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事業会社で働きながら社会人で公認会計士試験に挑戦、苦渋の選択―公認会計士 相亰俊信さんインタビュー[第2回]

事業会社で働きながら社会人で公認会計士試験に挑戦、苦渋の選択―公認会計士 相亰俊信さんインタビュー[第2回]

大学在学中にUSCPA試験に合格し、次なる目標を「公認会計士試験合格」に定めた相亰俊信さん。事業会社に新卒で就職し、最初の5月の短答式試験には合格したものの、8月の論文式試験は不合格。諦めきれずに勉強を継続しようと連結決算を担当しながら、予備校の上級コース(通信)に通うようになります。しかし、経理の仕事が面白くなり、資格の勉強にほとんど時間を充てられない日々が続きました。このまま事業会社でキャリアを積むか、それとも公認会計士になるための勉強を続けるべきか。相亰さんは苦渋の決断を迫られます。相亰俊信さんのインタビューを計3回にわたってご紹介します。

相亰俊信さんインタビュー

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プロフィール

相亰 俊信heyhey Japan株式会社 代表取締役

1981年兵庫県生まれ。慶應義塾大学商学部在学中、USCPA(米国会計士)試験に合格。大学卒業後、松下電器産業株式会社に入社。経理担当として連結決算業務を担ったほか、取締役会資料・経営会議資料・IR資料等作成に従事。2006年、あずさ監査法人(現:有限責任あずさ監査法人)に入所。翌年の2007年、公認会計士試験に合格。2010年よりKPMGシリコンバレー事務所に駐在し、現地日系企業の監査やアドバイザリー業務、SEC登録企業の監査等に携わる。2012年帰国。2015年より、グローバル企業のエンゲージメントマネジャーとして、監査計画策定、そしてクロスボーダーM&A、グローバル税金、為替管理といった複雑な会計・監査論点を扱う。リクルート活動、人事などの法人運営にも関わり、2019年退職(最終職位はシニアマネジャー)。2020年、heyhey Japan株式会社の立ち上げに参画し、代表取締役に就任。

社会人1年目、論文式試験不合格。2年目は受験を断念!?

――2004年4月、松下電器産業(現・Panasonic)に入社されました。当時の想い出は?

社会人として第一歩を踏み出したばかりで、毎日のように新しいことを学んでいました。新卒入社ですから、まずは新人研修がありました。本社だけでなく、工場や販売拠点での研修もあって、とにかく忙しかったですね。工場研修では、実際に製造ラインに入って製品の組み立てを経験し、販売研修では真夏に汗だくになって洗濯機やエアコンを取り付けました。今までの勉強だけの生活リズムから一気に変わってしまったので戸惑ったことも多かったです。

――ハードな環境のなか、公認会計士試験の勉強を続けられたのですね。

はい。新人研修中も予備校に通ったり寮にこもって、勉強を続けました。最初の5月の短答式試験は受かったのですが、8月の論文式試験は合格することができませんでした。特に簿記や経済学などの計算科目で、根本的な理解や実力不足を明らかに感じ、ほとんど問題を解けなかったという記憶が今でも鮮明にあります。

――新人研修が終わり、経理部門に配属になってからは?

本社経理部門で連結決算を担当するようになりました。数百社の連結決算を行なって、さらに社長やCFOの意思決定に役立てる資料作成も求められるという忙しい部署で、仕事の質も量も(笑)、非常に充実した環境であったことから、勉強との両立には正直、苦労しました。

――その後も論文式試験に挑戦したのですか?

社会人一年目の2004年が不合格だったので、再チャレンジするつもりでした。しかし、仕事と勉強を両立して続けているうちに、仕事も面白くなってきてもっと仕事を覚えたい、そして仕事で活躍すればチャンスはたくさんある、ということがわかってきました。それでも「公認会計士」の夢を諦めきれずに勉強も続ける日々。 今でもよく覚えているのですが、翌年の3月頃、仕事明けの天気の良い土日に予備校の答練を受けていたとき「自分は何をやっているんだ?」とふと我に返り、耐えきれずに答練を途中で退出し、それ以降の勉強を全部やめました。当然、本番の試験も受けませんでした。

――やはり、社会人として仕事と勉強を両立するのは難しかったのでしょうか?

社会人になって2~3年目は仕事を一通り覚えたこともあって、毎日がとても充実していました。新たな知識を覚え、「こうすれば改善できる」と自分で考えられるようにもなってきて。就業時間中だけでなく、仕事が終わってからも業務に関連した勉強に打ち込むようになっていって。そこから、将来のキャリアを考えるようになり、「今の仕事を突き詰めて社内で活躍していくか、転職をして新たなフィールドにいくか、それとも公認会計士の夢を諦めずに再チャレンジするか」という選択で葛藤するようになりました。

事業会社に残るか、転職するか。悩み抜いた結果、下した結論

事業会社に残るか、転職するか。悩み抜いた結果、下した結論

――事業会社に残る道も考えたのですね。社会人として、事業会社でキャリアを積むメリットをどこに感じていましたか?

私が勤めていた会社はメーカーでしたが「モノを作る前に人を作る」ということをモットーにした「人を大事にする会社」で、キャリアパスが非常に充実していました。実際に入社してすぐに海外トレーニーとして海外派遣に行った同期も数名いたり、経理社員でも成果さえあげれば、入社数年目にして海外に駐在したりと、グローバルに活躍することも可能です。職場の先輩方も実際に、海外駐在経験がある方が大半を占めていて、非常に魅力的なキャリアだったので、本当に迷いました。

――何度も悩みながら、公認会計士の勉強を続けようと決意した理由は?

「私は何がやりたいのだろう」「社会人としてどのようなキャリアを歩みたいのだろう」と、1年くらい自問自答を続けました。特に、本社経理部門だったので、監査法人対応が多かったのですが、30歳くらいのマネジャークラスの方が、米国子会社では・・・があって、四国の拠点では・・・があって、と数百社あるグループ会社の重要拠点を把握しつつ、中でも重要かつ複雑な論点を、自社の経理部長と同じ目線で話しているのを目の当たりにしたりできたことで、監査というスキルの魅力を感じることができました。

さらに、学生時代にBIG4で活躍する若手パートナーからいただいた「君は日本で育って、母国語も日本語だ。まだ若いし時間もあるのだから、公認会計士の資格を取ることをお勧めする」という言葉を思い出し、決意に変わりました。

「私が目指してきたのは、会計の専門家だ。日本の会計士にも合格し、会計士の専門性を最大限に発揮できる監査法人に就職しよう」と。

――事業会社で会計の専門性を発揮するのではなく、監査法人で監査に携わりたいと思ったのですね。

上述のように、監査法人対応が多い仕事だったので監査法人の会計士の仕事を目の当たりにできていたことと、途中から経理部門に、監査法人出身の公認会計士が入社されたことから、両方の働き方を見ることができました。

その方は非常に優秀で、普通の会社はこうする、もっとこうした方が良い、ということを内部で提言もしてくれたり、監査法人にも、「ここまでやれば大丈夫でしょ?」と交渉力もあり、内部でも非常に重宝されていました。ご本人が優秀であることは間違いないのですが、やはり「監査法人で経験を積むことの重要性」に気づいたのです。

――事業会社から監査法人に転職する際、重視したポイントは?

社会人として働きながら公認会計士の勉強を続けたかったので、その点を採用担当者に相談しました。「(当時の会計士補向けの夏の論文式試験用の休暇制度として)制度としては扱えないけど、有給のような形で良ければ大丈夫。試験を目指しているのであれば絶対に受けるべき」と言っていただき、「ぜひお願いします」とお答えしました。

「これが最後のチャレンジ」と覚悟を決めて、論文式試験に挑む

「これが最後のチャレンジ」と覚悟を決めて、論文式試験に挑む

――監査法人に転職後、改めて予備校に通うようになったのですか?

はい、学生時代に1年半の「初心者コース」を履修済みで、短答式試験にも合格していたので、「上級コース」(通信)に入りました。

――論文式試験の勉強で重視したポイントはありますか?

基本を重視した勉強法です。具体的には、予備校の教科書に載っている「基礎問題」をひたすら解き続けました。これは私の主観ですが、2004年の論文で撃沈した経験があったことからか、基礎をしっかり理解でしていれば合格できると思っていたんです。なので、基礎を確実にしようという気持ちで勉強に臨んでいました。

――当時、どのようなサイクルで勉強を続けていましたか?

朝7時に予備校に到着し、答練を受けて解説の途中で切り上げて出社。日中は仕事に従事し、終業後、夕方から夜まで自宅で勉強を続けました。当時は出張もよくあったので、出張時はDVDを持参して出張先でも授業を受けました。土日も平日とほぼ同じスタイルでしたが、学生時代のように朝7時から夜遅くまで自習室にこもりっきりという生活ではなく、ジムに行ったり出かけたりもしながら、基礎をしっかりこなすということを重点的に、効率よく勉強時間を確保できていたと思います。

――かなりハードな生活ですね。時間のない社会人にとって、時間を上手にやりくりすることが大切であることが伝わってきました。仕事やプライベートとの両立はいかがでしたか?

当時、週に2~3回ジムに通っていましたし、飲み会も週に2回程度のスパンで参加していました。出張先でも仕事関係の方と食事を楽しんでしたので「勉強漬け」というほどではなかったですね。適度に息抜きをしていたと思います。

――モチベーションはどのように維持されましたか?

公認会計士の試験勉強は長期戦ですから、社会人がモチベーションを保つのは非常に難しいと思います。私の場合、「1年」と期間を決めて、「次のチャレンジで受からなかったら諦めよう」という覚悟で臨んだのが良かったと思います。

――辛かった時期はありますか?

実はほとんどないんです。それはきっと、勤務していた監査法人のサポートが手厚かったからだと思います。

――上司の理解があったのですね。

「論文式試験の勉強をしている。終業後、予備校に通いたい」と事前に伝えておいたので、かなり考慮してくれました。繁忙期以外は、基本的には17時15分に帰らせていただいていました。「どれだけ長い時間働いたか」ではなく、「どれだけ成果を挙げたか」で評価してくれたので、ストレスはほぼ0でした。

――見事、監査法人に転職した翌年、論文式試験に合格したのですね。

ありがとうございます。覚悟をもって臨んだこと、周囲の理解が得られたおかげで、2007年に論文式試験に合格することができました。合格発表も現地に見に行かせてもらって、監査現場に出社してガッツポーズをすると、チームメンバーがみんな喜んでお祝いしてくれた日が昨日のように思い出せます。本当に感謝しております。

相亰俊信さんインタビュー

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