事前に知っておきたい転職の流れと始め方
企業のグローバル化が加速している影響もあり、ビジネス界では公認会計士の人材不足が続いています。 「もっといい職場があれば転職を…」と考えている方も多いかもしれませんが、公認会計士は決算の時期に監査が集中する繁忙期と、反対に閑散期もあります。そのため、転職を成功させるためには、転職の流れやタイミングをしっかりと考えて行動することが重要です。
転職活動を始める前に、転職の流れと始め方について知っておきましょう。
マイナビ会計士編集部
マイナビ会計士は、公認会計士・試験合格者・USCPAの方の転職サポートを行なう転職エージェント。業界専門のキャリアアドバイザーが最適なキャリアプランをご提案いたします。Webサイト・SNSでは、公認会計士・公認会計士試験合格者・USCPAの転職に役立つ記情報を発信しています。
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転職を成功させる3つのポイント
多くの求人情報の中から自分に合った転職先を見つけるためには、きちんと事前準備をして計画的に転職活動を進めることが大切です。転職に対する自分の考えを整理して、どんな転職をしたいのか見極めることから始めましょう。
転職の目的を考える
転職にあたって始めにやるべきことは、「自分はなぜ、何のために転職したいのか?」という目的を明確にすることです。転職活動中、あなたはこの質問を面接で何度も質問されることになるでしょう。転職の核となる重要な部分ですので、実際に「なぜ転職したいの?」と問われたときに具体的な説明ができるように準備しておきましょう。
よくある転職理由として、例えば下記のような理由が挙げられます。
・今の収入に満足できない
・残業を減らしたい
・アドバイザリー業務にチャレンジしたい
・監査側でなく、事業会社側を経験したい
・職場の人間関係に困っている など
現在感じている不満や希望を思いつくままに書き出してみて、その中から何が自分にとって一番大事にしたいポイントなのか、優先順位をつけてみましょう。そうすることで、自分が一番実現したいのは何なのか、転職の目的が見えてくるでしょう。
キャリアの棚卸をして自己分析する
転職市場では、転職者の希望と転職先の採用条件がマッチしないケースがあります。これは、転職者が自分のキャリアを客観的に把握できていないことからよく起こります。日々、忙しく働いていると、自分のことは意外と見えなくなるものです。
ミスマッチをなくすためには、転職活動の前にキャリアの棚卸をすることが必要です。
・これまでどんな職場でどんな経験を積んできたのか
・何が得意で何が苦手なのか
・どんな仕事を成し遂げてきたのか
箇条書きで構いませんので、とにかく書き出してみることで、客観的な自己分析しましょう。
ただ、自己分析を一人で考える際、注意点があります。「得意なもの・強み」を考える上では下記のように漠然とした内容をピックアップしないように気をつけましょう。
1.コミュニケーション能力が高い
2.監査を経験しているため分析能力が高い
「コミュニケーション能力の高さ」は言葉だけでは信憑性が薄く、あなたのことを知らない第三者の方も納得するような具体的なエピソードを伝える必要がありますし、 「監査経験者=分析能力が高い」となると、会計士の方は全員分析能力が高いことになり、個人としての価値をアピールできなくなります。
そのため、キャリアの棚卸は、これまでの実務経験やスキル・実績を元に行うようにしましょう。ただ、ご自身が気付いていない価値を見つけ出すことはお一人では難しいこともあります。
そのため、転職のプロであるキャリアアドバイザーにこれまでのご経験をお話しいただくことで、お一人では気づけなかったあなたのアピールポイントを引き出せる可能性があります。ぜひお気軽にキャリアアドバイザーご相談ください。
第三者や転職経験者の話を聞く
転職を考えるときには、自分と向き合うことと同じくらい、他者の意見を聞くことも大切です。転職活動をするということは、つまり「自分のことをまったく知らない第三者から評価を受ける」ことを意味します。
そこで、第三者からは自分がどう見えるのか、長所や短所、得意や不得意、客観的な印象などを、身近な友人、知人などにヒアリングすることをおすすめします。耳の痛い話もあるかもしれませんが、あなたのことを思ってのアドバイスと真摯に受け止めて、転職活動に活かしましょう。
また、実際に転職を経験した人に話を聞いてみることが参考になります。転職したい業種や会社を絞り込んでいる場合は、似たような業種に転職した人の話が聞ければラッキーです。転職までのプロセスなど、実用的な情報をもらえることも多いので、できるだけいろいろな人の話を聞いてみましょう。
周りに転職を経験している方がいない、いても相談できないという場合にはキャリアアドバイザーに相談することもご検討ください。
キャリアアドバイザーは転職のプロとして、第三者目線であなたの転職のご相談をお受けします。相談できる人いなくてお困りの際にはぜひお気軽にご相談ください。
転職活動の始め方
転職活動を始めるにあたっては、大まかな流れを把握して、それぞれの段階で必要になることを確認しておくことが重要です。具体的にどのようなことが必要になるのか、順を追ってご紹介します。
転職活動のスケジュールを立てる
まずは大まかなスケジュールを考えながら、いつごろまでに転職したいのか、いつなら転職活動をスタートできるのか検討しましょう。
転職活動をスタートする時期を検討する上で気を付けるべきのポイントをいくつかピックアップ致します。
・業務の繁忙期中は避ける
・業務の繁忙期明け直後も極力避ける
・担当案件が落ち着いたタイミング
・希望する業界の状況
繁忙期後の転職活動は、裏を返せば競争相手が多くなるということでもあります。ライバルが増える時期を避けながら、自分の年齢や業務経験などを踏まえた上で最適な転職時期を考える必要があります。
お伝えできることとしては、人それぞれ状況が異なるため、あなたにとって最適な転職時期をサイト上で明記することは非常に難しいです。そのため、ご状況をお伺いした上で最適なアドバイスをさせていただくためにも、転職を検討されている段階で一度キャリアアドバイザーにご相談ください。
転職への意欲がまだ固まっていない中でも、将来的な転職活動を検討するのであれば、3~6か月ほど前など早めにご相談いただくことで余裕を持って進めることができます。その点も頭の片隅に留めていただくとよいかもしれません。
求人情報を集める
転職したい業種や職種などが決まったら、それに見合った求人情報を集めましょう。求人情報サイトや転職エージェント、企業の採用情報やオファーなど、在職中でもさまざまな情報を集めることができます。
情報が多すぎると振り回される可能性もありますので、転職したい目的と「これだけは譲れない」というポイントをまとめて、優先順位をつけておくとスムーズです。
業界の動向を知る
転職したい業界や職種が決まっている場合は、その業界の景気動向をチェックしておくことも大切です。
求人が多い業界は、業界全体が活発に動いている証拠です。その反面、求人が多い業界は人材が流動的で辞めやすいという場合もあります。その業界の動向をよく確認して、自分の目的に合っているかを見極めましょう。
キャリアアドバイザーは業界に精通していますので、業界ごとの動向・状況をお伝えすることができます。
転職サービスを利用する
公認会計士や税理士専門の転職支援サービスが増えてきています。その中でも会計士専門の転職エージェントは会計士の業界に精通しており、一般的な転職情報サイトには掲載されていない専門の求人情報を数多く持っています。
「最新の転職市場動向を知りたい」「転職すべきタイミングがいつかなのか知りたい」「負荷なく転職活動を成功させたい」などございましたら、会計士専門の転職エージェントであるマイナビ会計士のキャリアアドバイザーにご相談ください。
転職活動の流れ
応募したい会社が見つかったら、いよいよ転職に向けて行動します。転職の準備から退職までの流れを以下にまとめてみました。
履歴書・職務経歴書を作成する
まずは履歴書や職務経歴書などの応募書類を作成しましょう。書類選考では書面に書いてある情報だけで判断されますので、いかに自分の経験やスキルを簡潔にまとめるか、確実に伝えられるかどうかが選考を勝ち抜くポイントとなります。
マイナビ会計士は会計士業界で働く方向けにカスタマイズした職務経歴書のテンプレートがございます。職務経歴書のチェック・添削も致しますので、ご興味をお持ちの方はキャリアアドバイザーにご相談ください。
求人に応募する
書類の準備ができたら応募しましょう。このときに、1社ずつ応募するべきか、複数の会社へ同時に応募するべきか、悩む方もいるかもしれません。
比較的小規模な会計事務所であれば、代表者の面接1回で決まることもありますが、中堅から大手の場合は2、3回の面接が行われます。働きながらの転職活動で、現状の職場が多忙な時期かどうか、転職活動にどのくらい時間を確保できるかを考えて、業務に支障のない範囲で応募数や時期を調整しましょう。
転職エージェントを活用すると、あなた専任のキャリアアドバイザーが何社応募すべきかについてアドバイスしたり、応募する求人を決めたらあなたに代わって求人への応募手続きを進めてくれます。
面接を受ける
書類選考が無事にクリアできたら、面接選考へと進みます。せっかく書類選考を通過しても、面接時の印象の良し悪しで不採用になることも考えられます。面接は第一印象が大事なので、質素な服装で清潔感のある身だしなみを心掛け、面接中はできるだけ明るく笑顔でハキハキと答えましょう。
面接では必ず「転職したい理由」や「志望動機」「入社してやりたいこと、社員として貢献できること」といった定番の質問をされます。現場で慌てないように、想定問答をあらかじめシミュレーションして、話す内容をある程度準備しておくと安心です。また、面接時に自分の強みをアピールすることも大切ですが、自分を大きく見せすぎたり、嘘をついたりするのは禁物です。誠意を持って、面接官と対話を重ねるようにしましょう。
マイナビ会計士には企業ごとにリクルーティングアドバイザーがいますので、応募した求人の面接ではどんな質問がされるか事前に傾向や想定質問を教えてもらえます。企業の担当リクルーティングアドバイザーにヒアリングして面接への準備をしっかりと行いましょう。
内定と引継ぎ
転職を希望した会社の内定が得られたら、現職の会社を退職するための準備に入ります。一般的に多くの会社では、退職日の1ヵ月前には退職の申し出をしなければならないというルールを設けています。就業規則を確認しながら、上司に退職したい旨を相談し、具体的な退職日を決定しましょう。
また、上司に引き留められたり、業務が多忙で希望どおりの日程で退職させてもらえなかったりする場合も考えられます。転職先の入社希望日を確認した上で、余裕を持って退職手続きや後任者への引継ぎを進めましょう。
退職手続きと入社
入社の手続きだけをすればいい新卒採用と違って、転職の場合は退職の手続きも必要となります。とりわけ退職の前後は、たくさんの事務処理が必要となり、抜け漏れがあると二度手間になる可能性もあります。
あらかじめ必要事項をリストアップして、退職時に会社に返却する物や受け取る書類、転職先や役所へ提出する書類などをまとめておくと便利です。
転職活動は効率良く進めよう
インターネット上には、求人や転職の情報が膨大にあります。会計士として自分が転職したい1社を見つけ出すには、ただやみくもに検索していても、時間を無駄に費やすだけになってしまいます。仕事をしながら転職先を探す場合は、なおさら効率良く転職活動を進める必要があります。
そのためには、会計士専門の転職エージェントに相談しましょう。マイナビ会計士では、業界に精通したキャリアアドバイザーが、あなたの希望条件を伺って、最適な転職先をご紹介いたします。また、一般の転職サイトには掲載されていない、条件の良い非公開求人なども扱っています。
さらに、公認会計士としてのあなたの魅力が的確に伝わる書類作成を代行したり、選考がスムーズに進むように転職希望先との日程を調整したりして、忙しいあなたの転職活動をサポートします。いつまでに転職したいのか、何を優先して求人を絞り込むのかなど、できるだけ具体的なプランを考えて一緒に転職活動を進めていけば、自分で探すよりも最適な転職先に巡り合うことができるでしょう。
キャリアを見直したい方へ
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転職された方の声
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進路について適切なアドバイスをしてもらえました!自分の進路について明確な答えが出せていなかったものの、どの業種に進んだら良いかなど適切にアドバイスをしてもらえました。どういったキャリアを積んでいけばより市場価値を高められるのか、候補の会社がどう違うのかを具体的に説明していただけました。(30代/会計士)
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求人の提案力と面接のフィードバックが良かった!タイムリーな求人の紹介とフィードバックの提供が良かったです。面接前の情報提供では、自分のアピールしたい強みが、面接先企業のどこに符号しており、今後の展開をどう捉えているかの思考の整理をする際に役立ち、安心して面接を迎えることが出来ました。(30代/会計士)
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