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2016年の転職マーケットは
会計士にとって「売り手市場」か?
2016/05/27
コラム
2016年の転職マーケットは会計士にとって「売り手市場」か?
会計業界には特有の波がある?

会計業界には昔から“特有の波”があると言われています。

5~10年の期間を一つのタームとして繰り返すとされるその波は、世の中の景気を表すバロメーターでもあります。会計士のみなさんであれば、波の正体にもうお気づきですよね?

特有の波とは、公認会計士の売り手市場と買い手市場の波です。このアップダウンの行方は、公認会計士試験をやっとの思いで合格した“会計士の卵たち”にとっては「波があるから仕方がない」と簡単に済ませられる話ではなく、切実なものがあります。

具体的には、会計業界は以下の波があると考えられています。

・世の中が好景気のときには、需要の増加に伴い、監査法人や会計事務所が人材をたくさん採用する。
・景気に陰りが見えると、たくさん獲った人材が余る状態になる。
・その後、必然的に採用数が減るため、“会計士、冬の時代”に突入する。

好景気、不景気の大波・小波といったレベルはあるものの、基本的に会計業界はこのサイクルを繰り返していると言われています。つまり、公認会計士を目指す人や転職を考える現役の人が見極めるべきは「今がどのサイクルなのか?」ということです。

ベテランの流失が売り手市場に拍車をかける

では、現在はどのサイクルなのかと言えば、景気が少しずつ良くなり始めているので、公認会計士の採用が増える“売り手市場”になりつつあると分析されています。

景気の上昇に加えて、現在、売り手市場に向けて拍車をかけている動向があります。

それは監査法人や会計事務所からの“ベテランの流出”です。それも中小クラスの事務所ではなく、待遇が良いと言われる大手監査法人から、仕事がデキるベテラン会計士たちがどんどん流出しているそうです。

彼らがどこへ流れ出ているかと言えば、その一つの行方が“独立開業”です。過去に起きた大手監査法人による大量リストラによって、「次に肩を叩かれるのは自分かもしれない」と危機感を抱いたベテラン会計士たちが、それまでに培ったスキルを使って自分の足で歩き始める選択をしたというわけです。

彼らは高単価のコンサルティングをメインに行うなど、独自の路線を見出していると言います。このような動きを“業界の新陳代謝”と言ってしまえばそれまでですが、優秀なベテラン勢を失った大手監査法人は人材不足に悩んでいるのだとか……。

転職者にとっても有利な状況に

大手監査法人にとっては厳しい事態でも、これから会計士を目指す若者にとっては、どんな状況であれ、売り手市場は自分を売り込むチャンスに違いありません。実際に、大手監査法人に限らず、中小クラスの会計士事務所の求人も増えているそうです。

このような状況は業務未経験者の会計士の卵だけでなく、転職者にとっても追い風となります。築いてきた実績がしっかりとあれば、より待遇の良いところへと転職することも可能になるでしょう。売り手市場に向かうタイミングは、磨いてきた武器を活かすときです。

また、業務の分野を替えたり、増やしたりするのにも適したタイミングとも言えるでしょう。売り手市場になりつつある現在は、実績だけでなく、ポテンシャル重視での転職も受け入れられやすくなっています。

ただ、“転職のミスマッチ”には十分に気をつける必要があります。

入りやすいからと言って、熟慮せずに転職先を決めてしまうと「思っていたのと全く違った」と後悔することになるかもしれません。「売り手市場だからこそ熟慮して、慎重に」活動することをおすすめします。

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