公認会計士試験は独学で合格できるのか?独学でやるメリットやデメリットを解説
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公認会計士試験の合格を目指す人は学生や社会人、会社を辞めて受験に専念した人などがメインになると思います。それらの人に合った勉強方法は複数あり、それぞれ合った方法を選択して進めることになりますが、今回は様々な勉強方法の中でもなかなか難易度が高い独学について紹介していきます。
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マイナビ会計士編集部
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目次
公認会計士試験は独学で合格できるのか
公認会計士試験は、合格できるのでしょうか。まずは、公認会計士の試験制度や選択できる勉強方法、勉強時間などについてご紹介します。
公認会計士試験の概要
一般的に公認会計士試験といえば、短答式試験と論文式試験のことを指します。これらの試験を合格した後、実務経験と実務補習所の単位を取得し、修了考査を合格すれば公認会計士になることができます。
短答式試験は年2回実施されており、財務会計論、管理会計論、監査論、企業法の4科目で実施されます。短答式試験は属人ベースの合格率で大体15〜20%です。
短答式試験を合格したのち、論文式試験を受験することになります。論文式試験は会計学、監査論、企業法、租税法の必須4科目と経営学、経済学、民法、統計学のうち1科目で、論文式試験の合格率は40%前後です。
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公認会計士試験を合格する勉強方法
公認会計士試験を合格するためには勉強することになりますが、大きく分けて勉強方法は通学、通信、独学の3通りです。一般的には通学で受験する人が多く、1年半〜2年のコースで学ぶことになります。合格者のほとんどが、大手予備校で勉強しています。また、通信は通学よりも費用を抑えることができ、自分のペースで勉強ができるという点がメリットです。その他、独学というのも選択肢としてあります。独学では、さらに費用を抑えることができると点がメリットとなるでしょう。
公認会計士試験の勉強時間、合格率
公認会計士試験に合格するには、最低でも3,000時間の勉強時間が必要とも言われています。学生などであれば1日10時間などをかけることができるため、短期間で合格することができるでしょう。しかし、働きなであれば、相当な覚悟を持って取り組む必要があります。
また、公認会計士試験の最終的な合格率としては10%前後です。このような試験の中、独学で合格することは相当難しいものと言えるでしょう。
独学で合格を目指すメリット
独学で合格することはなかなか難しい試験ですが、その中でも独学で合格するメリットもあります。
授業料を節約することができる
通学や通信を選択すると、高額な授業料が必要です。通学では60万円〜80万円となっており、独学であれば、その部分を節約することができます。
ただし、独学を選択するとなると、相当な覚悟の上でスケジュールを組んで取り組まなくてはいけません。独学で取り組んだ結果、想定より時間がかかってしまったり、問題集などに余計なお金がかかってしまったりすると、独学のメリットが得られない可能性がある点は注意が必要です。
自分のペースで勉強ができる
通信や通学であればある程度カリキュラムが組まれ、その中でテストなどが実施されます。そのため、組まれているカリキュラムに合わせて勉強することが必要です。その点、独学で進めるのであれば、自分のペースで勉強することが可能です。例えば自分の苦手な分野などは、時間をかけて取り組むことができるというメリットがあります。ただし、自分のペースで進めることができる分、ペースが乱れてしまうと試験本番まで間に合わない可能性があります。
周りを気にしなくてもよい
通学や通信で進めると周りに勉強仲間もでき、励まし合って進めることができます。その一方、周りに合わせたり、周りの成績が気になったりするかもしれません。その点、独学で勉強する場合には、周りに気にすることなく進めることができます。周りを気にせず勉強したい場合には、独学で勉強する方がいいでしょう。
独学で合格を目指すデメリット
独学で勉強することはメリットだけではなく、デメリットもあります。
効率性が落ちる
通学や通信の場合、授業やテキストの内容、カリキュラムはそれぞれの講師陣が考え抜いて作っています。そのため、それに従って進めれば合格に近づくことができるでしょう。一方、独学で進めると自分の好き嫌いなどにより濃淡が出たり、いろいろなものが気になり複数の問題集などに手を出してしまったりと、非効率になってしまう可能性があります。
モチベーションの維持が難しい
通学などの勉強法では周りに勉強仲間がいて、話すことがモチベーションの維持に繋がります。しかし、独学では、なかなか近くに勉強仲間が近くにいないことが多々あります。その結果、やる気がなくなった場合にモチベーションを維持できなくなってしまうこともあります。独学で勉強する場合には、どのようにモチベーションを維持するかが課題になるでしょう。
わからない点が質問できない
通学や通信の場合、わからない点が出てきたら講師などに質問ができます。また、勉強仲間などにも相談ができ、前に進みやすいでしょう。一方、独学では講師などに質問をすることができず、自分で解決するしか方法がありません。周りの勉強仲間も少ないため、分からないことを相談しにくい点はデメリットとなります。
独学での進め方
独学で進めるメリットやデメリットをご紹介しました。続いて、実際に独学で勉強する場合に、どのように進めたら良いのか解説します。
独学で勉強する目的を明確にする
独学で進めるにあたっては、途中でモチベーションが下がってしまうことも考えられるでしょう。そのため、まずは独学で勉強する目的を明確にしておく必要があります。もちろん、目的に関しては、通信や通学を選択したとしても明確にしておくべき項目です。しかし、特に独学はモチベーションの維持が難しいため、目的を明確にしておくのは特に重要になるでしょう。
時間管理をする
独学で進める場合はカリキュラムなどがないため、自分で進め方を考え、スケジュールを組んで進めなくてはいけません。このとき、長期でのスケジュールばかり気にしてしまうと、足元で何をしなければならないか分かりにくくなります。そこで、ブレイクダウンしてスケジュールを組み、小さな目標を立てて時間管理するのがよいでしょう。
監査トレーニーも検討する
監査トレーニーに関する詳細は後段でご紹介しますが、実務経験を積みながら公認会計士試験の合格を目指すことができる監査トレーニーは、モチベーションの維持をしやすいというメリットがあります。実際に合格後のイメージを持ちながら進めることができるので、勉強自体のやる気も出やすくなるでしょう。そのため、独学であれば監査トレーニーの活用をおすすめします。
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監査トレーニーとは?
監査トレーニー制度
監査トレーニーは、監査の実務経験をしながら公認会計士の合格を目指す職種です。実際に監査基本計画から監査報告書までの一連の流れを、実務の中で感じながら試験勉強することは大きなメリットとなります。
もともとは公認会計士試験を合格していなければ、監査法人で働くことができませんでした。しかし、求められる監査の高度化などによって対応するものが増えた一方、事業会社などで働くこともできるようになったことから人材の流出が起こり、監査法人内での人材不足を背景に生まれたのが監査トレーニー制度です。
現在導入しているのはEY新日本監査法人だけですが、今後は増えていく可能性もあるでしょう。独学で公認会計士の合格を目指すなら、活用したい制度といえます。
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監査トレーニーとは?
まとめ
公認会計士試験に独学で合格するための方法をご紹介しました。公認会計士試験は難関資格であるため、独学で合格することはなかなか難しいでしょう。その中でも合格を目指すなら、いかにモチベーションをキープし、スケジュールを管理できるかが重要です。監査トレーニー制度など新しい制度も生まれてきているので、活用しながら勉強することで独学も選択肢の一つと考えやすくなるでしょう。
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