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USCPAの試験科目の一つ、BARについて徹底解説!

USCPAの試験科目の一つ、BARについて徹底解説!

USCPA(米国公認会計士)はアメリカの公認会計士ですが、日本の公認会計士と比べて会計の初学者でも合格しやすい資格となっています。今回紹介するBARは2024年に変更された試験制度の中で選択科目として設定されており、FARを前提にしています。会計が前提のため選択科目の中でも選ばれやすく、早めに勉強する人が多い科目です。
本記事ではUSCPA BARについて、試験概要や勉強時間、勉強方法などを紹介します。2024年に変わった試験制度も取り上げていますので、試験合格を目指す方は参考にしてください。

後田 一輝(ペンネーム)

公認会計士

2008年より大手監査法人(BIG 4)にて、会計監査に従事。主に上場企業の会計監査、内部統制監査、金融機関の監査、米国基準の子会社の監査など幅広く従事。その後、2014年より同系列のM&Aコンサルファームにて、財務デューデリジェンス、株式価値算定などM&A業務に従事。 2018年には事業会社に転職、事業会社側でM&Aを推進。案件のコーディネートからPMIまで一通りの業務を推進。また、2021年には別会社に転職。事業推進に向け、事業計画の策定、事業戦略の策定、また、管理指標の管理などを行なっている。

 
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目次

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BARの試験概要

BARは「Business Analysis & Reporting」の略で、日本語では「ビジネス分析と報告」と訳されます。詳細は後述しますが、BARは2024年の試験制度の変更で選択科目となった科目です。まずは、その試験概要を見ていきましょう。

出題形式

USCPAの試験時間は4時間で、当然ながら言語は英語です。試験は筆記ではなく、コンピューターで回答するCBT(Computer Based Testing)が採用されています。また、出題形式は2つのパターンで構成されており、4択問題から一つの選択肢を選ぶ方式の「Multiple Choice(MC)」と総合問題である「Task-Based Simulation(TBS)」です。

試験内容

BARは会計とファイナンスを中心とした科目で、出題範囲が多岐に渡ります。具体的には、ビジネス分析(Business Analysis)、技術的な会計と報告(Technical Accounting and Reporting)、州及び地方自治体(State and Local Governments)の3分野で構成されています。それぞれの比率は、Business Analysisが40〜50%、Technical Accounting and Reportingが35〜45%、State and Local Governmentsが10〜20%です。

試験日や出題構成、配分

試験は四半期に1度受験できるチャンスがあり、1年に同じ科目で4回の受験が可能です。また、USCPAでは試験合格制のため一科目ずつ取得することができますが、有効期間は18ヶ月間なので注意してください。
BARの出題構成は大きく5題で構成されており、1・2がMCで各25問、3・4・5はTBSで3・5は2問、4は3問です。MCとTBSがそれぞれ50%となっており、合格するには75点が必要とされています。なお、BARは他の科目と比較してMCが少ないですが、計算問題が多いため楽ではありません。

2024年新試験制度

USCPAはもともとFAR(財務会計)、AUD(監査及び証明業務)、REG(税法及び商法)、BEC(ビジネス環境及び諸概念)の4科目で構成されていました。しかし、新制度では必須科目としてFAR(財務会計)、AUD(監査及び証明業務)、REG(税法及び商法)の3科目と選択科目としてBAR(ビジネス分析及び報告)、ISC(情報システム及び統制)、TCP(税法遵守及び税務計画)の3科目のうち1科目を選ぶ制度に変わっています。この新制度の中で設定されたのがBARです。

BARの勉強時間

USCPAの合格までの勉強時間は1,200時間〜1,500時間と言われており、そのうち、BARの合格には250〜350時間かかるとされています。そのため、1日2〜3時間勉強すると3ヶ月程度の勉強時間が必要です。ただし、これはあくまで平均の勉強時間であり、知識や経験などによって勉強時間は変動します。

USCPA BARの勉強を始める前に知っておくこと

BARの勉強を始める前にどのような準備が必要なのか、知っておくべき内容をご紹介します。

USCPA BAR試験の全体像を知る

USCPA BARを受験するには、まずBAR自体の試験範囲、傾向、問題形式などの全体像を知ることが重要です。
USCPA BARはデータ分析に重点が置かれた科目のため、データ分析は重点的に対応する必要があります。そのほか、前述した分野はそれぞれ独立した領域であり、関連性がないという点も特徴です。

USCPA BARにおいては英語の勉強も重要

USCPA BARは全て英語で出題されます。求められる英語能力は高く、TOEICでも高得点を取得するレベルでないと難しいと言われています。そのため、英語の勉強をあと回してしまうと、インプットの段階から苦労する結果になりかねません。英語に自信がない人は、早い段階からBARと並列して英語も勉強しておきましょう。

勉強時間を試験日から逆算する

試験日から逆算し、現状の知識レベルから勉強時間を考えましょう。いつまでの時点で、どの部分まで勉強を進めておく必要があるのかを検討します。
FARとBARは内容が近しいため、同時に学習した方が効率的と思えるかもしれません。しかし、まずはFARを勉強して受験し、その上でBARを学習するかどうか考えた方がいいでしょう。

USCPA BARのおすすめの勉強方法

USCPA BARの試験勉強について、初期の段階と直前とでそれぞれおすすめの勉強方法を紹介します。科目の特徴を捉えた勉強方法が重要です。

これから勉強する場合

前述した通り、BARは領域ごとに独立しているため、分野ごとで集中的に学習できます。そのため、各分野をレベルアップすることで合格レベルに近づけるでしょう。その前段では、各分野の特徴を捉えておくことも重要です。
BARの勉強はインプットからスタートします。毎日少しでも勉強することで、科目の特徴に慣れていきましょう。また、1回で知識を完璧にするのは困難です。完璧を目指すのではなく、何回も繰り返して知識を定着させてください。
知識が定着してきたら、問題集などを何回も解いて試験への対応力を磨きます。このとき、間違えた問題をノートにまとめておくのがおすすめです。たとえ正解した問題でも、改めて解いたとき間違えてしまったのではいけません。そのため、いつでも正解できるよう十分に理解しておくことが大切です。

試験直前の場合

試験直前になったら、模試などを受けて本番での時間配分などに対応できるようになりましょう。ここで躓いたポイントなどがあれば、書き出して直前に確認するのもおすすめです。
また、試験直前期はテキストを読みつつ、MC・TBSをバランスよく解いて対策することが重要です。試験本番をシミュレーションできるリリース問題を解くことで、本番形式に慣れて感覚を掴みましょう。

まとめ

USCPA試験における、BARの試験概要や勉強のやり方などについて紹介しました。USCPA試験の中でもBARは選択科目の一つで、FARを前提にした科目です。FARが得意であれば、選択科目としてBARを選ぶのは一つの選択肢として良いでしょう。科目を選択したら全体像を把握し、全体戦略を立てて勉強に取り組んでください。

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