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公認会計士は30代・未経験から目指せる?合格率・年収や就職先まで紹介

公認会計士は30代・未経験から目指せる?合格率・年収や就職先まで紹介

「30代から公認会計士を目指すのは、さすがに遅すぎるだろうか?」、「未経験で難関資格に挑んでも、その後の就職先はあるのだろうか?」。

今のキャリアの安定性に悩み、一発逆転や専門性を求めて公認会計士を検討するものの、年齢の壁を感じて躊躇する方は少なくありません。

結論からいうと、30代・未経験からでも公認会計士は十分に目指せます。試験に年齢制限はなく、データを見ても毎年一定数が合格を勝ち取っているからです。

一方で、数千時間におよぶ勉強時間の確保や、一時的な年収ダウンといった「大人の受験生」特有のリスクがあるのも事実です。

そこで今回は、直近の試験データに基づく30代の合格率や、未経験からの転職事情、メリット・デメリットを解説します

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マイナビ会計士編集部

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目次

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公認会計士は30代・未経験から目指せる?

30代・未経験からでも公認会計士は十分に目指せますし、実際に夢を叶えている人はたくさんいます。ただし、合格するためには数千時間もの勉強時間を確保し、それをやり抜くだけの「体力・お金・環境」が整っているかが重要になります。

また、異業種からの転職であれば、これまでの社会人経験は活かせますが、会計の分野ではまた一からの下積みになるという覚悟は持っておきましょう。

30代の公認会計士試験の合格率

公認会計士試験を30代で受けた場合の合格率は、7.6%〜10.4%の間で推移しており、決して低い数字ではありません。年齢を問わない全受験者の最終合格率(短答式・論文式通過)は、平均して約7〜11%(平均値9.4%)程度です。

西暦(年度) 合格率
2025(令和7年) 7.8%
2024(令和6年) 8.4%
2023(令和5年) 8.4%
2022(令和4年) 7.6%
2021(令和3年) 10.4%

参照:過去の試験結果等|公認会計士・監査審査会(令和3〜7年)

全体平均と比較しても、30代の合格率が極端に劣っているわけではありません。30代・未経験であっても、正しい努力を積み重ねれば合格できるのは事実なわけです。

試験合格者における30代の割合

公認会計士試験の合格者における30代が占める割合は、例年およそ10%前後で推移しています

西暦(年度) 30代の割合
2025(令和7年) 9.6%
2024(令和6年) 10.3%
2023(令和5年) 9.4%
2022(令和4年) 9.8%
2021(令和3年) 11.3%

参照:過去の試験結果等|公認会計士・監査審査会(令和3〜7年)

これに対して20代の合格者が全体の8割前後を占めており、一見すると圧倒的に不利なように見えるかもしれません。

しかし、単純に大学在学中や卒業直後の受験者数が大多数という「母数の違い」が影響しているだけです。したがって、「30代や未経験だから」を理由に、公認会計士になれないと諦める必要はまったくありません。

30代・未経験の公認会計士が目指せる転職先

30代・未経験から晴れて公認会計士試験に合格したあと、主な就職・転職先としては、以下のような場所が挙げられます

  • 大手監査法人(BIG4)
  • 中小監査法人
  • 事業会社の経理・財務部門
  • コンサルティングファーム
  •  FAS(財務アドバイザリーサービス)
  • 会計事務所・税理士法人

もっとも一般的なルートは、監査法人や事業会社の財務部門への就職です。次いで、会計事務所やコンサルティングファームなどが選択肢に入ってきます。

これまでの経験次第では、M&AやFASといったさらに専門性の高い領域を狙うといった道も可能です。ただし、いきなり独立開業をするには人脈や顧客基盤が必要となるため、まずは組織で経験を積んでから目指すのが一般的です。

30代の公認会計士の年収目安

30代で公認会計士になった場合、最初の年収は20代の初任給レンジと同じ400〜500万円前後からのスタートとなる見込みです

よく見聞きする一般的な「30代の公認会計士」の平均年収は、30代前半で682万円、後半で828万円といわれています。しかし、この数字はあくまで新卒からキャリアをスタートさせ、5〜10年程度の実務経験を積み上げた人たちの平均値です。

未経験からスタートする場合は20代と変わりませんから、一時的に年収が下がると考えてください。とはいえ、資格を取得して経験を積んでいけば、将来的には平均年収、あるいはそれ以上を目指せます。

30代・未経験から公認会計士を目指す4つのメリット

30代・未経験から公認会計士を目指すメリットは、以下のとおりです。

  1. 社会経験で吸収力を上げられる
  2. 時間管理能力が役立つ
  3. キャリアに向かって本気で動ける
  4. 年収アップを目指せる

社会経験で吸収力を上げられる

30代・未経験の方であっても、これまでの仕事で培ってきた社会人経験は公認会計士の勉強や実務において武器になります。ビジネスの現場を知っているため、会計処理の背景にあるお金やモノの流れを具体的にイメージしやすいからです

例えば、営業職なら売上の計上タイミング、事務職なら経費精算の流れなど、実務と擦り合わせながら理解を深められるといった具合です。また、ビジネスマナーやコミュニケーション能力など、共通するスキルはそのまま新しいキャリアでも使い回せます。

時間管理能力が役立つ

30代まで社会人として働いてきた経験がある以上、限られた時間のなかで指定されたタスクをこなす能力が身についているはずです。その時間管理能力(タイムマネジメント)が、公認会計士試験という膨大な範囲を勉強する力となります

学生のころと比べて自由な時間が少ない状態で、効率よく学習を進める工夫ができるのは社会人だからこその強みです。「できない」ではなく「忙しいなかでどうやるか」を考えられる力は、試験勉強だけでなく合格後の実務でも大いに役立ちます。

キャリアに向かって本気で動ける

30代から公認会計士への挑戦は、ある意味で「後がない」というプレッシャーがありますが、見方を変えれば集中力を高める原動力です。自らのキャリアが少し遅咲きであると理解しているからこそ、中途半端な甘えを捨てて本気で取り組めるわけです。

失敗できない環境にあえて身を置き、学生時代以上の集中力を発揮して短期間での合格を目指すモチベーションに変えられます。未経験であっても本気度が高まれば物覚えも良くなり、知識の吸収力を底上げできるのです。

年収アップを目指せる

30代・未経験から公認会計士として働きはじめた場合、一時的には年収が下がるとお伝えしました。その一方で、資格を取得して実務経験を積めば、最終的な生涯年収でこれまで以上を目指せるポテンシャルがあります

例えば監査法人や事業会社で順調にキャリアを形成できれば、年収1,000万円の大台に乗るのも決して夢ではありません。将来的に独立開業まで視野に入れれば、自らの努力次第で収入が青天井になるのも公認会計士の魅力です。

30代・未経験から公認会計士を目指す3つのデメリット

30代・未経験から公認会計士を目指すデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 上司が年下になる可能性がある
  • 仕事・家庭の両立が難しくなる
  • 年収が一時的に下がる

上司が年下になる可能性がある

冒頭でお伝えしたとおり、公認会計士試験合格者の約8割は20代が占めている状態です。つまり、あなたが苦労して合格して就職したときの上司や先輩は、自分よりも年下である可能性が高いということです

公認会計士の世界は経験や能力を重視する実力主義の傾向があり、若くても管理職やリーダーとして活躍している人がたくさんいます。30代であっても業界に入れば「新入社員」ですので、年下の上司から指示を受ける待遇に抵抗を感じる方には向いていないかもしれません。

仕事・家庭の両立が難しくなる

30代は仕事での責任が増したり、結婚や育児などで家庭環境が変化したりと、ただでさえ忙しい時期ではないでしょうか。そのなかで公認会計士試験に向けて数千時間の勉強時間を捻出するため、勉強・仕事・家庭の両立は想像以上に厳しいものになります

勉強時間を優先すれば、家族と過ごす時間や自分の趣味の時間は、合格するまでほとんどなくなってしまう可能性も捨てきれません。本気で公認会計士を目指すなら、ご家族の理解を得たうえで投資だと割り切る覚悟が必要です。

年収が一時的に下がる

30代から働きながら公認会計士資格の取得を目指す場合や、合格後に未経験として転職する際には、一時的にこれまでと比べて年収が下がりやすいです。特に監査法人のトレーニー(研修生)やアシスタントとして働く期間は、これまでの年収を下回る可能性があります

現時点での生活水準が高ければ高いほど、収入の減少による変化のギャップに苦しむかもしれません。あらかじめ貯金をしておく、生活費を見直すなど、お財布事情もしっかり考慮したうえでスタートを切ってください。

30代・未経験から公認会計士を目指す流れ

30代から公認会計士になるための一般的な流れは、以下のとおりです

  1. 公認会計士試験への合格
  2. 就職活動(働きながらではない場合)
  3. 業務補助などの実務要件を満たす
  4. 実務補習・修了考査を受ける

すでに合格がスタートとお伝えしたように、試験合格後は実務要件や修了考査を経なければ、正式に公認会計士として登録できません。

また、合格後は監査法人などに就職するのが一般的ですが、経済的な事情から「働きながら勉強する」というスタイルも視野に入ります。未経験から公認会計士を目指す際には、ぜひ以下のページから計画を立ててスタートしてください。

30代・未経験の公認会計士は就職・転職しにくい?

「30代・未経験だと公認会計士に就職できないのでは?」という不安の声もよく聞かれますが、就職・転職は十分可能です。もちろん、20代と比べれば厳しい目で見られるのは事実です。

採用側には「年齢が高いと柔軟性に欠けるのではないか」「新しい環境に馴染めるか、吸収力が落ちているのではないか」という一般的な懸念があるからです。しかし、現在は公認会計士業界も人手不足の売り手市場であり、一部の社会経験がマッチする企業もあります。

以下を参考に諦めずに、30代のビジネスパーソンだからこそ持っている「経験という強み」をしっかりとアピールしてください。

【30代前半】ポテンシャル採用の余地がまだある

30代前半であれば未経験であっても、公認会計士の業界全体から見ればまだまだ「若い世代」として扱われる年代です。これまでのキャリアで培った基礎的なビジネススキルに加え、新しい内容に挑戦する熱意があれば、ポテンシャル採用の余地が十分にあります

すでに棚卸しした経験・スキルに加えて、素直に学ぶ姿勢や組織の一員として柔軟に対応できるコミュニケーション能力をアピールしてください。「長く活躍してくれそうだ」と思ってもらえれば、未経験のハンデも乗り越えやすくなります。

【30代後半】即戦力としてのスキルが求められる

35歳を超えてくると、ポテンシャルだけでなく、これまでの経験をどう活かせるかという視点で見られるケースが増えてきます。そのため、「未経験でもやる気があります」というだけでは不十分です。

前職でのマネジメント経験や、特定の業界知識など、即戦力となり得る強みを明確に打ち出さなくてはなりません。例えば、IT業界出身ならシステム監査への適性、営業出身ならクライアントとの折衝能力など、会計とかけ合わせられるスキルを棚卸ししておきましょう。

30代・未経験から公認会計士を目指すなら棚卸しが重要

ここまでお話ししてきたように、30代・未経験から公認会計士になるのは簡単ではありませんが、戦略的に進めれば十分に勝算はあります。まずは、これまでの自分のキャリアをしっかりと棚卸しし、どのスキルが公認会計士として活かせるのかを整理してみましょう。

IT企業出身なら「システム開発の裏側やコスト構造がわかる」、建設業出身なら「工事進行基準特有の現場の感覚がわかる」といった点です。もし、今の自分の市場価値や、合格後のキャリアパスについて迷いがあるなら、専門のエージェントなどに相談してみるのも1つの手です。

マイナビ会計士では、「このスキルは会計士としてこう活かせる」といった棚卸しのお手伝いや、合格後の具体的なキャリアイメージを一緒に整理いたします。ぜひ、キャリアアドバイザーへお気軽にご相談ください。

30代・未経験の公認会計士に関するよくある質問(FAQ)

最後に、30代・未経験の公認会計士の方からよくある質問へ回答します。

公認会計士は30代後半で未経験でもなれる?

公認会計士は30代後半、かつ未経験でもなれます。試験に年齢制限はなく、30代後半で合格し、監査法人などで活躍している方もいらっしゃいます。ただし、就職活動では即戦力性を問われやすいため、これまでの経験をどう活かすかがポイントです。

会計士未経験で何歳まで目指せますか?

公認会計士は制度上、何歳でも目指せます。未経験からの就職・転職を考えると、一般的には30代までが1つの目安となります。40代以降になると、実務経験なしでの採用ハードルは高くなるのが実際のところです。

公認会計士試験の30代の合格率は?

公認会計士試験の30代の合格率は、おおむね7%〜10%程度で推移しています。全体の合格率平均と比べても差はなく、30代だからといって極端に不利になる試験ではありません。

30歳から公認会計士になると年収はいくらくらいですか?

30歳から公認会計士になると、初年度は400〜500万円程度からのスタートとなりやすいです。その後、順調に経験を積めば、30代後半の平均である800万円前後、さらには1,000万円以上を目指すことも可能です。

30代でBIG4に就職することは可能ですか?

30代でBIG4に就職することは可能です。BIG4(大手監査法人)も人手不足の傾向にあり、30代の合格者を採用するケースは多々あります。ただし、英語力や前職での特出したスキルなど、プラスアルファの強みがあるとより有利になります。

まとめ

30代・未経験であっても公認会計士を目指すのは十分に可能であり、キャリアアップの有力な選択肢です。実際に合格者のデータを見ても、約10人に1人は30代が占めており決して閉ざされた門ではありません。

合格までの勉強期間や一時的な年収ダウンといったリスクは伴いますが、それらを許容し、本気で数年を投資できる覚悟があるならば、30代からでも目指すべき価値のある資格です。

もし、まだ踏み出す勇気が出なかったり、自らのキャリアの活かし方に迷いがあったりするなら、ぜひマイナビ会計士へご相談ください。 あなたのこれまでの経験を無駄にせず、新しい人生を切り拓くための最適なプランをご提案いたします。

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