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公認会計士に合格するまでの必要年数と勉強時間は?1日の時間からスケジュールまで解説

公認会計士に合格するまでの必要年数と勉強時間は?1日の時間からスケジュールまで解説

公認会計士試験の合格には、一般的に2〜4年、合計3,000〜6,000時間以上の勉強が必要です。ただし、勉強時間をご自身がどのように確保するかで異なります。

本記事では、専念型・兼業型・支援型といった学習スタイルごとの勉強時間の目安やスケジュール例を詳しく解説します。自分に合った学習プランを立てたい方はぜひ、最後までご一読ください。
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マイナビ会計士編集部

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公認会計士試験に合格するまでの必要年数

公認会計士試験に合格するまでに必要な年数は、平均して2~4年程度となるでしょう。勉強時間に幅があるのは、受験回数によって大きく変動するためです。

公認会計士試験の短答式試験は年に2回、論文式試験は年に1回の実施です。2回、3回と受験を重ねると、合計の勉強時間は5,000時間を超えることも珍しくありません。ざっくりとですが、合格者の割合は2年間が20%、3年間が50%、4年以上が25%と言われています。

もちろん中には1年で合格する方もいますが、これはごく僅かなケースです。通常、公認会計士試験の合格には、少なくとも2年は必要だと覚悟する必要があります。なお、難易度については下記ページをご覧ください。

公認会計士試験に合格するまでに必要な勉強時間

公認会計士試験に向けた1日の勉強時間には、当然ながら個人差があります。勉強時間は、大きく分けると以下の3つで異なるためです。

  1. 専念型:フルタイムで勉強に専念する
  2. 兼業型:仕事をしながら勉強する
  3. 支援型:「監査トレーニー制度」などの支援制度を活用する

以下では、それぞれのケースにおける勉強時間の目安を具体的な計算と一緒に紹介します。

勉強にだけに専念する時間の目安

まず、専念型です。1日8時間から10時間を勉強に費やしているとし、睡眠と食事、トイレ、お風呂以外の時間はすべて勉強という強者だったとします。

このケースで、1日8時間勉強して合格までに2年間かかった場合、合計の勉強時間は8時間×2年×365日=5,840時間です。年間別に同条件で計算した場合、以下のとおりとなります。

期間 合計勉強時間
1年間 2,920時間
2年間 5,840時間
3年間 8,760時間
4年間 11,680時間

勉強のみ専念するわけですから、期間が伸びるほど経済的な余裕が必要となり、収入が途絶える期間を許容できる方向けの勉強時間の目安です。

あくまで『毎日』の内容であり、『休息日』を設けるほど期間も同時に伸びます。これだけでも、公認会計士に合格するまでの年数で勉強時間は大きく変わり、相当な個人差があることが分かるでしょう。

社会人が働きながら勉強する時間の目安

では、公認会計士試験に向けて社会人が働きながら勉強する時間の目安は1日に約2〜4時間、専念型と比較して2.3〜2.6倍の期間がかかります

3パターンに分けて、実際にかかる勉強時間を計算しました。もし、専念型の2年間の勉強量が合格に必要な時間と仮定するのであれば、最大で5.1年の期間を要します。

兼業型パターン 平日少・週末多 バランス型 平日集中型
平日時間 2時間×5日 3時間×5日 4時間×5日
週末時間 6時間×2日 4時間×2日 2時間×2日
週間合計 22時間 23時間 24時間

【累積勉強時間】

兼業型パターン 平日少・週末多 バランス型 平日集中型
1年間 1,144時間 1,196時間 1,248時間
2年間 2,290時間 2,395時間 2,500時間
3年間 3,436時間 3,594時間 3,752時間
4年間 4,586時間 4,794時間 5,002時間
5年間 5,732時間 5,993時間 6,254時間

【専念型と同等になるまでの期間】

兼業型パターン 専念型1年分(2,920時間) 専念型2年分(5,840時間)
平日少・週末多 2.6 5.1
バランス型 2.4 4.9
平日集中型 2.3 4.7

兼業型で公認会計士試験の勉強時間を確保する場合、長期間の学習となるため、モチベーションを維持する工夫が必要です。一方で、実務経験として蓄積できる従事先であれば、資格要件の実務要件を同時に満たせるメリットがあります。

支援制度を活用しながら勉強する時間の目安

公認会計士試験の勉強時間は、支援制度を活用しながらの場合だと1日に約4〜6時間、専念型と比較した場合は1.4〜1.6倍の期間で同程度となります

ここでも、3パターンに分けて実際にかかる勉強時間を計算しました。なお、あくまでも目安であり、利用する支援制度の内容や確保できる勉強時間によって異なります。

支援型パターン 週1日支援 週2日支援 週3日支援
平日時間 4時間×4日+8時間×1日 4時間×3日+8時間×2日 2時間×2日+8時間×3日
週末時間 6時間×2日 6時間×2日 4時間×2日
週間合計 36時間 40時間 36時間

【累積勉強時間】

支援型パターン 週1日支援 週2日支援 週3日支援
1年間 1,872時間 2,080時間 1,872時間
2年間 3,748時間 4,164時間 3,746時間
3年間 5,624時間 6,248時間 5,620時間
4年間 7,502時間 8,334時間 7,496時間

【専念型と同等になるまでの期間】

支援型パターン 週1日支援 週2日支援 週3日支援
専念型1年分(2,920時間) 1.6 1.4 1.6
専念型2年分(5,840時間) 3.1 2.8 3.1

兼業型とよく似ており、監査法人といった専門環境で働きながら勉強でき、実務経験も同時に積めます。支援制度の内容や条件は法人によって異なるため、制度の詳細確認はしておくと良いでしょう。

ここまでの内容を簡単にまとめると、公認会計士試験の勉強時間では以下のことがいえます。

  • 専念型:最短期間で取得可能だが、収入がない期間がある
  • 兼業型:収入を維持できるが、取得までの期間が長い(専念型の約2.3〜2.6倍)
  • 支援型:実務経験と勉強を両立でき、期間も比較的短い(専念型の約1.4〜1.6倍)

これらは目安のため、自らに応じたパターンで勉強を進めましょう。次では、1日あたりの勉強時間の目安とスケジュールの具体例もお伝えします。

1日あたりの勉強時間の目安

公認会計士試験における1日あたりの勉強時間の目安は、以下のとおりです

  • 専念型:約6.86 時間
  • 兼業型:約2.82 時間
  • 支援型:約4.41 時間

先述した勉強時間から、1日の休日を挟むといったケースを想定して算出した平均値です。多少の前後はあるものの、平均して1日に3〜6時間くらいは勉強時間として確保することをおすすめします。

スケジュールの例

公認会計士試験に向けて、「平日は1日9時間、休日は1日6時間45分」という条件で勉強時間を確保した場合のスケジュールの例を紹介します

【平日(月〜金)のスケジュール】

時間帯 活動内容
7:00〜8:00 起床・朝食・準備
8:00〜10:00 午前学習セッション①(新しい単元の学習)
10:00〜10:15 短い休憩
10:15〜12:15 午前学習セッション②(問題演習)
12:15〜13:15 昼食・休憩
13:15〜15:15 午後学習セッション①(理解が難しい科目)
15:15〜15:30 短い休憩
15:30〜17:30 午後学習セッション②(復習と整理)
17:30〜19:00 夕食・リフレッシュ
19:00〜20:00 1日の復習・翌日の準備
20:00〜23:00 自由時間・就寝準備

【週末(土日)のスケジュール】

時間帯 活動内容
8:00〜9:00 起床・朝食・準備
9:00〜11:00 午前学習セッション(弱点強化)
11:00〜11:15 短い休憩
11:15〜13:00 模擬試験・過去問演習
13:00〜14:30 昼食・休憩
14:30〜16:30 午後学習セッション(模擬試験の見直し)
16:30〜17:30 週間の復習・次週の計画立案
17:30以降 自由時間・リフレッシュ

高密度な勉強スケジュールとなるため、「つまずきやすい時間帯」や「集中が切れやすいタイミング」等を考慮して、短くしながら調整してください。次では、スケジュールを適切に調整するために知っておきたいコツを紹介します。

勉強時間を短縮して公認会計士試験に最短で合格するには

公認会計士を目指すうえでは、誰もができるだけ短い年数で早く合格したいというのが本音でしょう。苦しい時間は短い方が良いですし、より年数をかけず若くして合格した人の方が、年齢の観点から監査法人などへの就職も有利です。

公認会計士試験の勉強時間を短縮し、最短で合格するには、以下の3つを意識しましょう。これらを考慮すると、スケジュールもより現実的に組めるはずです。

  • 睡眠時間は削らない
  • 日商簿記1級または2級等を取得する
  • 独学だけにこだわらない

睡眠時間は削らない

会計士試験に合格するためには長時間の勉強が必要ですが、「睡眠時間を削って勉強する」ことは逆効果です。一般的に、人の脳は睡眠中に日中得た情報を整理・定着させる働きをします。そのため、しっかり眠らなければ、どれだけ勉強しても知識が定着せず、効率が下がってしまいます。

スケジュールにおいて、眠気や集中力の低下を感じたときは、まず勉強時間を減らします。必要な睡眠時間には個人差がありますが、質の高い睡眠を確保できる無理のないサイクルに調整してください。

日商簿記1級または2級等を取得する

本格的に公認会計士試験の受験勉強を始める前に日商簿記1級または2級の検定試験、あるいは税理士試験の勉強を行って事前に会計・税務に関する知識を蓄えておくと、有利かつ効率的に受験勉強を進めていくことが可能です。

日商簿記1級であれば、財務会計論・管理会計論が会計処理の理解に役立ちますし、税理士試なら簿記論・財務諸表論が理論問題への対策となります。簿記においては公認会計士試験の優遇措置はないものの、試験対策や就活(兼業型)においては有効です。

簿記資格の取得に悩んだ際には、以下のページもぜひご覧ください。

独学だけにこだわらない

また公認会計士試験において、独学での受験勉強は明らかに効率が悪いため、公認会計士の受験学校に行くのが通常です。受験学校は、公認会計士の試験合格者である講師が毎年の出題傾向や試験委員の専門分野などを分析し、テキストに織り込んでいきます。そのため、より試験の際に点数に繋がる知識を獲得できるでしょう。

また、オンラインでの受講形式に対応した形式も生まれており、働きながらでも公認会計士試験の合格を目指せると謳う受験学校もあります。よってこうした背景から、公認会計士に合格するためには受験学校に通うのが王道です。

独学での道のりはかなり厳しいもの。費用はかかりますが、2年~4年など早く合格したい方は受験学校に行くことを検討してください。

試験勉強がしんどいときにモチベーションを保つ方法

公認会計士試験の勉強がしんどいとき、つい勉強時間を短くしてサボってしまいがちです。勉強を続けられない方は、ぜひ以下を試してください。

  • 毎日のルーティンを確立する
  • 集中しやすい環境を作る
  • 同じ目標を持つ仲間と交流する
  • 偉人の名言等から新しい刺激を受ける
  • 計画性のある休養でリフレッシュする

やる気に左右されず、習慣化して継続しなければ、スケジュールを立てて、勉強時間を確保した意味がなくなってしまいます。ぜひ、詳しくは下記ページをご覧ください。

公認会計士試験の勉強と仕事を両立するには

公認会計士の受験生の間は、できる限り勉強漬けの状態になるのが最短で合格する方法です。そのうえで、勉強と仕事を両立したいという方であれば、「事前の情報収集」と「スケジューリング」を徹底することがもっとも重要です。

仕事と勉強の両立には、時間的・精神的な負担が伴います。であれば、あらかじめ勉強方法や勤務環境、スケジュールの選択肢を把握し、自分に合ったスタイルを計画的に選ばなくてはなりません。なかでも、兼業型であれば限られた時間を有効活用するため、無理のない学習計画と継続可能な習慣づくりが効率よく学習を進めるカギになります。そのほかの両立のコツや勉強法の選び方については、以下の記事に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

公認会計士試験の勉強時間に関するよくある質問(FAQ)

最後に、公認会計士試験の勉強時間に関するよくある質問へ回答します。

公認会計士試験の短答式・科目別の勉強時間は?

公認会計士試験の短答式・科目別の勉強時間の目安は、以下のとおりです

科目名 平均的な学習時間
財務会計論 約600時間
管理会計論 約300~400時間
監査論 約200時間
企業法 約400時間

各科目の勉強時間はあくまでもおよそであり、苦手な分野であれば伸びますし、すでに知識がある領域であれば短くなります。試験科目や論文式については、ぜひ下記ページもご覧ください。

公認会計士は独学で取得できますか?

公認会計士の試験は、特別なルールを設けていないため、独学だけでも取得できます。ただ、本当にそれで合格を果たせるのは、よほど飛び抜けて学習能力が高いか、睡眠時間が短くても良いという体力自慢の方ではないでしょうか。

すでに社会人で公認会計士の合格を本気で目指すのであれば、腹をくくって仕事を辞め、勉強に集中した方が良いでしょう。独学での方法について詳しくは、下記ページをご覧ください。

公認会計士試験の浪人はいつまで続ける?

公認会計士試験の浪人は、最長でも勉強開始から5年程度を1つの目安として見極めます。以下に挙げた3つのリスクが大きくなるからです。

  • 年齢による就職難
  • 学費の負担
  • モチベーションの低下

「〇年で合格できなければ撤退する」と最初から期限を設定しておけば、計画的に学習できるほか、精神的な余裕も生まれます。より詳しくは、下記ページもご覧ください。

まとめ

公認会計士試験の合格には、一般的に2〜4年、合計3,000〜6,000時間以上の勉強が必要です

これは選ぶ勉強スタイル(専念型・兼業型・支援型)によって大きく異なりますが、どのケースでも「継続的に学習時間を確保できるか」が合格のカギです。最短合格を目指すなら、自分の生活スタイルに合わせた無理のないスケジュール設定と、効率的な学習環境の整備が重要になります。

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