公認会計士の公開求人情報

一部の求人のみご覧いただけます。お申し込み後、あなたにぴったりの求人を
ご紹介いたします。

監査法人を設立した会計士に聞く中小監査法人の面白さと未来

監査法人を設立した会計士に聞く中小監査法人の面白さと未来
マイナビ会計士編集部

マイナビ会計士編集部

マイナビ会計士は、公認会計士・試験合格者・USCPAの方の転職サポートを行なう転職エージェント。業界専門のキャリアアドバイザーが最適なキャリアプランをご提案いたします。Webサイト・SNSでは、公認会計士・公認会計士試験合格者・USCPAの転職に役立つ記情報を発信しています。

監査法人への転職情報 4大監査法人(BIG4)、大手、中堅の業界動向を分析! 監査法人への転職情報 4大監査法人(BIG4)、大手、中堅の業界動向を分析!

プロフィール

渋佐 寿彦氏

渋佐 寿彦氏公認会計士・税理士

虎ノ門会計グループ代表
株式会社虎ノ門会計 代表取締役
虎ノ門有限責任監査法人 理事長
相馬ガスホールディングス株式会社 取締役

2003年10月に公認会計士試験第二次試験合格。合格後、新日本有限責任監査法人にて、監査・内部統制等の各種業務に従事。2005年3月に慶應義塾大学経済学部を卒業。2007年9月に虎ノ門会計グループに参画、グループ代表に就任する。2008年9月には、自身の公認会計士事務所を法人成りする形で虎ノ門有限責任監査法人を設立。虎ノ門会計グループは、株式会社虎ノ門会計、税理士法人虎ノ門会計、虎ノ門有限責任監査法人の3社体制となる。また、会計・税務、監査・鑑定、法務・労務の専門家サービスをワンストップで提供する「虎ノ門LLP」のマネージングディレクターも務める。
一方で、2017年4月より、家業である福島県南相馬市に所在する相馬ガスグループの事業承継にチャレンジしている。
虎ノ門会計グループ及び相馬ガスグループの役職の他、関与先の社外取締役及び監査役に4社就任。
日本公認会計士協会では、経営研究調査会再生支援専門部会長を務める他、東京会にて広報と総務を担当する役員に就任している。

虎ノ門LLP
http://www.toranomon.co.jp/
相馬ガスグループ
http://www.somagas.jp/

独立、そして監査法人を設立

私は2007年10月に大手監査法人から独立しました。この原稿を執筆しているのは2018年の9月ですので、独立して11年が経とうとしています。
「独立して良かったですか。」と質問されることがよくあります。私は「自分は良かったと思っていますが、どう感じているかは人それぞれだと思いますよ。」と答えるようにしています。

私が二次試験に合格したのは2003年10月で、その後大手監査法人に4年ほど勤務しました。大手監査法人時代は必死でしたが、充実した日々を送ることができ、今思えばとても楽しい毎日でした。一方で、心のどこかに、せっかく公認会計士の資格を取ったのだから独立できるのではないか、独立すれば視野が拡がり自分なりのスタンスで仕事が出来るのではないか、との思いを持っていました。

そして、時期尚早かもしれないと思いながらも、たまたま同じチームの先輩が独立するというので、一緒にやろうと大手監査法人を離れることを決意しました。年齢が20代半ばだったこともあり、独立して何をやりたいかというようなことは正直あまり何も考えていなかったですし、「独立すること=成功への第一歩でかっこいいこと」というような気持ちもありました。上手く行かなければ転職すれば良いか程度の甘い考えであったように記憶しています。

そのような状況で大手の監査法人を飛び出して、その1年後には事務所を監査法人化し、現在に至っています。事務所の職員は30名ほどにまで増え、独立当初は目の前のお客様のことしか考えられませんでしたが、やっとここまでの道のりを振り返ることができるようになってきました。

独立してからの11年間は、本当に地道でした。年に3、4名の採用をしていましたが、1、2名は辞めてしまうこともあり、差し引きすれば年に2、3名ほどが増えていくという状況でした。その間に事務所を6回も移転しました。
また、売上の増加よりも先に人件費や事務所の移転経費が発生するので、自分自身の収入を確保するのは後回しでした。

このような日々が待っている可能性もありますから、独立を考えている人には、「なぜ自分は独立しようと思っているのか」がなによりも大事だとお伝えしたいです。「独立して事務所を成長させたい」「得意な業務分野での第一人者になりたい」「プライベート重視で、理想のライフスタイルを崩さないで仕事をしたい」など、具体的に独立に何を求めるのか。独立することがゴールではなく、独立して自己実現することがゴールだと思います。

転職を考え始めたらご相談ください
無料マイナビ会計士に申し込む

中小の監査法人の面白さ

虎ノ門会計グループのなかで、私が理事長を務める虎ノ門有限責任監査法人は、いわゆる中小の監査法人ですが、単に会計監査を業務として行うだけではなくお客様のニーズにあわせたサービスを展開してきました。監査以外の業務にも積極的に取り組めることは、中小監査法人の魅力であり、そうしたいと思っている公認会計士は少なからずいるものと思います。
ただ、私個人のキャリアを振り返っても、公認会計士は監査がベースだと思います。まずは、監査業務を疎かにせず、じっくり取り組むことが重要だと思います。

そして監査業務をしっかり経験した後のステップとして、当監査法人のような中小の監査法人に参加してみるというのも1つの選択肢と思います。なぜなら、中小の監査法人は、監査以外のニーズが比較的多いですし、クライアントも中小規模が多いこともあり、より経営層に近い方々と仕事が出来るチャンスも多いからです。
また、クライアント全体を理解して仕事ができるという良さもあります。大手の監査法人のクライアントの大手企業を担当すると、企業全体を理解するのが難しいですから。
大手監査法人と比較すると規模が小さいゆえの気苦労も多いとは思いますが、例えば、その後に独立するという場合のイメージもしやすいのではないかと思います。

ところで、私たちの法人では、働く社員が幸せであることが大前提であり、幸せな社員が最高のパフォーマンスを発揮することでお客様を幸せにし、その幸せの輪を広げていくことが社会の貢献に繋がる、という旨の経営理念に掲げています。
当たり前のことではありますが、会社のあり方を掲げることで、自分は会社のためにどのように貢献することが出来るのかということを考えるようになりますし、この考えを理解してくれる方に働いてもらいたいという思いも明確になりました。

働く社員の幸せを考えれば、誰かが急な事情で欠けてしまった際にも過度な負担がかからないようなそれなりの人員規模が必要です。一方で、社員に無理をさせるほどの過度な成長もしてはいけない。自分は、正直あまり考えずに独立してしまったのですが、その後、一緒に独立した先輩や他の役員と議論を重ねるなかで、ようやくこのようなことを考え、自分はリーダーとして組織を成長させたいと思うようになりました。
虎ノ門監査法人では、そのような環境で仕事をしてみたいという皆さんの参画をお待ちしております。

さらなる飛躍を目指して

さらなる飛躍を目指して

話は変わりますが、独立して10年の節目を迎えた2017年から、家業の「相馬ガスグループ」の事業承継という新たなチャレンジをすることとしました。相馬ガスグループは、都市ガス供給、LPガス配送、ガソリンスタンド、ガソリン配送、ダスキンなどのエネルギー生活サービス事業を営んでおります。

本社は、福島県南相馬市にありまして、東京駅から新幹線、常磐線と乗り継いで3時間半ほどのところにあります。御存知の通り、福島県南相馬市は、東日本大震災及び原発事故で大きな被害を受けた地域です。地域のインフラ会社として、相馬ガスグループそしてそこで働く人も大変な苦労を余儀なくされました。

地震での直接的な被害は表面的には回復してきておりますが、今後、特に原発事故の影響により被災地域の事業環境は大きく変わっていくことが予想されています。大きな変化のなかで、相馬ガスグループも変化に対応し、むしろ変化をチャンスに変えて発展していかなければなりません。自分もそのために手伝いたいと思い、2011年の震災以来、その方法を模索してきました。人の縁に恵まれ、一緒にやってくれる同志が見つかり、2014年にその彼が相馬ガスグループに入社、その後の準備を経て、2017年から彼と一緒に経営メンバーに加わっています。

地震と原発事故は、そこに住む人々の生活だけでなく、マインドも変えてしまいました。祖父が創業した相馬ガスを大切にしながら、ソフトハードの両面での変化を導いていく難しさを実感していますが、とてもやりがいがある仕事です。
会計士としての知識や経験は様々な方法で生かすことができますから、会計士という枠に囚われず進路を考えてみるのも良いのではないかと思います。

公認会計士の皆さんへのメッセージ

公認会計士制度70周年記念講演会で、株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正氏が登壇されました。その講演で柳井氏は「極論ですが」と前置きをした上で「公認会計士から『公認』を取ったらどうかなと思います。」とおっしゃられました。その言葉からは、公認会計士自身が現在の制度の枠を飛び越えて、斬新な発想と果敢な挑戦力をもって、産業ひいては日本を成長させる原動力となってもらいたいという柳井氏の強いメッセージ、そして公認会計士に対する期待を感じました。経済や社会そのものが大きく変わっていることを踏まえ、公認会計士はどうあるべきなのか、常に問い続けながら自身も職務に励まなければならないと感じました。

監査法人に勤務していても、コンサルティング会社で働いていても、独立して経営者になったとしても、どういった立場でも柳井氏のおっしゃったような期待に応えられるものと思います。
そのように期待されている存在であることを認識した上で、ぜひ、自身の将来について考えてみて欲しいと思います。本稿が将来を考えていただくきっかけになるのであれば、これ以上の喜びはありません。

転職を考え始めたらご相談ください
無料マイナビ会計士に申し込む

転職を考えているけど…なにをしたらいいのかわからない。悩む前に転職支援のプロにご相談ください。マイナビ会計士に登録する。 転職を考えているけど…なにをしたらいいのかわからない。悩む前に転職支援のプロにご相談ください。マイナビ会計士に登録する。

監査法人への転職情報 4大監査法人(BIG4)、大手、中堅の業界動向を分析! 監査法人への転職情報 4大監査法人(BIG4)、大手、中堅の業界動向を分析!

年収UPを叶えた転職成功事例

年収条件の求人情報

マイナビ会計士を利用して
転職された方の

  • 転職された方の声
    進路について適切なアドバイスをしてもらえました!
    自分の進路について明確な答えが出せていなかったものの、どの業種に進んだら良いかなど適切にアドバイスをしてもらえました。どういったキャリアを積んでいけばより市場価値を高められるのか、候補の会社がどう違うのかを具体的に説明していただけました。(30代/会計士)
  • 転職された方の声
    求人の提案力と面接のフィードバックが良かった!
    タイムリーな求人の紹介とフィードバックの提供が良かったです。面接前の情報提供では、自分のアピールしたい強みが、面接先企業のどこに符号しており、今後の展開をどう捉えているかの思考の整理をする際に役立ち、安心して面接を迎えることが出来ました。(30代/会計士)

マイナビ会計士とは?

マイナビ会計士は会計士として働く「あなたの可能性」を広げるサポートをいたします。

マイナビ会計士は、可能性を広げるサポートをいたします

特集コンテンツ

あわせて読みたいオススメ記事

カテゴリから記事を探す

会計士業界専門転職エージェント

担当のキャリアアドバイザーが
相談~内定後までご支援いたします。

マイナビ会計士公式アカウント

人気コンテンツ

特集コンテンツ

カテゴリから記事を探す

会計士業界専門転職エージェント

担当のキャリアアドバイザーが
相談~内定後までご支援いたします。

注目コンテンツ

  • 転職成功事例

    キャリアアドバイザーを通じて、ステップアップに成功した転職成功者の方々の事例をご紹介します。

  • 転職Q&A

    転職をお考えの会計士・試験合格者の疑問や悩み、不安を会計士業界専任キャリアアドバイザーが解消します。

  • 活躍できる転職先

    事業会社、監査法人、会計事務所/税理士法人、コンサルティングファームについてをご紹介します。

  • ご紹介企業特集

    マイナビ会計士がご紹介する、企業や法人の企業情報や働く方々の声、求人情報などをご紹介します。

  • 女性会計士の転職

    復職する際の注意点や転職のタイミング、オススメ求人や転職成功事例をご紹介します。

  • 会計士試験合格者の転職

    試験合格後から会計士登録の完了までのスケジュールや流れ、登録後にやるべきことなどをご紹介します。

  • USCPA(米国公認会計士)の転職

    資格取得のメリットや、活躍できるフィールド、転職市場での価値とニーズについてご紹介します。

  • 未経験歓迎の転職

    監査法人から事業会社やコンサルティングファームへの転職方法やポイントなどをご紹介します。

あなたが理想の会計士になるまで、
私たちは全力でサポートいたします。

蓄積された実績や、非公開の企業情報などから条件にマッチした求人をご紹介いたします。
面接・応募書類対策・スケジュール調整など、転職成功へ導くため、
マイナビ会計士は転職をサポートいたします。

無料

マイナビ会計士に申し込む