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【状況別】内部監査の志望動機を書くポイント|転職理由やキャリアパスも解説

【状況別】内部監査の志望動機を書くポイント|転職理由やキャリアパスも解説

「内部監査への転職で志望動機を書けば良いかわからない」とお悩みですね。内部監査は、企業の健全な運営を支え、組織全体の成長を推進する重要な役割を果たします。さらに、未経験からでも挑戦可能で、資格を有することでさらなるキャリアアップが見込める職種です。

しかし、内部監査への転職を成功させるためには、ただスキルや知識があるだけでは足りません。自身の経験やスキルを理解し、志望動機で明確に伝えられることが重要です。

そこで、この記事では、内部監査に転職するための志望動機の作り方や転職理由、そして内部監査のキャリアパスを詳細に解説します。この記事が、これまでの経験やスキルを活かし、次の一歩を踏み出すための参考になれば幸いです。

マイナビ会計士編集部

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内部監査の転職理由は何がある?

まず、代表的な内部監査への転職理由には以下が挙げられます。

  • キャリアアップの機会
  • 専門スキルの習得
  • 企業のリスク管理への貢献

内部監査は、企業の各部門の業務プロセスを詳細に把握し、その効率性や適合性を評価する役割を担っています。そのため、企業全体のビジネスフローを理解する機会が得られ、経営層や他部門への昇進・異動に有利なスキルを身につけることが可能です。

また、内部監査は会計や法規制、ITなど幅広い知識も求められる職種です。それぞれの専門スキルを習得することで自身の市場価値を高め、より高い年収を目指すこともできます。

最後に、内部監査では企業のリスクを早期に発見し、その対策を立案する重要な役割を果たします。この役割を通じて企業の成長や安定に直接貢献でき、自身の仕事の価値とやりがいを実感できるでしょう。いずれも一例であるため、ご自身のキャリアビジョンと照らし合わせた検討をおすすめします。

内部監査に必要なスキルは?

内部監査に転職する際に必要なスキルは、以下のものが挙げられます。

  •  内部統制やリスク・マネジメントに関する知識
  • 自社事業や業務への理解
  • 財務・会計、IT、労務、会社法、労働法などの関連知識
  • コンサルティングスキル
  • 業務改善のための提案スキル
  • 公正かつ独立した立場を保つ信念
  • ITや業種関連の法令、地域の条例などに関する知識
  • 問題解決力
  • コミュニケーション力
  • 円滑なコミュニケーション能力
  • リスクマネジメント
  • 内部統制の深い理解
  • 意思決定プロセスの検証

それぞれのスキルは内部監査の職務を遂行する上での基本的な要素であり、身につけることで専門性を高めることができます。もちろん、すべてに当てはまる必要はありません。こうしたスキルや知識から当てはまるものを見つけ、志望動機を書く際のきっかけとしてください。内部監査の基本については、ぜひ下記ページもご覧ください。

内部監査で自己PRできる志望動機のポイント

ここからは、内部監査への志望動機を自己PRに活かすためのポイントを、以下に分けて紹介します。志望動機を具体的に書き、自己PRの効果を最大化する参考にしてください。

  • 未経験から内部監査への転職
  • 監査法人から内部監査への転身
  • 公認内部監査人(CIA)としてのキャリアアップ
  • 上場前のベンチャー企業から転職
  •  経理・法務からの転職
  • 特定の業界からの転職

未経験から内部監査への転職

内部監査への転職を志望する際の動機は、自身のスキルや経験を基本として書きましょう。自らが内部監査の職務を遂行する上で、必要な能力を持っていることを示すためです。

例えば、過去の職務での経験や、特定のスキルセット(例:分析力、コミュニケーション能力、リーダーシップなど)をアピールできます。また、内部監査の重要性と役割を理解していることを示すことでも、あなたがこの職種に適していることを伝えられます。

未経験だから、資格がないから、などで諦める必要はありません。これまでの経験で共通する経験やスキルは、気づかないうちにだれでも培っているものです。まずは、スキルや経験を棚卸しすることから始めてみてください。

監査法人から内部監査への転身

監査法人から内部監査への転身を志望する動機では、経験を活かす意欲がポイントです。外部監査での業務を通じて磨かれた精密な分析能力や、多様な事業体に関する深い理解は、内部監査の職務を果たす上で非常に価値のある資産となります。

そのため、内部監査の業務に適用し、企業の価値向上に貢献できるかを具体的なアクションプランとして提示することが望ましいです。

  • 外部監査で身につけた監査技術を用いて内部監査のプロセスを見直し、より効率的かつ効果的な監査手法を提案する
  • 過去の監査案件での経験を活かして、特定のリスクに対する予防策や改善策を策定する

など、自己の経験と能力を具体的なプランに落とし込むことで、内部監査への転身に対する強い意欲と、その職種に適した資質をアピールできるでしょう。

公認内部監査人(CIA)としてのキャリアアップ

公認内部監査人(CIA)としてのキャリアアップを目指す志望動機では、過去の経験や自身が持つスキルを具体的に挙げ、その経験がどのように内部監査の仕事に活かせるのかを述べることが有効です。

  • 金融業界でのリスク管理経験の活用
  • 会計や財務分析のバックグラウンドを活用した内部統制の監査
  • プロジェクトマネジメントスキルを活用した監査プロジェクトの計画、実施、管理

など、大切なことは単なる抽象的な表現ではなく、実際の職務でどのように役立つかを具体的に示すことです。経験とスキルを結びつけ、内部監査の分野でどのように貢献できるかを明確に伝えることが、自身のキャリアアップに向けた大きな一歩となるでしょう。

なお、企業の経営層は内部監査の役割をより重視しており、それに伴って内部監査人のスキルと専門知識が問われるようになっています。実際、上場企業は有価証券報告書において、内部監査部門にCIAの資格を持つスタッフがいると公開するなど、積極的な取り組みを明らかにしています。

こうした現状を踏まえると、公認内部監査人(CIA)資格の取得を目指している、または既に取得していること、そして継続的な学習意欲と専門性の向上に対する姿勢を伝えることも大切です。

上場前のベンチャー企業から転職

上場前のベンチャー企業から転職を考える際の志望動機では、ベンチャー企業で培ったスキルや経験を踏まえて意欲を伝えることで、自身の成長意欲や柔軟性をアピールしましょう。

ベンチャー企業では、経理部門における人材不足を背景に、代表取締役を含めて職種に関係なく内部統制を整えることも少なくありません。何に関する取引だったのか、領収書や契約書などの重要書類はどこにあるのか、などから整理したスキルや経験は十分にアピールポイントとなるものです。

  • 風通しの良い環境で培うことができるコミュニケーション能力
  • 変化に柔軟に対応する力
  • 新しいプロジェクトの立ち上げ能力
  • コスト意識の高い戦略立案能力

なども、ベンチャーだからこそ保有する経験やスキルです。それぞれを転職先の企業が求める人材像と結びつけ、自身の成長意欲や柔軟性を前向きにアピールすることで、転職先の採用担当者に強い印象を与えることができるでしょう。

経理・法務からの転職

経理・法務から内部監査への志望動機では、経理・法務で培った業務知識や法務的視点、冷静な判断力や客観的な視点をどう活かすかを伝えます。また、特定業界の会計士から内部監査などの職へ転職するケースでは、これまでの専門性と新たなフィールドへの適応能力をアピールする必要もあります。

例えば、会計士として培った財務分析のスキルや、法務知識を通じて得たリスクマネジメントの能力は、内部監査の職においても高い価値を持ちます。また、金融業界での経験がある場合、その業界特有の知識や取引の流れに精通していることが大きなアドバンテージです。

このように知見を活用し、内部監査のプロセスをより効率的かつ効果的にする提案ができることをアピールすれば、転職先での即戦力としての期待感を持たせることができます。志望動機を書く際には、それぞれのポイントを意識して、あなたの強みと転職への意欲が伝わるように工夫しましょう。

特定の業界からの転職

特定の業界からの転職を考える際、その業界で得た知識や経験を活かすことが重要な志望動機となります。いずれにおいても具体的なスキルや経験を挙げ、それがどのように新たな職場で活かせるのかを説明します。

  • 金融業界からの転職:金融商品の知識やリスク管理の経験
  • IT業界からの転職:ITシステムの知識やデータ分析のスキル
  • 製造業からの転職:製造プロセスの理解や品質管理の経験

どの業界から転職をするにしても、自身の経歴を客観的に伝える能力や、トラブルが発生した際の対応方法を明確にすることが求められます。これらは内部監査の業務にも直結し、企業のリスクマネジメントを強化する上で非常に価値のあるスキルです。

転職先で即戦力として活躍するためにも、業界経験を積極的にアピールし、自身の能力がどのように役立つのかを具体的に説明することが成功への鍵となるでしょう。

内部監査の志望動機でアピールできる経験・スキル

内部監査の職を強く志望する方が、特にアピールできる経験・スキルは以下のとおりです。

  • 客観的に判断して対処した経験
  • 監査業務や内部統制の実務経験
  • ITリテラシー・スキル

客観的に判断して対処した経験

内部監査の仕事は、組織のリスク管理、コントロール、ガバナンスプロセスを評価し、改善を促す役割を担っています。そのため、志望動機を語る際には、以下のような客観的判断力と問題解決能力が重要なアピールポイントとなります。

  •  過去に直面した問題や課題にどのように取り組んだか
  • その時にどのような客観的な判断基準を用いたのか

例えば、プロジェクト管理の経験がある場合は、予期せぬトラブルが発生した際に、自らがどのように冷静に問題を分析し、適切な対応策を立案・実施したかを説明します。このとき、データや事実に基づいた客観的な視点を持っていることを伝えられると良いでしょう。

また、自分のキャリアを振り返り、自己評価や自己分析を行った経験も有効です。自己の強みや弱みを客観的に捉え、それをもとに自己成長のための行動をとった経験は、内部監査の職務においても組織の強化に直結します。

このように、自分自身の経験を通じて獲得した客観的判断力や問題解決能力を、内部監査の職務にどのように活かせるかを具体的に説明することで、志望動機として高いアピール効果を期待できるでしょう。

監査業務や内部統制の実務経験

内部監査では、監査業務や内部統制などに関する実務経験は、その職務を遂行する上で必要不可欠な能力を有していることを示す証拠となります。企業が法令遵守をはじめとしたリスク管理を効果的に行うための基盤を築くものであり、即戦力として期待できるからです。

  • 会計事務所での勤務経験や財務諸表に関する業務
  • 金融機関での営業経験

などの知識と経験は、直接的に内部監査の業務へ活かされます。そのため、志望動機として伝える際には、先に触れたように自分のキャリアを客観的に説明することが大切です。例えば、以下を踏まえて過去のエピソードを交えることで、自身が持つ問題解決能力や危機管理能力を具体的に示しましょう。

  • 何のプロジェクトでどのような成果を出したのか
  • どのような困難をどう乗り越えたのか
  • 具体的な数字や事例をもって説明しているか

このように、監査業務や内部統制の実務経験は、自身の経験を具体的かつ客観的に伝えると、内部監査の強い志望動機として十分にアピールできます。

ITリテラシー・スキル

内部監査では、ITリテラシー・スキルもアピールできる要素です。現代のビジネス環境において、ITは経営のあらゆる面に深く関わっています。そのため、内部監査員はITシステムの知識がなければ、システムの脆弱性や不正アクセスのリスクを見落とす可能性があります。

また、データ分析能力を持つことで、膨大な情報の中から不正や不備を見つけ出すことができます。このように、ITリテラシーは内部監査の質を高め、企業の信頼性を保つ上で不可欠なスキルと言えるのです。

ITリテラシー・スキルを志望動機で伝える際には、どう学んだのか、またどのように役立つかを伝えます。例えば、過去に担当したプロジェクトで、システムの不具合をいち早く発見し、迅速な対応を行った経験や、データ分析を通じて業務プロセスの改善提案を行った経験などが挙げられます。

  • ITパスポート
  • MOS認定資格
  • 情報セキュリティマネジメント試験

などの学習および取得もアピールできます。このような実際の事例や資格を交えることで、自分がどのように問題に対処したのか、そしてそれがどう内部監査に活かせるのかを具体的にアピールできるでしょう。

内部監査の志望動機を差別化するコツ

内部監査の志望動機を差別化するコツは、以下が挙げられます。アプローチを改善し、強く印象に残るものに仕上げましょう。

  • 使い回しできる内容にしない
  • 本音と建前を使いわける
  • なぜ内部監査なのかを明確にする

使い回しできる内容にしない

まず、内部監査の志望動機を書く際には、使い回しできる内容にしないことが大切です。「自己成長のため」や「新たな経験を得たい」といった表現は、どの職種にも当てはまるため、あなたが内部監査に特に興味を持っている理由を具体的に示すことができません。

そのため、志望動機を書く際は、「具体的で個別化された内容」にします。あなたが内部監査に興味を持つ理由や、その職種で何を学び、どのように成長したいのかを具体的に書きましょう。志望する企業との親和性・関連性に触れつつ、自らの経験と言葉で伝えることが強く印象を残すポイントです。

本音と建前を使い分ける

また、内部監査の志望動機では、本音と建前を使いわけるバランスも意識しましょう。本音だけを前面に出すと自己中心的に見え、建前だけを述べると自己PRになりすぎてしまうからです。

まず、「本音」として給与や条件を前面に出す、例えば前職の不満ばかり書くことは自己中心的であると見られるため避けます。代わりに、あなたが内部監査に興味を持つ理由や、その職種で何を学び、どのように成長したいのかを具体的に書いて深い理解と熱意を伝えましょう。

次に、「建前」としてひたすら実績を書いてアピールに終始するのも良くありません。意識的に、これまでに得た経験やスキルが、内部監査の職務にどのように役立つのかを具体的に書くことが大切です。結果、職務を遂行する能力を持っていることを伝えられます。

ただし、本音と建前の割合は個人によって異なります。大切なのは、自分の真の興味や情熱を表現しつつ、それがどのように内部監査へ貢献できるかを考えて伝えることが理想的です。建前を基軸に本音を混ぜながら、自分なりの割合を見つけてみましょう。

なぜ内部監査なのかを明確にする

最後に、「なぜ内部監査なのかを明確にする」ことも重要です。内部監査はニッチな職種であり、一般的には馴染みのない仕事であるため、なぜそれを選んだのかという理由は常に問われます。

  • 内部監査の仕事内容に魅力を感じる理由
  • 自分がその職種で何を学び、どのように成長したいのかという目標
  • 目標を達成するために自分がどの経験やスキルを活かすのかという戦略

などを自己アピールしながら、明確に伝えられるようにしましょう。繰り返しとはなりますが、自分の経験やスキルを具体的な事例で示すこと、そしてその事例がどのように内部監査の職務に役立つのかを具体的に説明します。

  • 経験が内部監査職への志望動機であること
  • 問題指摘だけでなく、解決策提案の能力
  • 具体的な改善策の提案とその成果
  • 分析能力と問題解決能力の自信

など、企業分析を経て親和性の高いもの、そしてその企業の内部監査でなければならなかった理由まで添えられるとなお良いでしょう。

内部監査の志望動機を書く基本の流れ

ここまで触れたように、内部監査の志望動機でアピールできる経験やスキル、押さえておきたいコツは多くあり、言葉だけでは伝えきれないものも多くあります。そのため、迷ったときには以下の志望動機を書く基本の流れを押さえましょう。

  1. 結論から志望する理由を書く
  2. 根拠となる実績やエピソードを2〜3文にまとめて書く
  3. どのように活躍できるかを書く

全体を通じて注意すべきは、自分自身を客観的に見つめ直し、自己分析を行うことです。志望動機では、自分の強みや弱み、経験やスキルを理解し、それらをどのように活かすかを考える必要があります。そして、多くある企業からなぜそこを選んだのかにも関連しなくてはなりません。

マイナビ会計士では、志望する企業の文化、価値観、ビジョンに魅力を感じる点を踏まえて志望動機の作成をサポートしております。何を伝えるべきか思いつかない、経験やスキルがマッチするか不安、などを少しでも考えた際には、お気軽にアドバイザーへご相談ください。

内部監査の転職市場

内部監査の転職市場は活発で、その背景には以下のような3つの理由が挙げられます。

  • 企業のコーポレートガバナンス強化
  • 内部監査の専門性とスキルの需要
  • 内部監査人材の不足

企業のコーポレートガバナンス強化は、企業の健全な経営を維持し、ステークホルダーへの信頼を確保するために重要な要素です。そのため、内部監査の役割が重視され、その専門性とスキルが求められています。

また、内部監査人材の不足も市場の活発化を後押ししています。特に、大手企業や外資系企業では内部監査のポジションを新設する動きが見られ、その結果、内部監査の求人数も増加傾向です。これらを踏まえて、内部監査の給与も上昇傾向にあり、その専門性とスキルも評価されていることが伺えます。

それぞれの情報を踏まえ、内部監査への転職を考えている方は、自身のスキルや経験を活かして、市場の動向を見極めながら転職活動を進めていくことをおすすめします。詳しくは、ぜひ下記ページもご覧ください。

内部監査に将来性はある?

内部監査の将来性は、非常に高いと言えます。組織のリスク管理、統制体系の強化、ガバナンスの改善、およびコンプライアンスの確保という重要な役割を担っているからです。

内部監査は、組織が直面する様々なリスクを適切に管理し、ビジネスの持続可能性を確保するための重要な役割を果たします。また、組織の業績を向上させて組織の目標達成に寄与したり、信頼性を高めてステークホルダーとの関係を強化したりすることもあるでしょう。

さらには、組織が法令や規制を遵守しているかを確認し、リスクを軽減して組織の評価を高める重要なポジションとも言えます。それぞれの役割は、組織が直面する様々な課題を解決するための手段であり、その重要性は今後も増すと考えられます。

内部監査は未経験でも挑戦できる?

内部監査は、未経験でも挑戦可能です。特に、上場していない、まだスタートしたばかりの企業などでは、ある程度の報酬額しか用意できない場合でも、将来性およびポテンシャルを見越した未経験者の採用があり得ます。

多くの企業は、内部監査に関する経験よりも、分析力、コミュニケーション力、問題解決能力などのスキルや能力を重視しています。また、未経験者でも、企業が提供する研修や教育を通じて、内部監査に必要な知識やスキルを身につけることが可能です。

先に触れた高い将来性も踏まえて、企業が長期的な視点で人材を育てるためにポテンシャルを評価した採用も行っています。これらのことから、未経験者でも内部監査に挑戦することは十分可能だと言えるでしょう。

内部監査から目指せる将来のキャリアパス

内部監査から目指せる将来のキャリアパスは、以下の例以外にも多岐にわたります。キャリアパスを選ぶ際には、自身のスキルセット、興味、目指すキャリアの方向性を考慮することが重要です。

  • 内部監査部門の管理職
  • 役員としての経営参画
  • 経営コンサルタント

例えば、組織全体の経営に深く関与したい場合は役員としての経営参画を、他の企業の経営改善を支援したい場合は経営コンサルタントを目指すと良いでしょう。また、内部監査の経験を活かした組織のリスク管理や、コンプライアンスの確保に関わりたい場合は内部監査部門の管理職を目指すのも良い選択です。

内部監査の志望動機に関するFAQ

最後に、内部監査の志望動機に関するFAQへ回答します。

  • 内部監査が必要な理由は何ですか?
  • 内部監査人になるのはどの人が向いていますか?
  • 内部監査では何を見る?
  •  内部監査の仕事はきついですか?

内部監査が必要な理由は何ですか?

内部監査が必要な理由は、企業の経営効率とリスク管理の向上、法令遵守の確認、そして企業の信頼性を保つためです。

内部監査の実施によって、業務の無駄を見つけ出し、リスクを早期に発見しつつ対策を講じることが可能となります。また、法令違反による罰則や信用失墜を防ぎ、企業の財務報告の信頼性を確保できることで、投資家や取引先からの信頼も得ることができます。

内部監査人になるのはどんな人が向いていますか?

内部監査人になるのに向いている人には、以下が挙げられます。

  • 経営に興味・関心がある人
  • 優先順位をつけて働ける人
  • コミュニケーションや連携が得意な人
  • 論理的に物事を考えられる人
  • 物事を俯瞰して見られる人
  • 法律や規則を守る姿勢がある人
  • 豊富な実務経験や経営者視点がある人
  • 支援を得意とする人
  • AIやデータアナリティクスに抵抗がない人

それぞれの特性は、内部監査人が企業の経営効率とリスク管理の向上、法令遵守の確認、そして企業の信頼性を保つために必要なものです。詳しくは、下記ページもご覧ください。

内部監査では何を見る?

内部監査では、企業の業務プロセス、内部統制、リスク管理、法令遵守、および企業の倫理規定の遵守状況を確認します。いずれも企業の健全な経営と持続的な成長を支えるために不可欠です。そのため、内部監査人の役割はそれぞれの要素を評価し、改善のための提案を行うことになります。

内部監査の仕事はきついですか?

内部監査の仕事は、一概に「きつい」とは言えません。なぜなら、そのきつさは個々の職場環境や業務内容、そして個々の能力やスキル、さらには仕事に対する姿勢や視点によって大きく変わるからです。

内部監査の仕事は、企業の健全な経営と持続的な成長を支える重要な役割を果たします。この役割に対する誇りや使命感を持つことで、仕事のきつさを乗り越える力に変えることができるでしょう。

まとめ

内部監査への転職理由や自己PRできる志望動機は、人それぞれ異なります。ただ、企業の体裁や不正を見つけ出すことへの情熱、経理や法務などの知識、そしてITリテラシーが有利となる点は共通しています。

また、未経験からの転職も可能であり、資格を有しているとさらなるキャリアアップも見込めるものです。実際に、転職市場における内部監査の需要は高く、将来性も見込まれています。

組織の健全な運営や評価を行い、企業の成長に貢献する役割を果たす内部監査は、多くの業界で求められています。これまでの経験やスキルを活かし、新たなチャレンジを果たしてみてはいかがでしょうか。

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