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USCPAの受験資格を解説。「出願する州」によって条件は異なる!

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資格・試験
USCPAの受験資格を解説。「出願する州」によって条件は異なる!

USCPAは日本人も受験することが可能ですが、日本の公認会計士試験と違い、受験資格がちょっと複雑になっています。それが理由で受験に対して気おくれしているという会計士の方もいるでしょう。

そこで今回はUSCPAの受験資格、ならびに受験資格を得るための最適の方法を解説します!

U.S.CPAの受験資格

 

USCPA(米国公認会計士)の受験資格は、AICPAのサイトに次のように記載されています。

「日本国民、日本における永住者および長期居住者を対象に受け付けています(試験当日に長期居住者としての証明書、就労ビザまたは学生ビザが必要です)。短期旅行者または通過ビザの方は米国外での受験はできませんが、米国内では自由に受験できます」

これだけ見ると、日本人であれば誰でも受験できるように思いますが、実際はそうではありません。USCPAの受験資格はこれに加えて、「学位要件」と「単位要件」の2つがあり、さらに出願する州によって要件が異なります。これが「USCPAは複雑」と思われる要因でしょう。

各州の要件は後述しますが、学位要件は一般的には「4年制大学卒の学士号を取得している」ことです。ここに単位要件が加わり、たとえば「会計15単位」、「ビジネス24単位」など、州ごとによって要件が変わってきます。

このように州ごとに受験資格は異なるものの、USCPAの試験は全米統一の同じ試験なので、どの州に出願しても試験の難易度は同じです。また、出願州によって合格の価値が異なることもありません。

そのため、USCPAを受験するためには「自分にとって最適の出願州を選ぶ」というところからスタートする必要があるのです。

では、実際にどの州がおすすめなのでしょうか? 具体的に見ていきましょう。

                 
        
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<ココまでのまとめ>

・日本人も受験できるUSCPA。受験資格は出願州によって異なっている。
・どの州に出願しても試験の難易度や合格の価値は変わらないため、最適の州を選ぶ。

どの州がオススメか?

最も受験資格のハードルが低いといわれているのはアラスカ州です。学位要件は「4年制大学の学位」、単位要件は「会計15単位」のため、日本の大学を卒業した人でも受験資格を得ることができます。

ただし、アラスカ州は「ライセンス登録のハードルが高い」です。USCPAは合格(PASS)をすれば履歴書に記入することが可能で、日本国内で活動するうえではこれだけで十分ですが、アメリカで会計士として働くためには合格後に実務経験を経てLicense(認可)/Certificate(登録)を得る必要があります。アラスカの場合、ライセンス/登録のために、「一般企業、政府系機関、会計事務所のいずれかでの実務/会計業務、監査証明業務、調製業務、アドバイザリー業務、税務、会計コンサルティング業務などの実務/USCPAのもとでの実務」が求められます。

一方でワシントン州の場合は、受験資格が「4年制大学の学位/総取得単位150単位/会計24単位/ビジネス24単位」とアラスカ州と比べてハードルが高いものの、ライセンス登録の要件は「1年2,000時間以上の実務経験/監査法人や会計事務所に限らず会計業務であれば一般事業会社での経験も認められる可能性がある」となっており、比較的やさしめです。

また、ワシントン州は他州の合格者もワシントン州でライセンス取得ができるため、アラスカ州で受験/合格をして、ライセンス取得のハードルの低いワシントン州でライセンスを取るということもできます。

とはいえ、人によって「合格まですればいい」、「ライセンスまでほしい」など要望はさまざまなので、自分の状況と要望を把握して、それに合った最適の出願州を選ぶようにしましょう。ほかの人にとってはベストの選択でも、それが自分にそのままあてはまるとはかぎりません。

         

<ココまでのまとめ>

・アラスカ州は受験のハードルが低いものの、ライセンス登録が難しい。
・ワシントン州はライセンス登録のハードルが低く、他州の合格者も受け入れている。

   

受験までのステップ

   

最後に、USCPAを実際に受験するための具体的な「ステップ」を紹介します。

まずは自分の取得単位の状況をしっかりと把握するために、在籍または卒業した大学から「英文成績証明書」を取り寄せましょう。それを自分で確認できる人は自分自身で行い、難しいと思った人は予備校が単位取得状況の無料診断サービス(入会者ではなくても利用可)を行っているので、郵送で診断してもらいましょう。

次に、受験資格を満たしている出願州が指定する学歴審査機関に英文成績証明書を郵送して、審査を受けます。結果が出るまでにだいたい2ヵ月ほどかかるということも覚えておいてください。

審査に通ったら、次は願書の提出と受験費用の支払いです。出願に際しては願書の「公証(Notarize)」が必要になることがあるため、米国大使館などで公証を受けとりましょう。出願から1、2ヵ月後に受験票である「Notice to Schedule(NTS) 」が届きます。

最後はテストセンターの予約です。このときに「Notice to Schedule(NTS)」に記載されている「Exam Section ID」が必要になります。以上が、受験までの流れです。後は実力を出しきるのみです!

                 
        
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<ココまでのまとめ>

・自分の取得単位がわからない場合は、予備校が無料の診断を行っているので利用する。
・受験の準備をはじめてから実際に受験するまでは数ヵ月かかることを覚えておく。

                                             

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