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キャリアアップの強い味方になる資格「U.S.CPA」が新試験を導入
2017/7/28
コラム
キャリアアップの強い味方になる資格「U.S.CPA」が新試験を導入

会計士のキャリアアップに必要なものは――?
英語を勉強する、専門分野に特化するなど、さまざまな方法が考えられますが、「公認会計士+もう1つ資格を取る」という方法もあります。
そこで今回は、近年、転職マーケットでも注目度が高まっている資格「U.S.CPA」を取り上げます。
みなさんはU.S.CPAという資格がどんなものか、ご存じですか? それでは早速、解説をはじめたいと思います。

U.S.CPAとは?

U.S.CPA(U.S. Certified Public Accountant)とは「アメリカの公認会計士資格」のことで、国際的なビジネスの場で高く評価される資格の1つと言われています。
アメリカではU.S.CPAは監査と税務を独占業務としているので、「会計士+税理士」を掛け合わせた資格と考えると、イメージがしやすいかもしれません。
U.S.CPAの試験に関係する団体は2つあり、AICPA(アメリカの公認会計士協会)が試験問題を作成し、NASBA(全米州政府会計委員会)が試験を実施しています。
この試験はアメリカ限定ではなく、日本を含む世界各国で受験することができる点も大きな特徴です。
具体的には、2011年から東京と大阪の2か所でU.S.CPAの受験が可能になり、これまでに約8千人が試験に挑戦したそうです。
ちなみに、日本はアメリカを除く受験可能な国のうち、「受験者が最も多い国」なのだとか! 日本での注目の高さが伝わってきますよね。

ただ、日本で受験する際も「英語の問題を英語で解答する」ことになります。
そのため、会計の専門知識に加えて、英語力も求められる難易度の高い試験ですが、裏を返せば「U.S.CPAを取得している = 専門性×英語力がある」という証明にもなります。
グローバル化が加速する現在は、U.S.CPAに対する注目度も増していて、監査法人に限らず、外資系企業の財務・会計系ポジションでも需要の高い資格と言われているため、特に国際的キャリアを広げたいと考える会計士から注目を集めています。

<ココまでのまとめ>

・U.S.CPAとは、アメリカの公認会計士資格のこと。
・専門性と英語力の2つを証明できるため、グローバル化が進む現在は注目が集まっている。

試験内容はどんなもの?

84.2%――。
この数字はU.C.CPAの資格を管理する2つの団体、AICPAとNASBAが過去に調査したところ、「U.S.CPAが雇用市場でますます価値のある資格になる」と回答した割合です。
つまり、8割以上が「価値が向上する」と答えていることになります。

資格の価値が今後も向上すると見込まれていること、日本で受験が可能になったこと、グローバル化が進んでいること……さまざまな状況を鑑みても、U.S.CPAの受験者は今後も増えていくと言えるでしょう。
日本国内で受験する場合は、米国外受験者用のインフォームド・コンセント(Informed Consent for International Candidates)を試験前に提出するなど、いくつかの手順が必要になります。
本試験は以下の4科目に分かれています。

①監査と証明(AUD)
監査契約書の作成
内部統制
情報の取得と文書化
監査契約書のレビューと情報の評価
監査報告書の準備

②ビジネス環境と諸概念(BEC)
ビジネス構成
経済的概念
財務管理
情報技術
企画および測定

③財務会計(FRA)
財務諸表の概念と基準
財務諸表の基本的項目
取引および事象の具体的種類
政府系機関の会計処理および報告
非政府系機関および非営利団体の会計処理および報告

④諸法規(REG)
倫理と会計士の責任
事業法
連邦税の手続きと会計処理上の問題
不動産取引の連邦課税
連邦課税-個人
連邦課税-法人

試験に関する詳細が気になる方は、U.S.CPAのホームページをチェックしてみてください。

<ココまでのまとめ>

・82.4%が「U.S.CPAはますます価値のある資格になる」と回答した。
・日本で試験を受ける場合はインフォームド・コンセントの提出など、いくつかの手順が必要になる。

4月から新試験を導入

U.S.CPAは今年4月1日から新試験を導入したことで話題になりました。
新たに加わったのは「批判的思考力」「問題解決能力」「分析能力」の評価です。
AICPAの試験担当者は「U.S.CPAに期待される役割と責任は絶えず進展しており、試験では常に一歩先を想定する必要がある。
今日の会計業務に不可欠な知識やスキルをより的確に反映するものとなった」と発言しています。
主な変更点を簡単にまとめると、以下の通りです。

・全4科目にわたり、新規に資格を取得したU.S.CPAが一般に対処することになる約600のタスクと必要な知識の概要を提示。概要はAICPAのウェブサイトから閲覧可能。
・合計試験時間が14時間から16時間に延長(4科目に対してそれぞれ4時間)。

日本におけるU.S.CPAの試験は1-2月、4-5月、7‐8月、10-11月の期間に実施されます。
具体的な試験日などは公表され次第、公式サイトに掲載されるので、試験に興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。

<ココまでのまとめ>

・4月1日からU.S.CPAに新試験が導入された。
・「批判的思考力」「問題解決能力」「分析能力」の評価が加わった。

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