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監査法人グループ内での転籍と出戻りによるキャリア形成

監査法人グループ内での転籍と出戻りによるキャリア形成

監査法人からの転職を考える人の中には、待遇面の変化に対する不安を感じる人もいるかもしれない。そんな人にとっては、自らの可能性を広げつつ、転職に伴う不安を出来るだけ少なくする方法として、大手監査法人のグループ会社に出向したり転籍したりと言った選択肢は魅力的である。塩見さんがこれまで歩んだ道のりが、ひとつの指針になるのではないだろうか。

眞山徳人

眞山 徳人

合同会社フォルケCEO

2005年12月公認会計士第2次試験合格後、大手監査法人にて国内監査業務、各種コンサルティング業務等に従事。2016年3月に退職、独立。現在は公認会計士としてコンサルティング、執筆、講演等を行いつつ、人材育成企業のCEOとして小中学生から経営者層までを対象に様々な教育コンテンツを開発・提供している。2019年4月にはフリースクール「フォルケ学園」を開校予定。著書に「江戸商人勘助と学ぶ 一番やさしい儲けと会計の基本」「スピーチ・ツリー どんな場面でもブレずに話せる技術」などがある。

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プロフィール

塩見 大輔(仮名)30代男性 公認会計士

大学卒業後、公認会計士試験に合格し、大手監査法人のIPO支援部門に配属。新規上場を2度ほど経験したのち、グループ内のコンサルティングファームに転籍。CFOサービス部門にて様々なコンサルティング案件を手掛けたのち、元の監査法人の監査部門に配属。

IPO件数の減少に伴い、コンサルファームに転籍

眞山:塩見さんは今、大手監査法人のシニアマネジャーという立場ですが、それまではコンサルティング会社にいらしたんですよね。

塩見(敬称略):はい。といっても元々は今の監査法人にいて、転籍という形でグループ内のコンサルティングファームで数年経験を積ませていただいたので、普通の転職とはちょっと違います。

眞山:すこし変わったキャリアパスだと思うのですが、どういった経緯でコンサルを経験するに至ったのか教えていただけますか。

塩見:色々な理由があるのですが、ひとつは昇進のためです。私は公認会計士試験合格以来ずっと一つの部署で仕事をしていたのですが、ある時人事の制度が変わって、パートナーを目指すためには異動・出向の経験が必要とされるようになったのです。もうひとつ理由を挙げると、異なる環境での経験を積みたいと思ったからですね。もともとIPO支援をメイン業務とする部署にいたのですが、リーマンショックや震災と言った要因で少しずつIPOのペースが鈍ったりもしていて、今のうちに経験値を積んでおけたらいいと思っていました。

眞山:監査法人内の部署異動ではなく、関係会社への転職を選んだのはどういった理由からですか?

塩見:自分が組織の中で上にいこうと思った時、他の方と違う特色を持っておく必要があるということを考えていました。IPOに強い会計士を目指すなら証券会社に出向させてもらうのも一つの選択肢ですが、何人かの先輩たちがすでにそのルートを歩んでいて、自分の強みを出すのはきっと難しいだろうと思っていたのです。じゃあどうしようかな、と思った時に、コンサルティング業務に精通していればIPO業務にも応用が利くのかな、と。今までと全く異なる人たちと仕事をしてみたいという思いもあって、思い切って転籍することにしました。

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アイデンティティを見失いかける辛い日々

眞山:転籍してみて、どうでした?

塩見:めちゃくちゃ辛かったです(笑)。最初に、中途採用者と同じ研修を受けるんですけど、そこでは1日かけて事務的な研修と座学をやった後に、まる一週間ひとつのケーススタディに取り組みました。「楽しそうだな」と思って始めたのですが、モデルケースの会社の課題がものすごく複雑で解決策にたどり着くことがなかなかできません。チームのメンバーとも次第に険悪なムードになるし、これは先が思いやられる…という気持ちになりました。でも最終的にどうにかプレゼンにこぎつけることができて、当時のメンバーとは今でも頻繁に連絡を取り合っています。

眞山:転籍した後はどんな仕事を担当されていたのでしょうか?

塩見:一言で言うと、CFO向けのサービスです。その中でも私は経営計画の策定支援やバックオフィスの業務構築の支援などをメインにしていました。転籍する前の監査法人ではシニアという立場だったのですが、転籍してからはシニアコンサルタントという肩書に変わりました。とにかくそこで昇進してマネジャーになろうと思っていました。

眞山:監査法人でマネジャーになるのは、さほど難しくないイメージがありますが、コンサルファームではどうですか?

塩見:あくまで個人的な感想ですが、コンサル会社のマネジャーという立場は監査法人のそれよりもずっと広範な能力を求められる気がします。いわゆる主査と呼ばれる立場で監査をする時って、上にパートナーがいてくれるという安心感が常にありましたが、コンサルファームではそういう甘えが許されません。…そもそも、監査法人で積んだ経験がコンサル業務で生きる活きる部分が思いのほか少なかったこともあり、シニアコンサルタントとしても自分はぜんぜんダメなレベルでした(笑)

眞山:かなりご苦労があった様ですが、一番大変だったのはどういう点ですか?

塩見:ずばりロジカルシンキングです。監査法人の仕事でも当然ロジックは必要でしたが、会計基準や監査基準、監査マニュアルが整っている分だけ、パターンが決まっている部分が多いじゃないですか。コンサルティング案件ではゼロベースでの思考が必要とされるんですけど、今まで自分がいかにゼロベースではなく、前の年の監査調書や他社事例に依存していたかを思い知らされました。それ以外に苦労したのはPowerPointのスキルでしょうか…単に私のセンスの問題かもしれませんが、分かりやすく図解する能力を身に着けるのには非常に苦労させられました。

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素っ裸で戦った経験が自分の支えに

眞山:その後、何とかマネジャーに昇格された塩見さんは監査法人に出戻りという形で転籍するわけですが、コンサルティング業務で得た経験はどのように活かすことができていますか?

塩見:先ほど挙げたロジカルシンキングも非常に役立ったのですが、それ以外の項目を挙げるとするなら、チームビルディングのスキルですね。コンサルティングファームは中途採用が多いこともあり、チームメンバーが非常に多様になりやすいので、人心の掌握にはものすごく気を使いました。先ほど話した通り監査法人も人事制度が変わって、色々な部署から移動してきた人や、中途採用の人、地方出身の人などが増えていた時期でもあったので、ダイバーシティに配慮したチームの運営の経験を持てたのはラッキーでした。
あとは、公認会計士という肩書に寄りかからない実力を持つことができたのが、気持ちの上で安定感を与えてくれている気がします。公認会計士という資格は当然価値の高いものですが、監査法人は会計士ばっかりの組織なわけで、それだけでは強みにならない。コンサルティングファームで素っ裸の自分で戦った経験が自分を支えているという感覚が常にあるので、出戻りしてきた後も臆せずにコミュニケーションが取れるようになっています。

※記事内容などは取材時のものになります。

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