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INTERVIEW03 ユビキタス上場を経てフリーランスにIPOコーディネーターの草分け的存在。麻生 博文さんIPOコーディネーター(公認会計士) INTERVIEW03 ユビキタス上場を経てフリーランスにIPOコーディネーターの草分け的存在。麻生 博文さんIPOコーディネーター(公認会計士)

1988年にサンワ・等松青木監査法人(現 有限責任監査法人トーマツ)に入社し、IPO専門部署であるトータル・サービス2部配属され、以後、約9年間、一貫して、上場準備会社の会計監査やコンサルテーションに従事された麻生博文氏。創業間もないスターバックスコーヒージャパン株式会社での度重なる苦難を乗り越え、株式会社ユビキタスのCFOも勤めた麻生氏は現在フリーランスのIPOコーディネーターとして活躍されています。

ファーストキャリアとなる監査法人からIPOコーディネーターとして独立するまでのエピソードと共に、これからのキャリアに悩んでいる会計士に向けたメッセージを語っていただきました。全3回からなる連載の最終回はIPOコーディネーターとしての現在や若手会計士への一言を伺っています。

IPOに留まらず企業トップのコーチ・メンターを担う

スターバックスコーヒーを辞めてからは、いくつかの会社に入ったり、コンサルをしたり、株で出した利益でバーを開いたりと、割と自由に過ごしていました。

そんな折、2005年にスターバックスコーヒーの顧問税理士から紹介いただいたのがユビキタスです。それまでとは打って変わり、私とアシスタントの女性1名という管理部門で、上場までは14時出勤18時退勤という勤務。スターバックスでバカみたいに重いものを担いで仕事上の“筋肉”をつけたものですから、ここでは一日4時間の勤務を持て余すほどでした。

管理事務系の業務では何の苦労もなく、2007年11月に上場して、翌年の最初の定時総会でCFO(管理部長)を降りています。それは当初から計画していたことでした。ユビキタスは組込みソフトウエアの会社ですから、専門的なテクニカルワードが飛び交う難しい業界であり、CFOは決算だけではなくビジネスにも精通していることが求められます。上場前からIT系のコンサル経験者を後継者に育て、上場後にバトンタッチをしたのです。

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現在はフリーランスでIPOコーディネーターとして仕事をしています。上場準備会社4社を担当していますが、早い段階から関わることが多く、証券会社や監査法人の選定支援、若手のCFO(管理部長)の採用選考を任せてもらっています。

4社のCFO4名のうち3名が会計士で、そのうち2名は監査法人での監査経験しかない人です。人材エージェントかへの紹介依頼に際しては、会計士に限定していないのですが、たまたま会計士が多くなりました。

私の仕事はIPOに関する監査法人、弁護士、社労士、司法書士、税理士などの外部専門家を紹介し、IPOに向けたコーディネートを行うものです。ただしそれ以外の従業員系トラブルなども含め、「何かあれば麻生さんに聞け」ともっぱら頼りにしていただいているようで、結果的にメインの業務は問題解決の仕事にシフトしています。

それはリスク管理とも違い、お付き合いをしてみなければ、なかなかわからないことでもあります。時間をかけた付き合いのなかで問題が見え、その解決がビジネスの成長につながるといえますね。

ですから「コーディネーター」という肩書きで仕事をさせてもらい、社内外の方をコーディネートして、クライアントの成長をサポートしています。その他、若手CFOのコーチ・メンター、また、憚りながら創業者社長さんのコーチ・メンターも務めています。会社の諸々についてアドバイスをさせていただく立ち位置です。

会計監査スキルを徹して磨きインチャージの実績と経験を
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申し上げた4社の他にも引き合いは多いのですが、なかなか成約には至りません。私は、決して無理な突貫工事の受注はしないので、私が関わることで上場時期が遅れると思われるからでしょう。お話をうかがって「その経理体制で上場して、経理のキーパーソンが倒れたら大変なことになります」と率直に申し上げることが多いですね。

公認会計士資格を持った多くの方が監査法人で仕事をしています。会計士としての次のキャリアを考えるときの潮目はいつか、というのは人それぞれです。監査法人の勤務経験だけでCFOを目指して、事業会社の管理部門で仕事をするのは大変でしょう。

多くの人は会計士を過大評価していますが、会計士は基本的に監査しか行っていません。すぐに役立つ知見や経験を持っているわけではないのです。昨今は会計士試験に合格後、監査法人には3年ほど勤務して辞める方が多いと聞きますが、それはいささか早すぎるのではないでしょうか。

目の前の仕事は必ずしもエキサイティングではないかもしれませんが、ひとつの目安として5年は続けたほうがいいでしょう。その中でひとつの現場の責任者、いわゆるインチャージとして、管理業務やチームをまとめるスキルを身につけることが重要です。

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そして、実際に事業会社に転職した際は、「自分は何も知らない」ということを受け入れてください。もちろん監査法人でやってきた経験は無駄にはなりません。大企業の会計監査をした経験は得難いものです。必ずそれを活かせる仕事はあります。

私の場合、スターバックスでは最初にシステム構築のプロジェクトに参加しました。当時のスターバックスコーヒージャパンは中途採用の寄り合い所帯のような会社ですから、メンバーは同じ企業文化を共有していません。議論が噛み合わず、好き勝手なことを言いがちです。

その中で唯一「きちんと決算をするためにはこの方法でやりましょう」と言えるのが私でした。上場企業である親会社にリポートするためにも、上場企業並みの企業会計をする必要があり、そこに説得力があったのだと思います。

現在、監査法人に籍を置く若い会計士の皆さんが、近い将来、どのような方向に進むかを今のうちからきちんと考え、備えることはとても重要です。IPOの仕事を大きな規模で扱う会社もあれば、税務中心の事務所もあります。国際税務などの専門性を突き詰める道もあります。監査法人での実績と経験を活かし、社会経済に与する仕事力を大いに発揮してください。心からエールを贈ります。

麻生博文さんIPOコーディネーター(公認会計士)

麻生 博文氏

IPOコーディネーター
(公認会計士)

1964年大阪生まれ。1988年サンワ・等松青木監査法人(現 有限責任監査法人トーマツ)に入社し、IPO専門部署であるトータル・サービス2部配属。以後、約9年間、一貫して、上場準備会社の会計監査やコンサルテーションに従事した。
1997年に創業間もないスターバックスコーヒージャパン株式会社に入社し、2001年オフィサー・管理部門長。2005年株式会社ユビキタス取締役最高財務責任者(CFO)。現在、フリーランスのIPOコーディネーターとして活動している。

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