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USCPA試験合格にかかる勉強時間の実際の目安は?資格・TOEIC・実務経験別に解説

USCPA試験合格にかかる勉強時間の実際の目安は?資格・TOEIC・実務経験別に解説

「どれくらいの勉強時間が必要なの?」、「働きながらでも合格できる?」と不安に思っていませんか。

USCPA試験合格には、一般的に約700〜2,000時間以上の勉強時間が必要です。あなたの今の知識や英語力によって、必要な時間が増減するからです。

この記事では、状況(持っている資格、英語力、実務経験)別に必要な勉強時間の目安を詳しく解説します。自分に必要な勉強時間がどれくらいなのかを知り、無理のない計画を立てる参考にしてください。

USCPAのキャリアに不安をお持ちの方は、マイナビ会計士のキャリアアドバイザーへご相談ください。スキル・経験の棚卸しから最新動向まで、アドバイスを提供いたします。

マイナビ会計士編集部

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目次

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USCPA(米国公認会計士)とは

USCPA(U.S. Certified Public Accountant)とは、アメリカの各州が認定する公認会計士資格のことです。2024年に試験制度が変わり、コア科目(基本となる必須科目:FAR、AUD、REG)と選択科目(BAR、ISC、TCP)という構成になりました。

資格の取得には、4科目(必須科目3つと選択科目1つ)での合格を要します。最初の科目に合格してから30か月以内に、残りのすべての科目に合格しなければなりません。基本情報について詳しくは、以下のページをご覧ください。

参照:USCPA公式サイト(海外)AICPA & CIMA | AICPA & CIMA

USCPAの難易度

USCPA試験の難易度を各科目の合格率から見ると、約50%です。よく比較対象となる日本の公認会計士試験は、短答式で約10〜30%、論文式であれば約30〜35%となっています。

しかし、USCPA試験の合格率が高いからといって、勉強時間が少なくて済むというわけではありません。試験は英語での実施となるほか、会計・税務・監査の幅広い知識を問う内容から考えても十分な準備が必要です。

USCPA試験の難易度においては、「試験の合格率が高いから簡単」と安易に考えるのは避けておくのが無難です。難易度の詳細や合格率の内訳については、下記ページもぜひご覧ください。

USCPA試験合格に必要な勉強時間

USCPA試験合格に必要な勉強時間は、一般的に700〜2,000時間が目安です。次いで、各資格スクールが公表している勉強時間の範囲は、1,000時間〜1,500時間程度です。

ただし、これはあくまで平均的な目安だと考えてください。いずれの勉強時間も、一定の「英語力がある」または「会計知識がある」ことが前提になっているからです。

もっとも短いパターンは、「公認会計士資格+一定の英語力がある場合」です。英語が苦手なら、さらに225〜675時間の英語の学習が必要となり、時間は伸びます。

一方で、英語圏の方では300〜400時間程度で合格できるとするケースもあります。では、より詳しく以下で実際に計算した内訳を見ていきましょう。

科目別の勉強時間の目安

USCPA試験における科目別の勉強時間の目安は、以下のとおりです。この割り当ての場合は、合計で1,200〜1,500時間になります。

科目 学習時間の目安
FAR 400〜500時間
AUD 300〜400時間
REG 300〜400時間
選択科目(BARISCTCP 200〜300時間

FARは一般的に難易度が高いため、ほかの科目より多めに時間を割り当てることをおすすめします。また、自らの苦手分野や英語を学ぶ時間も考慮に入れましょう。

時間は「資格」「英語力」「実務経験」で変動する

USCPA試験の勉強時間は、主に「資格」「英語力」「実務経験」の3つの要因によって変動します

  1. 資格 → 公認会計士や簿記の資格による基礎知識が勉強の下地になる
  2. 英語力 → TOEIC800点以上あれば試験の英文読解に苦労しない
  3. 実務経験 → 経理や会計事務所等での実務経験がFARやREGに役立つ

そして、それぞれの要因は複合的に影響することから、自らの状況に合わせて勉強時間を考えてください。

例えば、「簿記2級を持っており、TOEIC700点、経理部で働いている」という人と「会計の知識はなく、英語も苦手」という人では、後者のほうがずっと多くの勉強時間が必要です。

次の章からは、資格別・TOEICのレベル・実務経験の3つにわけて詳しく見ていきましょう。

【資格別】USCPA試験合格までの勉強時間の目安

USCPA試験合格までの勉強時間の目安は、持っている資格別にわけると以下のとおりです

保有資格 勉強時間
資格なし 1,500〜2,000時間
簿記3 1,400〜1,900時間
簿記2 1,200〜1,700時間
簿記1 1,000〜1,500時間
公認会計士 700〜1,200時間

なお、これらの時間は「ある程度の英語力がある人」を前提としています。英語力が低い場合は、別途英語学習の時間を確保する必要があります。

資格なし

会計の資格がまったくない状態からUSCPAを目指す場合、一般的に1,500〜2,000時間程度の勉強時間が必要です。なぜこんなに時間がかかるのでしょうか?それは、会計の基本的な考え方(仕訳の仕組みなど)から学ぶ必要があるからです

仕訳というのは、取引を「借方」と「貸方」にわけて記録する方法で、会計の基礎中の基礎です。これが分からないと、その先の複雑な会計処理も理解できません。そのため、資格なしの状態からUSCPAを目指す場合は、簿記3級レベルである「会計の基礎知識」を身につけるのに時間を要します。

簿記3級

すでに簿記3級を持っている場合、USCPA試験合格までの勉強時間は約1,400〜1,900時間程度が目安となります。現在は、基本的な会計の仕組み(仕訳の基本や財務諸表の構造など)は理解できている状態のはずです。

しかし、簿記3級の範囲は商業簿記(企業の日々の取引を記録する方法)の基礎部分のみで短縮効果が薄いです。USCPAでの高度な会計処理(リース会計、税効果会計、連結会計など)については、領域が別だからです。ここからUSCPAレベルまで上げるには、まだまだ時間がかかると考えてください。

簿記2級

簿記2級を持っている場合、USCPA試験合格までの勉強時間は約1,200〜1,700時間程度が目安です。

簿記2級レベルになると、商業簿記だけでなく工業簿記(製品の原価を計算する方法)の知識も身につけています。いわば、USCPAで問われる管理会計の基礎部分については理解できている状態です。

例えば、BARを選択科目として選ぶ場合は、工業簿記の知識が役立ちます。とはいえ、USCPAの範囲は簿記2級よりもはるかに広いです。米国会計基準特有の考え方や処理方法についての学習は、これから別で時間を用意して習得することになります。

簿記1級

簿記1級または税理士の資格を持っている場合、USCPA試験合格までの勉強時間は約1,000〜1,500時間程度が目安です。

会計学の専門的な知識(連結会計、税効果会計、リース会計など)は、USCPAのFAR(財務会計)でも重要なテーマとなります。日本基準と米国基準の違いの理解に集中できれば、FAR科目は300〜350時間程度で済む可能性があります

ただし、AUD(監査)については簿記1級では扱わない分野となるため、時間を確保したほうが良いです。加えて、REG(税法)についても、日本とアメリカの税法の違いを理解する時間も用意するとさらに安心です。

公認会計士

日本の公認会計士資格を持っている場合、USCPA試験合格までの勉強時間は約700〜1,200時間程度が目安です。

公認会計士は会計・監査のプロとして、すでに高いレベルの専門知識を持っています。USCPA試験の範囲は重複する部分が多く、例えば会計の基本的な考え方や、財務諸表分析、監査の基本的なアプローチなどは共通しています。

勉強する時間を割くべきなのは、日本の会計基準と米国の会計基準(US GAAP)の違い、そして税法です。知識がすでにあるとしても、会計基準と税法には十分な学習時間を確保しておくと合格率を高められます。

【TOEICのレベル別】USCPA試験合格までの勉強時間の目安

資格に続いて、USCPA試験はすべて英語ですので英語力の有無も勉強時間に直結します。一般的なTOEICのスコア区分を基準における英語力の目安は、以下のとおりです。

スコア 英語力の目安
400点未満 英語の基礎が十分に身についていない
400点〜495 中学レベルの英語を一部理解している
500点〜595 中学英語をほぼ理解している、簡単な会話や英文は読める
600点〜695 高校初級レベルの英語力、日常的な話題の読み書き・簡単な会話ができる
700点〜795 実用的な英語力がある、意思疎通がスムーズにできる
800点〜895 高度な英語力、ビジネスの場でも英語でやりとりができる
900点〜990 ほぼネイティブレベルの英語力で、複雑な議論や交渉、専門性の高い業務も問題なくこなせる

これを基準に、TOEICスコア別に必要な勉強時間の目安をまとめたのが下表です。勉強時間は、会計の経験がない状態である約1,500〜2,000時間がベースです。もし資格を有しているのであれば、短縮も可能となります。

TOEIC点数 勉強時間
500点未満 2,175〜2,675時間以上
500〜595 1,950〜2,450時間
600〜695 1,725〜2,225時間
700点以上 1,500〜2,000時間

なお、USCPA試験で求められる英語力は、主に「読解力」です。2023年までは記述問題もありましたが、2024年からの新試験制度で廃止となった結果として「読む力」が中心になります。

とはいえ、USCPAの仕事ではライティング力も必要な点に留意してください。

TOEIC500点未満

TOEIC500点未満の場合、USCPA試験合格までの勉強時間は合計で約2,175〜2,675時間以上が目安となります。これは既存の約1,500〜2,000時間に加えて、675時間をプラスした時間です。

わかりやすくすると、「中学英語の基礎が十分に身についていない」または「簡単な英文を読むのにも苦労する」状態です。であれば、まずは英語の基礎力を高めることが先決です。

USCPA試験の問題は、会計や税務の専門用語が多く含まれるうえ、長文もあります。理解するには、最低でも中学・高校レベルの英語力が必要になります。

なお、英語力の向上で「TOEICスコアを上げる」という点だけに集中するのは本末転倒です。USCPA試験に特化した英語学習(会計・税務・監査の専門用語を覚える、問題文の読み方に慣れるなど)が重要です。

TOEIC500〜595点

TOEIC500〜595点の場合、USCPA試験合格までの勉強時間は約1,950〜2,450時間程度が目安です。約450時間のプラスで、基本的な文法や単語は理解できますが、長文になると読解に時間がかかる方が該当します。

USCPA試験では、試験時間が限られており、英文を読むのに時間がかかると不利になります。会計知識が豊富な場合(公認会計士や簿記1級保持者など)でも、英語の壁があると感じるレベルです。通常より多めの勉強時間を見込み、辞書を引きながらでも良いので、地道に英文会計の知識を積み上げてください。

TOEIC600〜695点

TOEIC600〜695点の場合、USCPA試験合格までの勉強時間は約1,725〜2,225時間程度が目安となります。基本の時間に加えて、約225時間の追加学習が必要だということです。

主に、この英語のレベルは「高校初級レベルの英語力があり、日常的な話題の英文なら読める」状態です。USCPA試験の問題文は、会計や税務の専門用語を多く含むことから、英語で書かれた用語に慣れる必要があります。問題演習を繰り返せば自然と会計英語に慣れますので、徐々に読解スピードが上がっていくはずです。

TOEIC700点以上

TOEIC700点以上の場合、USCPA試験合格までの勉強時間は約1,500〜2,000時間程度が目安となります。「実用的な英語力があり、意思疎通がスムーズにできる」状態ですから、追加の学習はほぼ必要ありません。

一般的な英文なら苦労せず読めるレベルなので、USCPA試験の問題文も比較的スムーズに理解できます。ただし、会計や税務の専門用語にはまだ慣れていない点を踏まえ、予習しておくと安心です。英語の面ではハンデはないことから、会計や税務の内容自体の理解に集中してください。

【実務経験別】USCPA試験合格までの勉強時間の目安

資格・TOEICの次は、実務経験です。実務経験別にUSCPA試験合格までの勉強時間の目安は、以下のとおりです。いずれも、TOEICが700点以上の方で、資格を保有した状態で実務経験をこなしている場合の時間となります

実務経験 勉強時間
経理・財務部門 1,000〜1,900時間
会計士・税理士事務所 1,000〜1,800時間
監査法人 900〜1,700時間
外資系企業 1,100〜1,800時間

実務経験があると、USCPAの取得が有利となる理由は主に以下の2つです。

  1. 実践的な知識があるため理解が早い
  2. すでに専門用語や考え方に慣れており学習効率が高い

ただし、USCPAは米国の会計基準や税法にもとづいているため、日本の実務とは異なる部分もあります。実務経験がある方でも、国内の会計基準とは異なる領域の学習は必要です。

経理・財務部門

企業の経理・財務部門での実務経験がある場合、USCPA試験の勉強時間は約1,000〜1,900時間が目安です。一般的に、約100〜500時間程度短縮できますが、簿記のレベルによってはさらに短縮も可能です。

経理・財務部門で積み上げた会計の実務経験は、FAR(財務会計)の学習に役立ちます。

  • 仕訳を切る
  • 勘定科目の意味を理解している
  • 財務諸表を読める  

といった基本的なスキルがあれば、新しい会計基準を学ぶ際もスムーズに理解できます。

ただし、AUD(監査)やREG(税法)については、経理部門での経験だけでは対応しきれません。これらの科目については、通常通りの学習時間を確保したほうが無難です。

会計士・税理士事務所

次に、会計士事務所や税理士事務所での実務経験がある場合、USCPA試験の勉強時間は約1,000〜1,800時間になります。約200〜500時間程度短縮できる計算で、公認会計士の資格を保有しているのであればさらに短くなります。

会計士・税理士事務所では、財務諸表の作成支援や税務申告書の作成など、幅広い業務を経験します。その結果、FAR(財務会計)とREG(税法)の両方で有利になる可能性が高いです。

ただし、アメリカ特有の「Basis(税務基準額)」の考え方や、連邦税・州税・地方税の違いなどは、日本の税制とは異なる概念です。AUD(監査)においても、監査業務を経験していない場合は、通常通りの学習時間が必要になります。

監査法人

監査法人での実務経験がある場合、USCPA試験の勉強時間は約900〜1,700時間が目安になります。約300〜600時間程度短縮できますが、公認会計士の資格を有していることが前提です。

監査法人では、財務諸表監査や内部統制監査などの業務を経験します。その経験は、FAR(財務会計)とAUD(監査)の両方でアドバンテージとなります。

  • 監査証拠
  • リスク評価
  • サンプリング

といった業務でよく扱う概念も、実務経験があれば理解しやすいです。また、幅広い会計処理に触れていれば、FAR科目の学習にも役立ちます。ただし、REG(税法)については、税務監査などを経験していない限り、通常通りの学習時間が必要です。

外資系企業

外資系企業での実務経験がある場合、USCPA試験の勉強時間は約1,100〜1,800時間です。約200〜400時間程度短縮できる計算で、資格は簿記がメインで当てはまります。

一般的に外資系企業、米国系企業では、US GAAP(米国の会計基準)やIFRS(国際会計基準)に基づいた会計処理を行っています。実務経験で得られた知識によって、USCPAで問われる会計基準に既に慣れている可能性が高いです。

  • cash flow statement(キャッシュフロー計算書)
  • accrual basis(発生主義)
  • inventory turnover(棚卸資産回転率)

などの英語を業務上で使用する機会があれば、英語の会計用語にも抵抗感が少ないはずです。なお、AUD(監査)やREG(税法)については、通常の業務では触れる機会が少ないため、追加の学習が必要になると考えてください。

USCPA試験にかかる勉強時間のスケジュール例

ここでは、1,200時間の勉強時間を想定した場合のスケジュール例を紹介します。あくまで例ですので、個人の状況(仕事の忙しさ、家庭環境など)によって調整が必要です。

今回のシミュレーションでは、学習時間を1,400時間、期間を約69〜86週(1年4か月〜2年弱)、そして週に1回の休息日を設けています

【スケジュールの例】
曜日 勉強時間の目安
平日(月〜金) 2.5時間 × 5 = 12.5時間
休日(1日) 5時間
休養日(1日) 0時間(完全休養)
合計 17.5時間/週
【科目別の勉強時間の例】
科目 学習時間の目安
FAR 490時間
AUD 320時間
REG 320時間
選択科目(BAR・ISC・TCP) 270時間
合計 1,400時間

USCPAの試験のなかでも、FARは難易度が高いため、もっとも多くの時間を割り当てています。苦手な科目や英語の対策が必要な場合は、柔軟に時間配分を見直してください。

このスケジュールは、週6日学習+1日休養をベースにしていますが、数日学習できない週があっても、週17.5時間という基準をベースに調整できます。注意点として、USCPA試験は最初の合格から30か月以内に全科目の合格を要するため、受験順序と時期に留意してください。

USCPA試験合格に必要な勉強時間を確保するためのポイント

ここまでお伝えしたように、USCPA試験合格には700〜2,000時間以上の勉強時間が必要です。しかし、忙しい社会人にとって、この時間を確保するのは簡単ではありません。

そこで以下にわけて、効率よく勉強時間を確保するためのポイントを紹介します

  • 朝活をはじめる
  • スキマ時間を勉強に充てる
  • 家族の協力を得る
  • 睡眠時間を削らない
  • 立てたスケジュールは見直す

最初の1か月は習慣化するまで大変かもしれませんが、一度習慣になれば、勉強が「当たり前の日常」になります。ぜひ、試してみてください。

朝活をはじめる

まず、朝の時間を利用して1〜2時間ほど、USCPA試験に充てる勉強時間を確保します。朝の時間をおすすめする理由は、以下が挙げられます。

  • 頭が冴えていて集中力が高い
  • だれにも邪魔されず、静かな環境で勉強できる
  • 予定外の出来事が少なく、確実に時間を確保できる
  • 「今日はもう勉強した」という達成感を得られる

具体的には、午前5:30〜7:30といったように、出勤前の時間を活用します。最初は早起きが大変かもしれませんが、1か月続ければ習慣になります。

いきなり2時間早く起きるのではなく、10分ずつズラしていくと体への負担が少なくなるのでおすすめです。

スキマ時間を勉強に充てる

1日の中には、意外とたくさんの「スキマ時間」があります。上手く活用すれば、USCPA試験の対策に充てられる毎日の勉強時間を増やすことができます

  • 通勤・通学時間(電車やバスの中)
  • 昼休みの時間
  • 会議の待ち時間
  • 家事の合間(洗濯物を干している間など)
  • 就寝前の30分

などはよくある例です。スキマ時間に新しい概念を学び、夜に復習するという組み合わせも有効です。スマホやタブレットを使えば、どこでも学習できる環境が整いますので試してみてください。

家族の協力を得る

結婚している人や子どもがいる人などにとって、家族の協力なしに十分な勉強時間を確保するのは難しいものです。週末の勉強時間を確保できるよう調整してもらう、家事や育児の分担を一時的に見直すなど、勉強に集中できる環境を整えてもらうのが大切です

もちろん、すべての時間をUSCPA試験の勉強時間に充てるわけにはいきません。家族との大切な時間も確保しながら、メリハリをつけるのが長続きのコツです。家族に目標を共有し、応援してもらえる関係を築く意識を持ってください。

睡眠時間を削らない

USCPA試験合格のために勉強時間を確保しようとして、人が陥りがちなのが「睡眠時間を削る」という選択です。しかし、睡眠時間を安易に削って勉強に充てるのは逆効果になる可能性が高いです

昨晩、よく眠れなかったという日に「集中できなかった」「あまり日中の出来事を覚えていない」という経験はだれしもがあるはずです。同様に、睡眠時間を削って勉強時間を増やしても、学習効率の低下を招けば意味がありません。自らの体調を見ながら、質の高い睡眠をとるためにも最適な睡眠時間は毎日確保してください。

立てたスケジュールは見直す

USCPA試験合格に向けてスケジュールを立てたら、確定した未来のように無理に実施せず、定期的に見直してください。予定として決めたとき、それを柔軟に変更するのが苦手な方ほど、意外に見直しができていません。

仕事・勉強のどちらも、最初に立てた計画通りに進むことのほうがまれです。むしろ、それが普通だと考えて、自己否定する必要はありません。

もし、学習の進め方に問題がある場合は、勉強方法自体を見直します。インプットばかりでなくアウトプット(問題演習)の時間を増やすなど、学習効率を高める工夫を凝らしてください。

USCPAと勉強時間に関するよくある質問(FAQ)

最後に、USCPAの勉強時間に関してよく寄せられる質問にお答えします。

USCPAは「やめとけ・意味ない」って本当?

「USCPAはやめとけ」「意味がない」といった意見を見かけますが、一概にいえるものではありません。どのような資格であっても、その価値はキャリアプランや目標によって異なります。

USCPAは、外資系企業や国際的な仕事を目指している方、監査法人でキャリアアップを狙っている方にとっては、価値のある資格です。自らのキャリア目標を明確にし、その中でUSCPAがどう役立つかを考えてください。

USCPAは独学で合格できますか?

USCPAは、独学でも合格可能な資格です。ただし、一般的には予備校や通信講座などを利用するほうが効率的であり、合格率も高くなる傾向にあります。

独学は学習にかかる費用が少ないメリットこそあるものの、学習方法がわからない、モチベーションの維持が難しい、質問できる相手がいないなどの課題もあります。詳しくは、下記ページもご覧ください。

USCPA試験の合格には何年かかりますか?

USCPA試験の合格にかかる期間は、一般的に1〜2年程度です。ただし、これはあくまで目安であり、個人の状況(英語力、会計知識、勉強時間の確保など)によって異なります。

そして、USCPA試験には最初の科目に合格してから30か月(2年半)以内に全科目に合格しなければならないというルールもあります。1つでも合格している場合は、最長でも2年半が期限です。

まとめ

USCPA試験の合格に必要な勉強時間をまとめると、以下のとおりです

項目 初心者 中級者 上級者
資格 なし 簿記2 公認会計士
TOEICスコア 500 600〜695 800点以上
実務経験 なし 経理部門 監査法人
勉強時間の目安 2,4002,675時間 1,3001,800時間 7001,200時間
補足 英語・会計ともにゼロからの学習 基礎知識と経験ありの場合 高度な知識と英語力で短期合格を狙える

上記から自らの状況にもっとも近いパターンを参考に、無理のない学習計画を立ててください。長い道のりですが、計画的に学習を進めれば、必ず合格に近づきます。

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