「公認会計士試験の勉強」と「監査法人での仕事」、両立をするコツ
平成29年公認会計士試験に挑戦中の方は、今まさに「第Ⅱ回短答式試験」への最後の追い込みをかけている最中ですよね。
監査法人や会計事務所で仕事をしながら、勉強の両立をしている方も少なくないと思いますが、「両立って大変だな……」と思ったことはありませんか?
そこで今回は「仕事と勉強を両立するコツ」を紹介します!
マイナビ会計士編集部
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今年の公認会計士試験の動向
平成29年公認会計士試験の「第Ⅱ回短答式試験」が5月28日に実施されました。
合格発表日は6月23日。ここをクリアすると、8月25~27日には「論文式試験」が控えています。まさにこの約4カ月が勝負の分かれ目になる期間ですが、みなさんは日々充実した勉強ライフを送ることができていますか?
なかには、「仕事が大変で勉強の時間がなかなかとれない」と嘆いている人もいるのではないでしょうか。
そんな悩みを抱える方のためにも両立のコツをまとめていきますが、その前に今年の公認会計士試験の動向も載せておきます。
公認会計士・監査審査会が4月25日に発表した資料「平成29年公認会計士試験第II回短答式試験の出願状況について」によると、今年の「第Ⅱ回短答式試験」の出願者数は8,214人でした。
内訳は、一般出願者数は8,121人(免除者1,544人を除いた 短答式試験受験者数は6,577人)、旧第2次試験合格者数が93人となっています
試験地の地域別に見ると、出願者の多いトップ3は、東京都(5,054人)、大阪府(1,466人)、愛知県(500人)で、少ないほうは沖縄県(34人)、熊本県(72人)、香川県(91人)という結果でした。
「第Ⅱ回短答式試験」の受験者数・合格者数・合格率の過去のデータを見てみましょう。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率(対受験者数) |
---|---|---|---|
平成28年度 | 4,740名 | 638名 | 13.46% |
平成27年度 | 4,503名 | 624名 | 13.86% |
平成26年度 | 4,927名 | 402名 | 8.16% |
平成25年度 | 6,000名 | 695名 | 11.58% |
公認会計士・監査審査会ホームページ平成26年の合格率が極端に低くなっていますが、ここ2年は13%台で推移していることから、今年もこれに近い数値になることが予想されます。
ちなみに今年の第Ⅰ回短答式試験は、受験者数と合格者数がともに前年比増になり、過去5年で「最多」でした。
5月28日に行われる「第Ⅱ回短答式試験」も第Ⅰ回の勢いのまま、最多合格者が出ることを祈ってやみません!
<ココまでのまとめ>
・第Ⅰ回短答式試験は過去5年で最多の合格者を記録している。
働きながら効率よく勉強するポイント
さて、いよいよ「仕事と勉強を両立するポイント」の本題へと入ります。
まず、会計士試験に合格するために主に次の3つの方法があります。
<通学講座>
会計士試験対策を実施する大原やTACといった専門学校などに「通学」する勉強法です。
最大のメリットは、目の前にプロの講師がいるので、わからない点をその場で解決できることでしょう。また、ライバルが隣にいることでモチベーションを保ちやすいという利点もあります。
デメリットは、講座の日時が指定されているので、そのときに時間を空けて専門学校へ行かなければならない点です。ほか、費用がかかる、体力的にも大変などの声があります。
<通信講座>
資料のDVDやWebを自宅で見ながら勉強する方法が「通信講座」です。
メリットは、自分の好きなペースで勉強できる、通学にかかる時間を勉強にまわせる、費用が通学より安いなどがあります。
ただ、自分で主体的に勉強ができない人にとっては、いくら優れたDVDがあっても意味がありません。熱意があり、モチベーションを保つことができる人向けの勉強法と言えるでしょう。
<独 学>
文字通り、自分独自の方法で勉強するのが「独学」です。
メリットは、利用する参考書や資料も勉強する時間もすべて自分で決めることができる「自由」があることでしょう。
デメリットは、疑問が生じたときです。教えてくれる人がいないので、自分で1つずつ調べていかなければいけません。そのことをどう考えるかが独学のポイントと言えるかもしれません。
どれが向いているかは個人差があるため正解はありませんが、最近は「通信」と「通学」を併用できる社会人講座があり、これはオススメの手段の1つですね。
よい点は、平日は働きながら家で勉強し、週末の土日に通学講座が組まれているのでメリハリをつけて勉強できるところ。まさに良いとこ取りですね。
現在は専門学校がさまざまな社会人向けコースをつくっているので、Webで調べて、どれが自分に適しているか調べてみましょう!
<ココまでのまとめ>
・試験勉強の方法は主に「通学講座」「通信講座」「独学」の3つがある。
・社会人にオススメは「通信」と「通学」を併用できる社会人向け講座。
事前の情報収集が大切
さて、いよいよ「仕事と勉強を両立するポイント」の本題へと入ります。
まず、会計士試験に合格するために主に次の3つの方法があります。
どの勉強方法を選択するか――じつはここから試験勉強ははじまっています。
ただ、大切なことは「どの道を選んでも、勉強時間は自分でつくる!」という意識を常にもつことです。「仕事で精いっぱい」「勉強で仕事に支障が出る」となってしまっては、共倒れになってしまいます。
働きながら合格をめざすのは簡単なことではありませんが、実務経験があるからこそ理解しやすい面もあるはずです。両立をポジティブに捉え、受験をするのであれば、何事も前向きに臨みたいですよね。
このようにポジティブな精神状態をつくるうえで欠かせないのが「事前の情報取集」です。
仕事をしている方はよくわかると思いますが、事前に情報収集とスケジューリングをしてから取り組むと、効率には驚くほど差が出るものです。
ちょっと調べてみると、最近は会計士試験の受験・合格をめざす人を支援する「支援採用」を実施する監査法人も出てきていることがわかります。
支援採用の監査法人に入社する → 勉強できる環境をつくる → キャリアも同時に積む → 受験・合格、という道筋もあるとわかると、少しワクワクしてきませんか?
どのルートを辿るのが正解かは誰にもわからないので、両立に悩み、モヤモヤしているときは時間を決めて徹底的に「情報収集」を行い、合格までのプランを「スケジューリング」してみてください!
<ココまでのまとめ>
・ポジティブな精神状態をつくるためには「事前の情報収集」が不可欠。
・どのルートが正解かは人それぞれ。両立に悩む人は徹底した情報収集とスケジューリングをする。
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