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【例文あり】監査アシスタントの志望動機の書き方とポイント

【例文あり】監査アシスタントの志望動機の書き方とポイント

監査アシスタントとしての仕事は、単純な事務作業だけでなく、コミュニケーション能力や分析力、チームワークなど多岐にわたる能力が求められます。そのため、志望動機を明確に伝えることは、採用の確率を高めるためにも大切なことです。しかし、どのようなことがアプローチのポイントになるのか、どのような構成で書けば良いのかわからないこともしばしばあります。

そこでこの記事では、監査アシスタントにおける志望動機の書き方と具体的な例文、より効果的に表現するためのポイントを紹介します。ぜひ、具体的な例文やポイントを参考にしながら、自身の志望動機を明確に表現し、面接官にアピールするための準備を進めてください。

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目次

  1. 監査アシスタントとは
  2. 監査アシスタントの志望動機を書く流れ
    1. 結論から志望する理由を書く
    2. 根拠となる実績やエピソードを書く
    3. どのように活躍できるかを書く
  3. 【例文】監査アシスタントの志望動機
    1. 大手監査法人への応募
    2. 中小監査法人への応募
    3. 未経験から監査法人への応募
  4. 監査アシスタントで志望動機を書くポイント
    1. チーム・組織への貢献をアピールする
    2. 独自内容との親和性の高さを伝える
    3. 退職・転職・志望動機に一貫性を持たせる
    4. スキル・経験・能力・資格を伝える
  5. 監査アシスタントの志望動機に役立つ資格
    1. 簿記3級(または2級)
    2. TOEIC
    3. 公認会計士
    4. 税理士
  6. 監査アシスタントでアピールできる経験・能力・スキル
    1. 監査の知識
    2. 業務への理解
    3. 洞察力や分析力
    4. コミュニケーション能力
    5. 事務能力
  7. 監査アシスタントの志望動機における注意点
    1. 待遇は志望理由にしない
    2. 一般的な志望理由を避ける
    3. 前職の不満や不備を書かない
  8. 監査アシスタントから目指せるキャリアパス
    1. 専門資格の取得(会計士・税理)
    2. 経理・財務
    3. 監査法人のスタッフ
  9. 監査アシスタントと志望動機に関するFAQ
    1. 監査アシスタントになるために、資格は必要ですか?
    2. 監査アシスタントには、学歴は要求されますか?
    3. 監査法人のアシスタントになるメリットは?
    4. 監査法人のアシスタントは何をするのですか?
  10. まとめ
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監査アシスタントとは

監査アシスタントは、監査業務を支援する役職のことです。公認会計士資格がないため、監査アシスタントは監査判断や監査意見の作成には関わりません。そのため、主に公認会計士や監査法人のもとで、以下の仕事に従事します。

  • データ加工・管理: Excelで数値データを整理し分析する
  • サポート業務: 公認会計士の指示に従い、資料の準備や検証を行う
  • 事務業務: 一般的なファイリングや書類作成を担当する

このように、監査アシスタントの仕事は、基本的には一般事務に近いものです。しかし、監査業務の知識やスキルを身につければ、将来的には公認会計士や内部監査人などの専門職にキャリアアップすることも可能です。

監査アシスタントの志望動機を書く流れ

監査アシスタントを志望するにあたり、以下の要素を組み合わせた明確な動機作りが大切です。

  • 結論から志望する理由を書く
  • 根拠となる実績やエピソードを書く
  • どのように活躍できるかを書く

結論から志望する理由を書く

監査アシスタントになりたいという強い意志を表現するために、まずは志望動機の結論を明確に述べましょう。例えば、「志望する理由は、会計と金融の専門知識を活かして企業の透明性向上に貢献したいという点にあります」だけでは、伝えたいことも伝わりません。そのため、監査の分野にどのような興味を持ち、なぜこの職を選んだのかを簡潔に表現します。

「私は会計学を専攻しており、金融機関での豊富な実務経験も持ち合わせています」や、「企業の信頼を確固としたものにして、投資家や関係者の利益を守ることに大きな意義を見出しています」など、監査アシスタントに対して志望した理由を詳しく伝えます。あくまでも例ですが、こうした監査業務の重要性や、その仕事が自身のキャリア目標にどうつながるかについて触れると良いでしょう。

根拠となる実績やエピソードを書く

次に、志望動機の根拠として、経験や実績、関連するエピソードを取り入れましょう。「私は以前勤務していた金融機関で、財務報告の分析を行い、数々の誤差や不整合を発見しました。それをきっかけに、会社に対してリスク防止策を積極的に提案してきました」などです。

他にも、大学や研修での学び、関連するインターンシップやボランティア活動、チームでのプロジェクト経験など、監査アシスタントとしての資質やスキルを示す事例を挙げてください。加えて、経験がどのようにして志望動機につながるかを説明することも大切です。

どのように活躍できるかを書く

最後に、監査アシスタントとして入社した場合にどのように貢献できるかを具体的に記述します。具体的には、スキルセットや強み、これまでの経験がどのように職場で活かせるかに焦点を当てましょう。

「財務報告の精度を向上させるために、私の分析スキルを駆使して誤差を迅速に検出して対応します」や「クライアントやチームメンバーとの円滑なコミュニケーションにも長けており、情報の正確な収集と効果的な報告を実現します」などが挙げられます。チームワーク、分析能力、責任感、コミュニケーションスキルなど、職場で求められる資質を前面に出すことで、どのような価値をもたらすことができるかを明示できます。

【例文】監査アシスタントの志望動機

ここからは、監査アシスタントの志望動機の例文を以下に分けて解説します。

  • 大手監査法人への応募
  • 中小監査法人への応募
  • 未経験から監査法人への応募

大手監査法人への応募

【例文】

監査アシスタントへの応募を決意したのは、これまでの経験を生かし、会計監査の分野で新たな価値を創造できると確信しているからです。私は過去5年間、情報技術(IT)業界でシステムエンジニアとして働いていました。この期間、多様なプロジェクトに従事し、複雑な問題解決能力やチームワーク、プロジェクト管理のスキルを磨きました。

特に記憶に残っているのは、大規模なデータベース移行プロジェクトでリードエンジニアを務めた経験です。このプロジェクトでは、チームを率いて厳しい納期内に品質を維持しつつ、効率的に作業を進めることが求められました。私はプロジェクト計画の立案から実施、評価までを担い、結果として期限内に成功を収めることができました。この経験から、緻密な計画と効果的なチームワーク、厳しい状況下での決断力が自分の強みであることを自覚しています。

監査法人での仕事では、この経験で得たスキルが役立つと確信しています。特に、情報技術の知識は監査の効率化やリスク評価の正確性向上に寄与できます。また、チームワークやプロジェクト管理能力を活かして、監査プロジェクトを円滑に推進できるとも考えております。

私は、監査業界に新たな風を吹き込むことができると信じています。監査アシスタントの経験を通じて、さらなる成長を遂げ、業界に貢献します。また、今後も監査アシスタントから更なるキャリアを目指して、専門性を磨きながら働きたいと考えています。

中小監査法人への応募

【例文】

監査アシスタントへの応募を決意した理由は、異業種で培ったスキルを活かし、より密接にクライアントと協働しながら、個別にカスタマイズされた監査サービスを提供することで、組織に具体的な価値をもたらすことができると信じているからです。

私は過去に製造業界で品質管理担当として勤務していました。この職での経験から、品質基準の設定、プロセスの監視、データ分析、そして問題解決に至るまでの一連のスキルを身につけました。特に印象深いのは、製造プロセスの効率化を目指したプロジェクトで、重要な改善策を提案し、実行に移した経験です。このプロジェクトにおいて、私はデータを詳細に分析し、プロセスのボトルネックを特定しました。その後、具体的な改善策をチームに提示・実装を推進し、結果として、生産効率の顕著な向上とコスト削減を実現しています。

貴法人では、このようなデータ分析能力と問題解決スキルが直接的に監査の質の向上に寄与すると考えています。また、小規模な組織であればあるほど、個々のクライアントのニーズに合わせた柔軟な対応が求められます。私の経験は、クライアントの特性を理解し、カスタマイズされた監査計画を策定する上で大きな強みとなると確信しています。小規模ながらも、クオリティと顧客満足度にこだわる貴法人では、異業種からの知見を活かし、アシスタントからさらなるキャリアアップを目指しながら、組織にとって真の価値を提供したいと考えています。

未経験から監査法人への応募

【例文】

監査アシスタントへの応募を決意したのは、新たなキャリアの道を切り開き、組織に新たな視点と熱意を伝えられると信じているからです。これまでの経歴は、教育業界における教師としてのものです。この職での経験から、複雑な情報の理解と整理、コミュニケーションスキル、そして問題解決の能力を磨きました。

特に影響力のあったのは、教育カリキュラムの再構築に関わった経験です。このプロジェクトでは、教材の効果的な選定、教育プログラムの評価、生徒の学習成果の分析といった多岐にわたる業務を担いました。結果として、生徒の学習効果が顕著に向上し、教育プログラムの質が改善できたことを今でも色濃く覚えています。

監査アシスタントでも、複雑な監査情報の理解と整理、クライアントとの効果的なコミュニケーション、さらには問題に直面した際の迅速な対応スキルが役立つと考えています。また、未経験者だからこその新しい視点は、従来の方法に固執せず、新しいアイデアや改善策を提案する源泉となると思います。私は持ち前の熱意と学ぶ意欲、そして異業種で培った独自のスキルセットを活かして、組織の成長、ひいては自らの成長で貢献したいと考えています。

監査アシスタントで志望動機を書くポイント

監査アシスタントの職に応募する際、志望動機は以下のポイントを押さえることで、強い印象を残すことができます。ここまで触れた例文でも、同様のポイントに触れられるよう考慮しています。

  • チーム・組織への貢献をアピールする
  • 独自内容との親和性の高さを伝える
  • 退職・転職・志望動機に一貫性を持たせる
  • スキル・経験・能力・資格を伝える

それぞれのポイントは、無理に内容を決めるべきものではありません。いずれも、明確に述べることで、志望企業に意欲と適合性を示すことができる目安としてお考えください。

チーム・組織への貢献をアピールする

監査アシスタントとしての志望動機を述べる際には、チームや組織への貢献をどのように考えているかを明確にしましょう。自らが、どのようにチームの一員として働き、組織の目標達成に貢献できるかを具体的に示します。

例えば、過去の職務経験でのチームプロジェクトの成功事例、コミュニケーション能力やリーダーシップの経験などが挙げられます。こうしたアピールを志望動機に加えられると、組織に価値をもたらすことができる人物であることを伝えられます。

独自内容との親和性の高さを伝える

次に、特定の企業に監査アシスタントとして応募する際、独自内容との親和性の高さを伝えることも有効です。企業独自の特徴や業務内容への理解を示し、マッチするスキルや知識を持っていることを伝えてみましょう。

例えば、企業のWebサイト、プレスリリース、業界レポートなどを利用して、歴史や文化、事業内容から業界内での位置づけに至るまで調べます。その後、自らのスキル、経験、価値観がその企業の特徴とどう関連するかを考えます。可能であれば、過去の経験や実績を挙げ、それが企業の特定のニーズや目標にどのように貢献できるかを示せるとなお良いです。

退職・転職・志望動機に一貫性を持たせる

また、監査アシスタントの志望動機では、退職理由から転職先の選択、さらに動機に至るまで一貫性を持たせることが求められます。一貫性があると、応募者の人物像や価値観が明確に伝わりやすくなるためです。

例えば、「前職では営業として働いていたが、数字に基づいて物事を考え、正しい判断を下す仕事がしたいと考えて、監査アシスタントを志望した」では、応募者の人物像や価値観が伝わりやすいでしょう。ほかにも、「前職では経理として会計の専門性を磨いて、より幅広い業務に携わりたいと、監査法人のアシスタントを志望した」などです。

このように、過去の職場での経験や学んだスキルが、なぜ新しい職種である監査アシスタントに活かせるのか、その後はどうしたいのかを説明することで、キャリアパスに一貫性があることを示してアピールしましょう。

スキル・経験・能力・資格を伝える

最後に、志望動機では、監査アシスタントとして活用できるスキルや経験、能力、資格について具体的に言及することも重要です。例えば、会計や監査に関連する知識、分析スキル、注意深い目でのデータチェック能力、コミュニケーション能力など、職種に特化したスキルをアピールしましょう。

また、関連する資格や認定(例えば公認会計士や内部監査士など)を持っている場合は、それを明確に伝えることで、専門性と職務への適性を証明できます。具体的な資格がない場合は、以前の職場で行ったデータ分析のプロジェクトや、エクセルなどのソフトウェアを使用したレポート作成の経験などを詳しく述べると良いでしょう。

監査アシスタントの志望動機に役立つ資格

監査アシスタントを目指す上で、優れた志望動機を示すために有効となる資格は、以下のとおりです。

  • 簿記3級(または2級)
  • TOEIC
  • 公認会計士
  • 税理士

簿記3級(または2級)

監査アシスタントを目指す際には、簿記3級や2級の資格が大きな利点になります。簿記3級は会計の基礎知識があることを、2級はさらに高度な知識を持っていることを示すことができます。

それぞれの資格は、財務諸表の解釈や会計処理の基本を学ぶのに役立ちます。また、面接時には以下のようにアピールすることが効果的です。

  • すでに監査業務に関する基礎知識があること
  • 細かい数字への注意深さやその処理能力があること
  • 学習意欲が高いこと

もし、A社で簿記を用いてコスト削減に貢献した、B社で2級の知識で正確な月次決算の実績を挙げたなど、実際に活用した事例があるなら志望動機に織り交ぜても良いでしょう。

TOEIC

TOEICスコアは、監査アシスタントでもグローバル展開している監査法人で役立ちます。実際の勤務では、海外のクライアントや海外の監査法人とのやり取りが発生する可能性もあるためです。

そのため、英語でのコミュニケーション能力が求められます。TOEICスコアは、英語でのコミュニケーション能力を客観的に評価する指標として用いられます。一般的に700〜800点以上あれば、支障なく対応できる範囲と判断されるでしょう。

公認会計士

公認会計士の資格は、監査アシスタントとしての職務を果たす上で役立ちます。実際に、会計監査人としての役割を担えるほど、会計、監査、税務の高度な知識があることを証明できるためです。

また、公認会計士の資格取得に向けて学んでいる、短答式に合格しているなどの実績も有効です。実際に試験に挑んでいない場合であっても、具体例と交えつつ、計画的かつ積極的に学ぶ姿勢を示せると、志望動機を書く際にも役立ちます。

税理士

最後に、税理士資格も監査アシスタントにアプローチできる資格です。同じ会計分野である税務に関する専門知識を証明する税理士試験に合格することは、監査業務での税法知識を示すのに役立ちます。

また、税理士資格は、監査法人でのキャリアアップにも役立ちます。例えば、税務に関する専門性を活かして、税務コンサルタントや税務アドバイザーの職種を目指すなどです。監査アシスタントのキャリアパスは豊富にあるため、今後のキャリアを考えつつ検討してみてはいかがでしょうか。

監査アシスタントでアピールできる経験・能力・スキル

監査アシスタントでアピールできる経験・能力・スキルは、以下が挙げられます。

  • 監査の知識
  • 業務への理解
  • 洞察力や分析力
  • コミュニケーション能力
  • 事務能力

監査の知識

監査アシスタントにとって必要なのは、監査の基本理念や流れの理解です。すでに知識があれば、頼まれた業務にも素早く対応でき、クライアントとのコミュニケーションも円滑になります。まだ身につけていない場合、円滑に業務を進めるためにも、監査基準の知識、財務諸表の読解力、監査証拠の収集・評価方法などはこれから積極的に学びましょう。

特に、財務報告の正確性や公正性を評価するための監査技術・知識は身につけておくと今後のキャリアプランにも役立ちます。それぞれの知識を前面に出すことで、将来的に公認会計士(CPA) や内部監査士(CIA) などの資格取得を目指している意欲を示し、キャリアへの真剣な姿勢をアピールしましょう。

業務への理解

監査対象企業における業界特有のリスクや取引の特性を理解することも、効果的な監査には不可欠です。例えば、製造業では在庫の評価方法や固定資産の減価償却、IT企業ではソフトウェアの開発費用の資本化など、業界ごとの会計処理に注意を払う必要があります。

また、ビジネスモデルや内部統制の構造を理解することで、監査計画を適切に策定し、効率的な監査実施につなげることができます。自らの経験が、こうしたリスクや取引の特性の理解につながることもあるため、棚卸しの機会を設けてみてください。

洞察力や分析力

監査や業務への知識がない場合でも、監査アシスタントでは洞察力や分析力があれば活躍できます。アシスタント業務では、財務データの分析により、企業の経営状態やリスクを正確に把握することが求められます。

例えば、財務比率分析やキャッシュフローの分析を通じて、企業の財務的健全性や将来のリスクを評価するなどです。また、異常な取引パターンや経営指標の変動を発見し、報告するためにも必要な能力です。こうした「違和感に気付ける力」は、異業種からの転職でも求められる資質と言えます。

コミュニケーション能力

監査アシスタントは、ただ業務を黙々とこなすのではなく、クライアントや監査チームとのコミュニケーションも必要となります。情報の正確な収集と伝達、疑問点の明確な表現、そして監査結果の適切な報告は、信頼される監査人となるために不可欠だからです。もちろん、志望動機においても、過去のプロジェクトでのコミュニケーション経験を志望動機に盛り込むことは、対人スキルをアピールする絶好のチャンスです。

現在は自信がなくても、監査業務の経験を積むことで、自然とコミュニケーションスキルは向上します。監査アシスタントとして働く際には、積極的にコミュニケーションの機会を作り、スキルを磨いていきましょう。

事務能力

監査アシスタントは、多くの文書作成、データ入力、ファイル管理などの事務作業を行います。それぞれの作業を効率的かつ正確に行う事務能力は、監査業務の品質を保つために求められるものです。

特に、監査証拠の整理や監査報告書の作成においては、細部にわたる注意深さと整理能力が求められます。さらに、電子的な文書管理システムや監査支援ソフトウェアの活用能力も、今日の監査環境においては必要とされています。事務能力を持っていると、業務の効率化が図れ、採用される際の評価を高められるでしょう。

監査アシスタントの志望動機における注意点

監査アシスタントとしてのキャリアを目指すにあたり、注意すべき点は以下のとおりです。

  • 待遇は志望理由にしない
  • 一般的な志望理由を避ける
  • 前職の不満や不備を書かない

待遇は志望理由にしない

まず、監査アシスタントとしての志望動機に待遇や福利厚生などの条件面を挙げることは避けた方が良いでしょう。もちろん、動機が待遇や福利厚生であるケースは多くあります。

しかし、採用担当者は仕事への真剣な関心を持っているかを判断したいと考えています。代わりに、監査法人が提供する研修プログラムやキャリアアップのチャンスなど、職務への熱意や個人の成長につながる要素をアピールして、経済的な利益以外の動機があることを示しましょう。

一般的な志望理由を避ける

監査アシスタントの志望動機では、一般的な志望理由を避けることも大切です。多くの応募者が述べる動機では、個性や実際の志望理由が埋もれてしまいます。この場合、なぜ特定の監査法人を選んだのか、またその職を通じて達成したい具体的な目標が何かを述べることも大切です。

例えば、その法人の業界内での評判、特定のクライアントに関する興味、または特有の監査手法への関心などの具体例を交えて述べることで、他の応募者との差別化が図れ、説得力のある志望動機となるでしょう。また、自らだけが体験した事例や経験を基軸に伝えると、言葉に感情がこもって熱意も伝わりやすくなるはずです。

前職の不満や不備を書かない

転職アシスタントの志望動機に限らず、いずれのケースでも前職の不満や不備は書かないことが鉄則です。前職に対する否定的な意見が、将来の職場においても同様の問題を引き起こすかのような印象を与えかねないからです。例えば、以下のような表現は避けるべきでしょう。

  • 給与や待遇への不満:給与や待遇に関する不満は、自己中心的または金銭面だけに重点を置いているように受け取られる恐れがある
  • 上司や同僚との人間関係の問題:人間関係に関する不満は、チームワークや対人関係に問題を抱えていると解釈される可能性がある

例えば、以前の仕事における不満を述べる代わりに、新しい環境で身につけたいと思う会計・監査の知識や、より大きな責任を担う意欲など、ポジティブな理由を盛り込みます。結果、積極的で前向きであること、そして成長を望んでいるという強い意欲を打ち出すことができます。

監査アシスタントから目指せるキャリアパス

監査アシスタントは、以下の多彩なキャリアパスを目指すことができます。

  • 専門資格の取得(会計士・税理士)
  • 経理・財務
  • 監査法人のスタッフ

専門資格の取得(会計士・税理)

専門資格である公認会計士や税理士は、監査アシスタントから目指しやすいキャリアパスです。公認会計士は、企業の財務諸表の監査や、IPO支援、M&Aアドバイザリーなど、幅広い業務に従事できます。

一方で税理士は、企業や個人の税務申告、税務相談、相続税対策など、税務に関する業務に携われるでしょう。また、いずれの資格も、将来的には独立開業して自分の事務所を立ち上げることも可能です。

経理・財務

また、監査アシスタントから経理や財務へのキャリアアップを目指すこともできます。経理・財務部門では、財務諸表の作成・分析、資金繰りの管理、税務申告など、企業の財務に関する業務全般に携わることができます。

経理・財務の仕事は、地味にみられやすいですが、本来は企業の経営を柱のように支える重要な役割を担うものです。そのため、監査アシスタントとしての経験を活かして転職できれば、企業の健全な経営に貢献できるやりがいのある仕事です。

監査法人のスタッフ

監査アシスタントとして従事しながら、そのまま資格を取得して監査法人のスタッフとして働くことも1つのキャリアパスです。様々な企業の監査に携わることで、幅広い経験を積むことができ、専門的な監査技術や知識を身につけることができます。

また、すでに良好な関係を築けている企業であれば、働きやすさも確保できます。もちろん、スタッフとして昇進すると、より責任の重い監査業務を担当することになるものです。その一方で、将来的には、監査法人のパートナーとして経営に携わることも可能です。

なお、ここまで触れた管理アシスタントのキャリアパスはほんの一例です。監査アシスタントとして働く中で、自分の将来のキャリアについて考え、具体的な目標を設定して決めましょう。不安な場合は、ぜひマイナビ会計士のキャリアアドバイザーへご相談ください。

監査アシスタントと志望動機に関するFAQ

最後に、監査アシスタントと志望動機に関するFAQへ回答します。

  • 監査アシスタントになるために、資格は必要ですか?
  • 監査アシスタントには、学歴は要求されますか?
  • 監査法人のアシスタントになるメリットは?
  • 監査法人のアシスタントは何をするのですか?

監査アシスタントになるために、資格は必要ですか?

監査アシスタントとして働くためには、特に資格は必要ありません。実際、未経験者を積極的に募集している監査法人も存在し、意欲や適性が採用の重要な判断基準になっています。

もちろん、簿記検定やTOEICなどの資格があれば、アプローチできる材料が増えます。就職・転職の志望動機では、資格次第だけではなく、アピールや熱意などの要因も加味されるものだと考えて動きましょう。

監査アシスタントには、学歴は要求されますか?

監査アシスタントの職に就く際に、特定の学歴レベルが絶対条件とされるわけではありません。マイナビ会計士で保有する求人でも、学歴は不問とされるケースが見受けられます。

むしろ、多様化が進む昨今では、多様な経歴の持ち主を求める傾向にあり、様々なバックグラウンドを持つ人々が監査アシスタントとして成功を収めやすくなる見込みです。

監査法人のアシスタントになるメリットは?

監査法人でアシスタントとして働くメリットは様々ですが、その中でも特に大きなメリットは、未経験者でも挑戦が可能である点です。そのため、監査に関する知識や技能を身につける機会を得ることができます。また、プロジェクトベースの勤務やフレックスタイム制度の導入で、柔軟な働き方ができることも魅力です。

監査法人のアシスタントは何をするのですか?

監査法人のアシスタントは、公認会計士または監査法人が行う会計監査に関する補助を担います。具体的には、データ収集や分析、報告書作成、クライアントからの資料のリクエストへの対応などです。加えて、配属されるチームによってはメンバーを補佐し、日々の管理業務を担当することもあります。

まとめ

監査アシスタントの志望動機を書く際には、志望する理由、根拠となる実績やエピソード、活躍できる方法を明確に記述することが大切です。また、大手監査法人、中小監査法人、未経験から監査法人への応募などいずれにおいても、下記のポイントを押さえて書きましょう。

  • チーム・組織への貢献をアピールする
  • 独自内容との親和性の高さを伝える
  • 退職・転職・志望動機に一貫性を持たせる
  • スキル・経験・能力・資格を伝える

ただし、実際に書きはじめてみると、意外に何を伝えたら良いのか悩むものです。その場合、実際の職務経験を持つ先輩や同僚から話を聞くか、専門的なキャリア相談を活用することがおすすめです。マイナビ会計士では、志望動機の書き方から今後のキャリアパスに至るまで相談を受け付けています。ぜひ、キャリアアドバイザーをご利用ください。

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