USCPAのAUD試験とは?試験範囲や勉強時間・方法から監査未経験の対策まで解説

USCPAのAUD試験を受験する際、「監査は難しい」「監査経験がないけど大丈夫だろうか」と不安を感じている方は少なくありません。
試験では、監査や証明業務の実務能力を問うことから、確かに独特の難しさがあります。しかし、適切な勉強法と対策を知ることで十分に合格可能な科目です。
本記事では、AUD試験の概要から出題傾向、勉強法や監査経験がない方でも合格するためのポイントまで詳しく解説します。試験範囲や勉強時間の目安も紹介しているので、合格を目指すための道しるべとしてご活用ください。
マイナビ会計士では、USCPAの科目合格の方に実務経験を積める求人をご提案します。AUDの試験では実務経験があると有利になりやすいため、ぜひ検討された場合はご相談ください。

マイナビ会計士編集部
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目次
USCPAのAUD試験とは
AUD(Auditing and Attestation)は、USCPAの必須科目の1つで、監査および証明業務に関する知識と実務能力を評価する試験のことです。会計士の独占業務である監査業務を体系的に学ぶ内容がメインとなっています。
セクション | AUD - Core |
---|---|
試験時間 | 4時間 |
MCQ(選択式問題) | 78 |
TBS(タスクベースシミュレーション) | 7 |
AUDの問題形式は、2種類あります。1つは複数の選択肢から正解を選ぶMCQ(Multiple-Choice Questions)、もう1つは実際の監査業務に近いシナリオを再現し、問題解決や実務対応のスキルを評価するTBS(Task-Based Simulations)です。
AUDは実務に近い内容を含むことで難易度は高く、「AUD沼」と揶揄する受験者も少なくありません。なお、USCPAとは何を指すのか、難易度はどの程度なのかの全体像は、下記ページをご覧ください。
テストレット(Testlets)の内訳
AUDセクションは、5つのテストレット(セクション内の問題グループの単位)で構成されています。最初の2テストレットはMCQ、残りの3テストレットはTBSとなっており、各形式で求める能力が異なります。
テストレット | 問題形式 | 問題数 | 説明 |
---|---|---|---|
Testlet 1 | MCQ | 39 | 基礎知識や理解、初歩的な判断が求められる選択式問題の出題 |
Testlet 2 | MCQ | 39 | Testlet 1と同様に、基本的な知識や状況判断の問題が続き、理解度を測るための問題が中心 |
Testlet 3 | TBS | 2 | シンプルなシナリオに基づいたタスクで、実際の監査業務の一部を模した問題 |
Testlet 4 | TBS | 3 | 複数の手続きや判断を要求する、より実務に近いシミュレーション問題が出題 |
Testlet 5 | TBS | 2 | Testlet 3~4と同様、実際の業務に即したシナリオに基づく問題が出題。全体理解・応用力を試す |
MCQでは基礎知識や理解度を測る問題が中心ですが、TBSでは実際の監査業務に即したシナリオに基づく問題が出題され、より実践を通じた判断力や応用力が試されます。このバランスによって、理論だけでなく実務に即した能力も評価できる仕組みになっているのです。
参照:Learn what to study for the CPA Exam|AICPA & CIMA
4つの出題分野
AUD試験の出題内容は、4つの主要なスキルレベルで分類します。それぞれのスキルレベルによって、求める能力や出題の割合が異なりますので、以下にまとめました。
出題分野 | 割合 | 主な内容 |
---|---|---|
評価(Evaluation) | 5〜15% | 与えられた状況や問題を精査し、最終的な結論や判断を下す能力を問う |
分析(Analysis) | 15〜25% | 情報やデータを分解し、その相互関係や原因・結果を明確にするスキルを問う |
応用(Application) | 30〜40% | 習得した知識を実際のシナリオや実務に当てはめる能力を問う |
記憶と理解(Remembering and Understanding) | 30〜40% | 基礎的な監査知識、法令、会計基準、倫理規定などを正確に覚え、その意味や背景を理解する力を問う |
特筆すべきは、「評価(Evaluation)」というスキルレベルがAUDにのみ存在することです。監査業務で「これで合っているのか?」という最終判断に近い部分を評価するもので、与えられた情報を総合的に検証し、適切な評価を行うスキルが求められます。
このスキルレベルはほかのUSCPA科目には見られない特徴であり、AUDの難易度を高める要因の1つとなっています。
USCPAのAUD試験は難化した?
AUD試験は近年変化していますが、一概に「難化した」と言い切るのは難しいでしょう。
むしろ、技術や分析に関する内容が増えていることで、実務的な内容へのシフトが見られています。監査経験のある一部の受験者にとって、取り組みやすくなった面もあるかもしれません。
AUD試験のBlueprintsから確認できる主な変化は、以下のとおりです。
- データ分析ツールの理解と活用が新たに増えた
- データの信頼性評価という検証スキルが新たに増えた
- データベースの専門的な知識が明示的になった
- 総計20〜40%が思考スキル(分析15〜25%、評価5〜15%)に配分された
- AIといった新技術に関する倫理的配慮が試験範囲に追加された
- 従来のITシステムだけでなく、クラウド環境の理解も必要になった
実務に基づく問題は「正解が1つ」ではなく、さまざまな観点から最適解を導き出す判断力を推し量るものです。これを受けて、CPA試験の「難化」を意味するかは、受験者の背景や得意分野によって異なります。
例えば、データ分析やIT技術に親しみがある方にとっては取り組みやすい変化かもしれません。とはいえ、従来型の監査知識だけで勝負しようとする方には難しく感じるでしょう。
参照:Learn what to study for the CPA Exam|AICPA & CIMA
※Download the Uniform CPA Examination Blueprints effective January 1, 2025. AUD6〜18ページより
USCPAのAUDが難しいと言われる5つの理由
AUD試験は、ほかのUSCPA科目と比較して難しいといわれることがあります。その理由は、主に以下の5つです。
- 実践的な監査手続きが問われるから
- 曖昧な解答から最適な選択肢を選ぶ必要があるから
- 大量の資料を読み解く力が求められるから
- 監査経験がないと理解しづらい概念が多いから
- 高いスキルレベル「Evaluation」が求められるから
実践的な監査手続きが問われるから
AUD試験では、監査という実務に即した実践的な問題を出題します。単に理論を覚えるだけでなく、「自分が監査人だったらどうするか」という判断を下さなければなりません。
例えば、データ分析技術の出力を利用した監査手続きなど、より実務に即した内容が増えています。単に教科書的な知識を問うのではなく、実際の監査業務の流れを理解していないと解きにくいのです。
曖昧な解答から最適な選択肢を選ぶ必要があるから
AUD試験の特徴として、明確に「正解」といえる問題が少ないことも理由として挙げられます。監査判断は「明確に正解/不正解」ではなく、与えられた状況において「もっとも適切な」判断を選ぶものだからです。
「professional skepticism and professional judgment」を強調している2025年のブループリントでは、この傾向がさらに強まっている見込みです。今後も、「絶対的な正解」よりも「状況に応じた最適解」を見つける能力を問う動きは強くなると予想できます。
大量の資料を読み解く力が求められるから
AUDのTBS問題では1つの問題に対し、監査調書、契約書、基準書からの抜粋といった4~5個の資料を添付しています。限られた時間内に、この大量の情報から要点を抽出する能力が必要です。
「applied research」として、情報源からの抜粋を使用するスキルを明示的に評価しているためです。簡単にいえば、山のような書類から重要なポイントだけを見つけ出す「宝探し」のようなスキルを求めているということです。
英語の読解力だけでなく、監査の文脈で情報を素早く識別する能力は、日常的に監査業務に携わっていない受験者にとっては難しい課題となります。
監査経験がないと理解しづらい概念が多いから
AUD試験には、監査の実務経験がないと、監査のイメージがつきづらい概念も多く含みます。具体的には、以下のような抽象的に感じられる概念です。
- internal control evaluation
- risk assessment
- sufficiency and appropriateness of audit evidence
平たくいえば、企業のなかでどのように財務諸表を作成し、それをどう監査するかという理解が必要だということです。クラウドコンピューティングやAIなど「最新の技術に関する理解」も増えている近年の試験傾向から見ても、今後はさらに実務との乖離が難しさの理由となる可能性があります。
高いスキルレベル「Evaluation」が求められるから
AUDだけに「Evaluation(評価)」という最高難度のスキルレベルがあり、試験全体の5〜15%を占めています。これは、ほかのセクションと比較しても高い水準です。
主に、以下の3つが求められるため、実務経験がない受験者にとっては難しい部分となります。
- 入手した証拠の全体を検証・評価する
- 計画された手続きの目的に照らして証拠の十分性と適切性を判断する
- 得られた情報にもとづいて結論を導き出す
Evaluationレベルの問題では、複数の情報を統合し、監査人としての最終的な判断を下すことが求められます。単なる知識の暗記や応用だけでなく、状況を評価して判断する点は慣れないと難易度が高いと感じるでしょう。
USCPAのAUD合格を目指す5つの勉強法
AUD試験に合格するためには、「テキストの理解」と「監査の全体像・流れの把握」という2つの軸を意識することが重要です。「点と点をつなげて線にする」勉強法をメインに、個別の知識の暗記だけでなく、それらがどうつながるかを理解することで、はじめて問題が解けます。
ここからは、USCPAのAUD合格を目指す方が試したい以下の勉強法を紹介します。
- テキストの精読を重視して監査の全体像を掴む
- 監査の流れを体系的に理解する
- 監査報告書を音読して内容を定着させる
- 各CPA業務の特徴・違いを整理する
- 問題演習で理解を深め応用力を身につける
テキストの精読を重視して監査の全体像を掴む
AUDは、MC問題よりもテキストの精読を重視すべき科目です。「精読=暗記」ではなく、「精読=深い理解」を目指し、監査の理屈や理由を深掘りしながら読み進めることが大切です。
深く理解するために、精読は声に出して自分に説明しながら読む方法がおすすめです。全体像をイメージできて理解度が深まり、記憶にも定着しやすくなります。
なお、わからない問題や難しい問題に出会ったときは、それがダミー問題(得点に関係しない試験問題)の可能性もあることを念頭に置いておきましょう。
監査の流れを体系的に理解する
監査手続きの全体の流れを頭に叩き込むことも、AUD試験合格に欠かせない勉強方法です。通常、監査のプロセスは以下のような流れで進みます。
- 監査契約
- 監査計画
- リスク評価
- 統制テスト
- 実証性テスト
- 全体的レビュー
- 監査報告書
全体の流れでは、各手続きの目的(なぜ)と、手段(どのように)の違いを理解することが重要です。MC問題もTBS問題も、「この問題は監査プロセスのどの段階に関連しているか」を意識して解くと正解率が高まります。
監査報告書を音読して内容を定着させる
ここまでは深い理解を求める方法でしたが、監査報告書の内容においては『暗記』しておくと、MC問題で点を稼ぎやすくなります。Unmodified Opinion(無限定意見)の監査報告書の内容を覚え、Modified Opinion(限定付意見)との違いを理解しましょう。
AUDのMC問題は78問と多いですが、計算問題は少なめです。そのため、キーワードを素早く拾い上げる読解力が決め手となります。全肯定である「all」、全否定となる「never」の表現に注目し、音読しておくと文章の構造や重要なフレーズが自然と記憶に残ります。
各CPA業務の特徴・違いを整理する
Audit(監査)、Review(レビュー)、Compilation(編集)、Examination(検査)、AUP(合意された手続)など、各業務の特徴と違いを整理するのもおすすめできる勉強方法です。以下のように、一覧表を作成して比較すると覚えやすくなります。
業務 | 保証レベル | 主な手続き | 報告書の形式 |
---|---|---|---|
Audit | 高い | リスク評価、統制テスト、実証性テスト | 意見表明 |
Review | 限定的 | 分析的手続き、質問 | 消極的保証 |
Compilation | なし | 財務諸表の作成支援 | 保証なし |
Examination | 高い | 証拠収集、評価 | 意見表明 |
AUP | なし | 合意された手続きのみ | 発見事項の報告 |
いずれも、各業務における会計基準、行われる手続き、提供されるAssurance(保証)のレベルの違いを整理することで、問題の文脈を正確に理解できます。クライアントのニーズや状況に応じて、「もっとも適切な業務は何か」を問うような問題の対策に有効です。
問題演習で理解を深め応用力を身につける
AUD試験のMC問題を解く際は、なぜ正解なのか、なぜほかの選択肢が不正解なのかを考えることも大切です。「この条件が変われば正解になる」という視点で選択肢を分析できれば、理解が深まるためです。
TBS問題では、監査のストーリーを意識して解くと正答率を高められることから、解説動画もしっかり視聴して理解を深めましょう。学習の際には、「〜の可能性がある」「〜といえるかもしれない」などあいまいな表現に注意してください。
USCPAのAUDに必要な勉強時間の目安
AUD試験の対策に必要な勉強時間は、一般的に250〜300時間程度といわれています。毎日3時間の勉強を行う場合、3か月程度の期間ですが、個人差があり、監査経験や英語力によっては大きく変動する可能性があります。
なお、2025年の改訂では、旧BECから「IT統制と監査技術」と「データ分析と意思決定」の一部をAUDに統合しました。加えて、監査手続きだけでなく、現代のデジタル監査環境で必要となるIT知識とデータ分析スキルを評価する内容に拡充しています。
ただ、この傾向を踏まえると勉強時間は、やや増加すると見込むべきでしょう。監査経験がない方は、監査の全体像を理解するための時間が必要になることも考慮して計算すると安心です。
監査経験がなくてもAUDに合格するための3つのポイント
AUD試験には、監査を経験した方でなければ解きにくい問題を含みます。とはいえ、そのために監査経験を積むために就職・転職しなくてもAUD試験に合格することは十分可能です。
以下の3つのポイントを押さえて、実務経験の不足を補いましょう。
- 監査人の立場になって考える習慣をつける
- 監査手続きの目的・手段を明確に理解する
- 勘定科目・アサーションの関係を把握する
監査人の立場になって考える習慣をつける
まず、AUD試験の対策では「自分が監査人だったらどうするか」という視点で問題を解く癖をつけましょう。監査業務をイメージしながらテキストを読むことで、抽象的な概念も具体的に理解できます。
日本公認会計士協会のサイト「監査業務の1年」などを参考に、監査のイメージを掴むことも有効です。監査を自分ごととして捉えることで理解が深まり、問題解決の糸口も見つけやすくなります。
監査手続きの目的・手段を明確に理解する
AUDでは、各監査手続きの目的(why)と手段(how)の理解も解答力を底上げするポイントです。動詞レベルで各手続きの意味を理解し、「confirm」なら確認状の送付、といったように用語と手続きを紐づけましょう。
可能であれば、情報を整理して矢印のイメージ(「⇔」,「→」,「←」)で手続きの方向性を理解できるようにまとめてください。例えば、確認状は外部から情報を得る手続き(←)、質問は内部から情報を得る手続き(→)というように整理できます。
この「なぜその手順が必要か」という監査手続きの目的と手段を理解できれば、単なる暗記ではなく、状況に応じた適切な判断ができるはずです。
勘定科目・アサーションの関係を把握する
AUD試験の各勘定科目で問われるアサーション(監査上の主張)は、大体決まっています。おおまかに方向性をまとめると、以下のとおりです。
- 資産は企業側が過大計上したがるため、実在性や評価を確認する
- 負債は企業側が過小計上するため、網羅性を確認する
- TBSでは勘定科目の特性と合わせて監査手続きの目的を意識する
いずれも、平たくいうと企業は「資産は多く、負債は少なく見せたがる傾向」があるということです。これに照らし合わせれば、
- 売掛金の監査では実在性(本当にその債権が存在するか)
- 買掛金の監査では網羅性(計上漏れがないか)
などが重要なアサーションとなります。こうした心理を理解できれば、自ずと監査の焦点も見えてきます。
USCPAは科目合格からでも価値がある
ここまでAUD試験の概要や対策をお伝えしましたが、すでにそれ以外の科目に合格している方もおられるはずです。この場合、科目合格だけでも市場価値がありますので、試験対策に監査経験を積みたい場合は転職活動を行うことができます。
会計事務所や監査法人では、将来性を加味してUSCPAの科目合格者を積極的に採用するケースも見られます。USCPAの全科目合格を目指しつつも、科目ごとの合格を着実に積み重ねていくことで、段階的にキャリアアップを図る選択肢もぜひ検討してみましょう。
USCPAのAUDに関するよくある質問(FAQ)
最後に、AUD試験に関してよく寄せられる質問へ回答します。
2024年の新試験制度の変更とは?
USCPAの試験は2024年1月から新制度へと移行しました。主な変更点は以下のとおりです。
- 記述問題の廃止
- 計算ツールの変更
- テストレットにおける難易度変化の廃止
- 科目構成の変更
AUDに関する主な変更だけに限れば、科目構成の変化が主に挙げられます。新制度では、必須3科目と選択1科目の合計4科目の合格が必要となりました。
【必須3科目】
- Auditing and Attestation (AUD) - 監査・証明業務
- Financial Accounting and Reporting (FAR) - 財務会計・報告
- Regulation (REG) - 税法・商法
【選択科目】
- Business Analysis and Reporting (BAR) - ビジネス分析・報告
- Information Systems and Controls (ISC) - 情報システム・統制
- Tax Compliance and Planning (TCP) - 税務コンプライアンス・税務計画
結果として、従来まであった「BEC」は分配され、AUDに新たな選択科目が生まれています。
USCPAのAUDでおすすめの時間配分は?
AUD試験は4時間(240分)で、MC問題とTBSの配点比率は「50:50」です。しかし、資料が多いTBSを考えると、「MC問題で時間を貯金し、TBS問題でその貯金を使う」という戦略が有効です。
テストレット | 問題形式 | 問題数 | 配分時間 | 1問あたり | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Testlet 1 | MCQ | 39問 | 45分 | 約1.15分 | 5〜10分の貯金を目指す |
Testlet 2 | MCQ | 39問 | 45分 | 約1.15分 | さらに5〜10分の貯金を目指す |
Testlet 3 | TBS | 2問 | 40分 | 約20分 | 貯金の活用開始 |
Testlet 4 | TBS | 3問 | 60分 | 約20分 | 貯金を十分に活用 |
Testlet5 | TBS | 2問 | 40分 | 約20分 | 残りの貯金を使い切る |
合計 | - | 85問 | 230分 | - | 予備/見直し時間10分 |
この時間配分はあくまで目安であり、自らの得意不得意に合わせて調整してください。TBS問題では、すべての問題に均等に時間をかけるのではなく、得点しやすい問題に優先的に時間を使うことも検討しましょう。
AUDとREGではどっちが先?
一般的には、FARの次にAUDを受験することが多いと考えられます。AUDはFARの内容をしっかり理解したうえで受験すると、監査の対象となる財務諸表の理解が学習に役立ち、AUDで得点しやすくなるためです。
REGは税法が中心で、ほかの科目との関連が比較的少ないため、最後に受験する人も少なくありません。個人の得意分野や興味によって順番は変わりますが、一般的には「FAR→AUD→REG」または「FAR→BAR→AUD→REG」となるでしょう。
監査経験がなくてもAUDに合格できますか?
監査経験がなくても、AUDに合格することは十分可能です。ただし、監査経験がない場合は、監査のイメージをつかむための工夫が必要です。
監査人の立場になって考えつつ、監査の流れや目的を理解し、各手続きがなぜ必要なのかを考えながら学ぶことで監査の本質を理解できます。1年の流れや業務について知りたい方は、ぜひ下記ページもご覧ください。
まとめ
USCPAのAUD試験は、監査および証明業務に関する知識と実践的な判断力を問う科目です。実践的な監査手続きが問われ、曖昧な解答から最適な選択肢を選んだり、大量の資料を読み解く力を求めたりするなどで「AUD沼」と揶揄するケースも見られます。
監査経験がなくてもAUDに合格するためには、監査人の立場になって考える習慣をつける、監査手続きの目的・手段を明確に理解する、勘定科目・アサーションの関係を把握するという3つのポイントを押さえることが大切です。
AUDの試験では実務経験があると有利になりやすいため、働きながら資格の取得を目指すことも1つの方法です。監査に興味がありましたら、ぜひマイナビ会計士へご相談ください。
マイナビ会計士を利用して
転職された方の声
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進路について適切なアドバイスをしてもらえました!自分の進路について明確な答えが出せていなかったものの、どの業種に進んだら良いかなど適切にアドバイスをしてもらえました。どういったキャリアを積んでいけばより市場価値を高められるのか、候補の会社がどう違うのかを具体的に説明していただけました。(30代/会計士)
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求人の提案力と面接のフィードバックが良かった!タイムリーな求人の紹介とフィードバックの提供が良かったです。面接前の情報提供では、自分のアピールしたい強みが、面接先企業のどこに符号しており、今後の展開をどう捉えているかの思考の整理をする際に役立ち、安心して面接を迎えることが出来ました。(30代/会計士)
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