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【会計士×IT】理系会計士なら検討すべきIT監査という選択

【会計士×IT】理系会計士なら検討すべきIT監査という選択

公認会計士の監査業務といえば「将来AIに奪われる仕事」だとも言われている。事実、監査の現場や、監査の対象となる経理の実務は高度に自動化されつつあり、その傾向はこれからさらに強まっていくだろう。だからこそ、ITに対する知見を持つことは、会計士のキャリアにとってまたとない強みになるのかもしれない。理系出身の会計士が切りひらいた独自のポジションを紹介したい。

眞山徳人

眞山 徳人

合同会社フォルケCEO

2005年12月公認会計士第2次試験合格後、大手監査法人にて国内監査業務、各種コンサルティング業務等に従事。2016年3月に退職、独立。現在は公認会計士としてコンサルティング、執筆、講演等を行いつつ、人材育成企業のCEOとして小中学生から経営者層までを対象に様々な教育コンテンツを開発・提供している。2019年4月にはフリースクール「フォルケ学園」を開校予定。著書に「江戸商人勘助と学ぶ 一番やさしい儲けと会計の基本」「スピーチ・ツリー どんな場面でもブレずに話せる技術」などがある。

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プロフィール

30代後半 男性 公認会計士

2008年12月 論文式試験合格。
2012年 公認会計士登録。
準大手監査法人にて国内監査、IPO支援、IT監査業務等に従事。2017年に独立。ITを中心とした内部統制構築、改善業務を中心に、コンサルティング、税務申告などを手掛けている。

監査法人での経験

多様な経験から始まったキャリア

私の会計士としてのキャリアのスタートは、準大手監査法人での監査業務でした。私が所属した監査法人では、監査業務を行う部門はいくつかに分かれていましたが業種による区別は一切なかったので、初めから多様な業種の監査を経験することになりました。

事業会社、金融機関、学校法人、労働組合と言った具合です。それぞれに独特の勘定科目があったり、会計基準が違っていたりと最初のうちは違いに振り回されていました。一言で会計監査と言っても思った以上に幅広いのだな…と感じたものです。

一方で、多様なクライアントに関与できることで得られた知識も多くありました。たとえば、金融機関においては融資に対する貸倒リスクをどのように評価しているのかなどは、監査以外の業務においても活かすことができる知識として貴重なものでしたし、今でも役に立っています。

専門性を求めてIT監査の道へ

しかし、それぞれの分野ごとの特徴や違いを把握し、常に最新の知識にアップデートしていくという作業は大きな労力を必要とするのだということも身に染みて感じました。やはり得意とする分野なり業務を持つ必要はあるのだと、主査業務を担当するようになって気が付きました。

ちょうどその頃のことです。私が所属した監査法人ではIT監査部はありましたが専任者はごく少なく、多くの部員は通常の財務諸表監査とIT監査を兼務していました。私自身も、「理系出身だし、IT監査部も増員しないといけないから一緒にやらない?」という先輩からの誘いを受けて、会計士登録と同時に監査法人の定める研修受講や監査現場でのトレーニングを受けて、IT監査をはじめました。

実をいうと、私は大学4年の秋頃までは自分が公認会計士になるとは思ってもいませんでした。当時、私は理学部の学生、専攻は物理でした。大学院に進学し、修士号を取って事業会社の研究開発部門に就職したいと考えていました。しかし、卒業研究を進めるうちに自分が描いたビジョンに疑問を感じ始めます。本当にその仕事は自分に向いているのか?自分がやりたい仕事は「研究」ではないのではないか?と。

きっかけは、日商簿記だった

そのころ、大学院進学後の就職活動の際に少しでも採用担当者の目に留まればと考えて日商簿記2級を取ろうと勉強を始めました。研究者だって、会社の決算書や自分に関与するプロジェクトの収支くらいは理解できて当然と考えたためです。

これが、会計士を目指す発端になりました。研究室に居続けることに疑問を感じていた反動もあったかもしれません。とにかく、簿記という新しい分野が楽しいと感じたのです。公認会計士という職業は知っていましたから、「方向転換して、公認会計士を目指そう」と決めるまでにそれほどの時間はかかりませんでした。

こうして、物理を専攻していた大学生は、卒業後、会計士試験を受けるべく専門学校の学生になったのでした。この時点で、私自身がこれまで積み重ねたものはほぼゼロになったものと思っていました。

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私の見た会計の仕事

理系こその強み

それから数年、なんとか無事に論文式試験に合格して実務に就いたのですが、数年もしないうちに意外な事実に気付きました。監査クライアントの担当者や監査チームメンバーと話をしていると、いわゆる「理系的」な話が思いのほか多いのです。

ソフトウェアに関する会計処理、会社の事業内容を理解するために必要な商品や製品に対する知識、入手したデータを整理・利用するためのデータベースや表計算ソフトの利用におけるテクニック、金融商品の評価に利用する手法…。

捨てたと思っていた過去の知識や経験が実はとても有用であることがわかってきたのです。また、いわゆるIT統制についても、私が思っていた以上に苦手意識を持っている人が多いことを知りました。

ITの知見は大きなプラスに

情報システムと財務報告は切っても切れない関係にあります。企業のあらゆる取引が情報システムに記録され、その取引データを抽出・集計して財務報告がなされているのですから、無理もありません。ですから、情報システムの開発、維持、利用に関する知識や経験を持つということは公認会計士の仕事にとっては大きなプラスになり得ます。

最近では、人工知能(AI)やRobotics Process Automation(RPA)、ブロックチェーンなどの新しい技術が話題になっています。そして、企業は新しい技術を積極的に導入し、省力化や事業の高度化、新規事業の創出を進めています。しかも、そのスピードはかつてなく速いものになっています。

こうした状況では、私たち公認会計士も既存の情報システムに関する知識だけではなく、新しく登場してくる様々な技術に対応する必要があるでしょう。個々の技術についての基本的な知見を持ち、その特長やリスクを適切に把握できる能力を持つことは、これからの時代を生きていく上では非常に重要でしょう。私はここに活路を見出したいと思いました。

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そして、独立へ…

監査以外の道へのあこがれ

監査という仕事は、様々な事象を後追いで確認していく作業が中心です。そのため、新しい技術に触れるのに向いた仕事とは言い難い。そこで、私は監査以外の仕事もしたいと考えました。しかし、そう簡単にはいきませんでした。

大手監査法人であれば、コンサルティングやアドバイザリー部門への異動を希望して、実現すれば様々な経験をすることもできるのかもしれません。しかし、準大手以下の規模ではそこまで期待することはできません。監査法人に勤めながら自分のやりたいことを実現するのはどうやら難しいようでした。

「どうしようか?」と悩みはしました。しかし、「やりたいことをやる」のが、後悔しないための一番の方法だとして、独立を決意します。独立する以上は、やりたいことをやろう。そこで、単純作業が自動化されていくこれからの時代、自動化できる仕組みを作る側に身を置くことを考えました。

AIに仕事を奪われない立場へ

それは、技術的に言えば新しい技術を使いこなすということです。会計士業界では一時期、会計士の仕事は人工知能で代替可能であるというような話もありましたが、人工知能を使う側に立ってしまえば無用の心配になると考えました。私自身にとっては興味のある分野であり、これを仕事にできるというのは大きな魅力です。

こうして、私は独立しました。まだまだ駆け出しですが、やりたいことを仕事にできているという点では充実感を感じながら、日々仕事をしています。さて、どんな将来が待っているか…今は毎日が楽しみです。

※記事内容などは取材時のものになります。

ITに強い法人へのご紹介実績も多数
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