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【会計士の独立】会計士として25年の経験をもとに独立した会計士

【会計士の独立】会計士として25年の経験をもとに独立した会計士

昨年独立したばかりの40代、男性公認会計士。「これまで25年間会計士として仕事をしてきましたが、今回はこれまで経験してきたことを飾らずに素直に話してみたいと思います。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。」と、会計士を目指してから現在に至るまでについて、記してくれました。

マイナビ会計士編集部

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プロフィール

匿名、40代、男性会計士個人事務所代表

大学在学中に公認会計士試験に合格。その後、事業会社に就職してシステムコンサルティング業務を経験。監査法人に転職して、監査業務や教育研修などの業務に20年間従事。2017年に独立開業して、新たな分野の仕事にチャレンジしている。

1.社会に貢献できるようになるため公認会計士を目指すことに

初めて行った海外で受けた多くの刺激が、公認会計士を目指す大きなきっかけとなりました。場所はフィリピンでした。マニラで「スモーキーマウンテン」という巨大なゴミ捨て場を視察したのですが、危険な環境の中、売れそうなものを拾って必死に生計を立てている子供たちを見たのです。この時、自分も何らかの形で社会に貢献できないかと思いました。その後、途上国支援やボランティアをしている学生達と出会ったのですが、「みんなしっかりと将来のことを考えているなあ」「自分もこれからの人生をきちんと考えないと」と焦ったことを覚えています。彼らとは、今でも年に1回会っています。

実は、公認会計士とは何か、よく分かっていませんでしたが、経済の発展を支えて社会に貢献したい、という漠然とした動機で勉強を始めました。実家は決して裕福ではなかったので、2回までで合格しなければ諦めるつもりで必死に勉強しましたが、1回目の受験(自分の手応えとしてはまったく自信は無かったのですが)で合格することができました。母が泣いて喜んでくれました。

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2.就職難の時代

私が合格した年は、バブルが崩壊した直後で、どの監査法人も採用を控えていました。合格発表の後、慌てて監査法人に行ってみましたが、既に定員が一杯で入れてもらえません。当時の合格者のうち、半分くらいしか監査法人に入れない状況だったので、仕方なく他の仕事を探すことにしました。他の大学生と一緒に就職活動をした結果、外資系のシステムコンサルティング会社での仕事が決まりました。この会社には、結局2年しかいませんでしたが、プログラミングやシステム設計の仕事を通じて、会計士とは関係ない分野で活躍する優秀な同期や先輩方と知り合うことができました。いまでは「ブラック」といわれそうなハードな職場でしたが、この時の経験はいまでも生きていて、最近でも当時の先輩から仕事を紹介してもらったりしています。

この会社で痛感したことは、資格を取っただけでは、実務ではほとんど役に立たないということでした。コンサルの仕事では、クライアントに対して、「他社ではこうなっているから、ここを改善すべきだ」という提案をしないといけないのですが、資格は持っていても、バックボーンとなる経験・知識が無く、自分の無力さをハードな仕事で補うような日々でした。

3.監査法人で積んだ幅広い経験

3.監査法人で積んだ幅広い経験

コンサル会社にいる間に、少しずつ景気が戻ってきて、監査法人が採用を増やすようになりました。せっかく資格を取ったのだから、やはり監査法人で経験を積んでおきたい思い、大手監査法人に転職しました。私が入ったのは国内系の監査部門でしたが、クライアントに大手有名企業を多く抱えていました。スタッフの頃は「写経」のような単純作業も多かったのですが、様々な会社で「生」の実務に触れることができ、監査を通じて会社の仕組みを肌で理解できたことは、監査以外の仕事をするうえで、いまも役に立っています。

マネージャーになった頃、主に担当していたクライアントを他法人に取られてしまうということがありました。当時の監査チームは解散して、海外勤務をする人や、退職する人もいましたが、監査にも慣れてきて、そろそろ別の仕事をしたいと考えていたので、1つの転機だと思い、法人内で監査以外の部署に異動することにしました。その頃、外部のセミナーで講師をする機会があり、お客様からわかりやすかったと評価していただいたのがきっかけで、人材育成や教育研修の分野に携わることにしたのです。

難しい会計基準を、会社の経理担当者の方に、いかにわかりやすく伝えるかをテーマに、クライアント向けのセミナーを企画したり、監査法人のサービスの1つとして、企業向けの会計スクールを立ち上げに関わりました。会計スクールでは、監査法人のノウハウを生かした質の高いセミナーを提供できたと思っています。監査は社会的に重要な仕事である反面、直接お客様から喜ばれる機会が少ないのですが、人材育成や教育研修という分野は、お客様に伝えた内容が直接評価される真剣勝負の場であり、いいコンテンツを提供できた時には、やりがいを感じることができました。多くの企業では、将来のCFOになりうる人材の確保・育成が大きな課題となっていて、経理分野の教育研修ニーズはますます高まっています。監査法人の中ではニッチな分野でしたが、多少でも社会貢献ができたと考えています。

4.そして独立開業へ

結局、監査法人で20年間働いてきましたが、これだけ長くなると、同期で法人に残っている人は1割程度しかいなくなりました。私も、これまでの経験を生かしながら、さらに仕事の幅を広げていきたいと考え、昨年ようやく重い腰を上げて独立開業することにしました。最近の傾向として、監査法人を辞めた後、一般企業の経理部門に転職する方が増えています。親が税理士・会計士で開業している方は別として、一から個人事務所を開業する方は少数派だと思います。私も退職後のプランをいろいろと考えましたが、結局事務所を借りて開業することにしました。内装や設備にはこだわって、理想的な仕事場所ができましたが、想定以上にコストがかかってしまいました。

当初、とあるエリアでオフィスを探していましたが、家賃が高くて手頃な物件が見つからず、意外と難航しました。でも、不動産屋さんと相談したりネットで検索したりしているうちに、偶然、良い物件と巡り合いました。想定していたエリアでもなく、これまでに全く縁のない場所だったのですが、近所の同業者の方と交流する機会もあり、周囲のみなさんにもとても親切にしていただいています。ちなみに、内装は知人の紹介で知り合った空間デザイナーの方に全てお任せしました。本当に素敵な内装にしていただきましたが、やはり、餅は餅屋で、専門家に任せる良さを実感しました。

クライアントについては、独立してまだ1年で手探りの状態ですが、教育分野の仕事や、税務、社外役員の仕事など、得意な分野から少しずつ増やしているところです。会計士の中には、税務の仕事を敬遠する方も多いようですが、私は積極的に引き受けています。税務は直接お客様から喜ばれる仕事なので、やりがいがあります。反面、税務の仕事は、煩雑な割には報酬が安い傾向にありますが、クラウド会計を導入して、お客様も私も効率的に作業ができる環境を整えつつあります。

いまのところ、これまでのコネクションを頼りに、仕事をご紹介いただくことが多いのですが、今後は新たなクライアントを増やすべく、広告宣伝や周知活動にも注力したいと思っています。社会人になってから25年間、さまざまな仕事や経験を通じて、多くのご縁をいただいてきました。そのおかげで、大学で教える機会をいただいたり、私が好きなアートの分野に携わる方に向けた本を出版させていただくなど、新たな仕事にチャレンジすることができました。現在、監査法人に勤めていて、これから独立開業を考えている方は、意識的に外部の方とのコネクションを作っておくといいと思います。

私自身は、監査法人のスタッフの頃(入所して2、3年)は外の人脈を作る余裕はありませんでしたが、マネージャーになった頃から意識的に外部の人脈を広げるようにしていました。前述した通り、会計スクールに関わっていたため、自らも日経新聞系や業界団体のセミナーに参加して、講師や関係者の方々にご挨拶するようにしていました。監査法人のクライアント以外の会社のCFOや経理部長にお会いする機会も増えてきて、いまでもお付き合いしている方もいます。

5.最後に

これまでの25年を振り返ってみると、監査業務を一定期間経験して、現場の経理実務とは違う立場かつ企業の経営者とも異なる視点から会社の業務や仕組みを俯瞰できたことが、全ての基礎になっていると感じています。監査の現場ではAIが導入され、大きな転換期を迎えていますが、単純作業が自動化されると、昔のように若手の会計士が修業できる機会が減っていくと思います。残された役割としては、高度な判断をすることしかなく、AIを使う側として能力が求められることになるでしょう。

こうしたスキルは、監査法人にいるだけでなく、企業の実務やコンサルティングなど、様々な経験を通じて高めていくしかないと思います。社外に出ると、監査法人の方々はとても優秀だということに気づかされます。若い方には、会計士という肩書が有用である間に、自信を持って他の分野に挑戦していっていただきたいと思っています。

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