フリーランス会計士になるには?必要なスキルセット、選べる業務内容は
ここ最近、働き方は多様化してきています。それは会計士業界も同様で、さまざまな働き方があります。独立する公認会計士はいましたが、その中でもここ最近はフリーランス会計士という形態も出てきています。
フリーランス会計士は1人で独立し、従業員を雇うことなく、自由に働くことができます。フリーランス会計士になるために必要なスキルセットや選べる業務内容などを紹介します。
マイナビ会計士編集部
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目次
フリーランス会計士の特徴は
フリーランス会計士とは、1人で独立して働く会計士のことです。フリーランス会計士には、人を雇わないことで自由に働くことができます。ここで、フリーランス会計士の特徴をご紹介しましょう。
人を雇わない
規模を拡大するため、会計士と一緒に独立したり、スタッフなどを雇用したりする人も少なくありません。一方、フリーランス会計士は基本的に人を雇うことはなく、単独で業務を行います。ただし、自分だけで解決できないことがあれば、他の会計士などに相談して業務を進めることはあるでしょう。フリーランス会計士は人を雇うことなく、基本的に自分のペースで業務を遂行します。
自由時間が多い
フリーランス会計士は人を雇うことなく、単独で業務を行います。そのため、この時間に社内にいなければいけないなどの拘束などはなく、自分で働きたい時に働くことが可能です。
もちろん、お客様との打ち合わせなどはあるので、これにより拘束される時間は考えられるでしょう。しかし、それも自分の都合に応じて調整できるため、自分のペースで働ける点はフリーランス会計士の特徴です。
好きな場所で働ける
フリーランス会計士は働く場所も自由です。自分が好きな場所で働くことができ、また、必ずしも事務所を構える必要もありません。出社不要になれば、その分の時間を自由に使えます。
フリーランス会計士に必要なスキルは
フリーランス会計士として働くには、以下のようなスキルが求められます。
コミュニケーション能力
フリーランス会計士として活躍するには、コミュニケーション能力が必要です。話すことはもちろん、相手の話を聞くことも重要になります。なぜなら会計士の仕事は、人が困っていることを解決し、その対価としてお金をいただくからです。
また、お客さんや周りの人とコミュニケーションをとって信頼関係を構築することで営業にもつながり、仕事を増やすことができます。そのため、コミュニケーション能力はフリーランス会計士にとって必須スキルと言えるでしょう。
専門性
フリーランス会計士として、何でもできるということは重要ですが、一方、それだけでは独自の特徴を生み出すことができません。そうすると、他のフリーランス会計士と差別化できず、集客に困るかもしれません。そのため、例えばM&Aに強い会計士、事業再生に強い会計士など、何かしらの得意分野に特化した専門性を持っておくことが大切です。
基礎スキル
フリーランス会計士は、基本的にあらゆることを自分でやらなくてはいけません。例えば請求書を発行してお客さんからお金を回収すること、パソコンの設定をすることなどです。パソコンの設定は、会社に勤めていれば当たり前に誰かが対応してくれたでしょう。しかし、フリーランスになれば、いずれも自分で行うことになります。そのため、さまざまな業務に対応するうえでの、基礎スキルが必要です。
フリーランス会計士の選べる業務は
フリーランス会計士として活躍できる案件というのはさまざまです。それまでの経験などにより選べる業務は異なりますが、逆にいうと事前に把握しておけば選ぶことができます。
監査業務
公認会計士の独占業務である監査業務は、フリーランス会計士のベーシックな業務です。監査法人は業務が増加している一方、人が減少傾向となっており、その結果として非常勤で働くことも可能になっています。非常勤で働く方が単価は高い傾向にあるため、フリーランス会計士として駆け出しのタイミングでは一つの稼ぎ口となるでしょう。
ただし、会計士であれば誰でも働くことができる仕事であり、フリーランス会計士としてのスキルアップには繋がりにくくなります。また、閑散期には仕事が少ないこともデメリットです。
デューデリジェンスなどのM&A関連業務
公認会計士の関連業務として、M&Aがあります。M&Aは証券会社や弁護士、税理士などの専門家が集まり、案件として成立するものです。その中でも公認会計士は財務や会計周りを担当し、デューデリジェンスや株式価値評価などを実施します。
これらの業務は専門性が高く、これまで経験があるかどうかで担えるかが変わります。誰でもできる業務ではないため、競争環境は監査業務やこの後に取り上げる税務などより良いでしょう。
税務
独立すると、小規模な企業を相手にすることが多いでしょう。企業規模が小さいほど税務を気にしており、税務に需要があります。
公認会計士は税理士登録することができるため、独立するフリーランス会計士は、税理士登録を行って税務業務を受託できるようにしているケースが少なくありません。業務の選択肢が増えるため、税理士法人や税理士事務所などで経験を積んだ後、フリーランス会計士として税務を受託することもできます。
内部統制構築
公認会計士を取得したら、内部統制構築も経験する業務の一つです。監査法人で働いている中で、構築された内部統制に関してちゃんと運用されているか確認します。その経験を活かして、内部統制の構築を支援するのです。内部統制を構築することに困っている会社は多く、その支援をコンサルティング会社や監査法人などの手伝いとしてサポートしたり、事業会社から直接受託したりすることができます。
フリーランス会計士になるメリット
それでは、フリーランス会計士になると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。以下で具体的にご紹介します。
自分で好きな業務を実施することができる
まず挙げられるフリーランス会計士のメリットとして、自分で好きな業務を選べるという点があります。監査法人やコンサルティング会社などの組織で働く場合、自分でやりたくない業務もやらなければなりません。もちろん、フリーランス会計士は自分で仕事を獲得しなければなりませんが、自分がやりたい業務をベースに仕事を探せるので、嫌な業務を避けることができるでしょう。自分の強みを活かせる、あるいは自分がやりたい業務にフォーカスして業務を行えます。
時間を選ばずに働くことができる
フリーランス会計士は従業員を雇うことなく、自分のペースで働くことができるため、好きな時間に仕事ができます。例えばプライベートな予定があれば仕事を入れないなど、ワークライフバランスも保ちやすいでしょう。もちろん場合によっては、お客さんの都合に合わせることも必要ですが、出勤時間の定められた環境と比べて時間の自由度が高いのはメリットと言えます。
働く場所を選ぶことができる
フリーランス会計士は事務所などを賃借する必要がなく、どこでも働くことができます。最近ではレンタルオフィスなどが発展し、必要に応じてそういった場所を借りてお客さんの対応をすることも可能です。もちろん事務所を設けた方が働きやすいという人もいますが、以前に比べて事務所や場所にこだわる必要性は低くなりました。例えば自宅などでも働くことができ、とても柔軟な働き方が実現できます。
フリーランス会計士に向いている人は
フリーランス会計士は、良くも悪くも好きに働くことができます。その反面、自分をコントロールできなければクライアントを獲得できず、仕事を受けることができないでしょう。そのため、フリーランス会計士には自分で業務をコントロールし、提出期限などスケジュールをしっかり管理できる人が向いています。この前提で、時間や場所に縛られることなく、自己の裁量で業務を行い人はフリーランス会計士を検討してみると良いでしょう。組織に属するのとは違った大変さはありますが、自らの力で道を切り拓くことに喜びを感じる方であれば、フリーランス会計士は向いています。
まとめ
フリーランス会計士になるための必要なスキルや選べる業務内容、メリットなどについてご紹介しました。フリーランス会計士は会社などの組織に属するわけではないため、自分の働きたい時間に働きたい場所で働くことができます。仕事に関しても好きな業務を選ぶことができ、自分の得意分野を存分に活かすことが可能です。
ただし、自由な分だけ、自分を律して業務を行わなければ仕事が獲得できず、本末転倒な結果になってしまう可能性があります。そのため、明確な目的もってフリーランス会計士になりましょう。
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