大手監査法人からコンサルティングファームへの転職ってどうなの?
公認会計士はさまざまなキャリアパスを描くことができる点も大きな魅力です。
監査法人だけではない仕事の道――。
そこにはどんな人生があるのでしょうか? ちょっとのぞいてみましょう。
マイナビ会計士編集部
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戦略系コンサルティングファーム
最近、「企業内会計士」が増えているといわれています。
企業内会計士とは、監査法人に就職するのではなく、会計士としての強みを活かして一般企業の経営企画部門などで働く人たちのこと。この企業内会計士は最近5年で3倍に増えており、現在、3万人いる公認会計士の資格保有者のうち約1割が監査法人以外で仕事をしているといわれます。
一般企業の経営部門などと同様に、監査法人以外のキャリアで会計士に人気の高い職種が「戦略系コンサルティングファーム」です。戦略系コンサルティングファームとは、クライアントとなる企業が抱えるさまざまな課題、M&A戦略や中長期経営戦略などに対して、成功への道筋を示す集団です。
戦略系コンサルティングファームが転職先として人気がある理由の1つは、「高収入」です。一般的に大手監査法人よりも高額といわれています。ただ、そのぶん業務はハードで、同僚の他コンサルタントとの競争もハードなので、タフな精神の持ち主であることが必須条件となるでしょう。
それに比べますと、監査法人は激しい競争というよりは緩やかな社風のところが多く、職場の雰囲気は大きく異なる可能性があります。また、監査法人では会計のプロフェッショナルであることが第一に求められますが、戦略系コンサルティングファームではビジネス全般に対して理解が深いことも求められます。
<ココまでのまとめ>
・監査法人ではなく一般企業の経営部門などで働く会計士が増えている。
・戦略系コンサルティングファームも高収入などを理由として人気がある。
転職成功事例
ここで実際に大手監査法人から戦略系コンサルティングファームに転職した人の実例を見てみましょう。
20代後半のZさんは大手監査法人で上場企業の財務諸表監査を担当していました。仕事は順調で大きな問題はなく、順調に出世していくと、周囲も本人も思っていたそうです。それほどZさんに対する社内での評価は高いものでした。
ところが、です。
Zさんは順調な大手監査法人でのキャリアパスを自ら手放すことを決意しました。その理由は、クライアントと接しているうちに、「監査面に限らずもっと貢献したい、力になりたい」と思ったことでした。Zさんは経営者の生き方にも興味があり、ビジネス書を読みあさったり、経営者が集まる交流会にも積極的に参加したりしていたそうです。
そこで転職エージェントに相談して、転職活動をスタート。会計分野を1つの武器にするものの、そこだけでなく幅広い面から企業に貢献することができる戦略系コンサルティングファームへの転職を決めたそうです。
Zさんは、いま、慣れない環境でハードな日常を送っていますが、「自分のやりたかったことだから、毎日勉強を続けている。辛いこともあるが、楽しいことのほうが多い」と語っています。
大手監査法人から戦略系コンサルティングファームに転職したZさんがポジティブな状況を語ることができるのは、「高収入だから」転職したわけではなく、「自分のやりたいと思ったことが戦略系コンサルティングファームで実現できるから」に違いありません。
転職する前に、自分が本当に何をしたいのか? それは転職先で実現できるのか? と自問自答することが大切なんですね。
<ココまでのまとめ>
・大手監査法人から「もっと企業に貢献したい」と戦略系コンサルティングファームに転職したZさん。
・「いまが楽しい」と語れるのは、転職後の姿を具体的にイメージしていたから。
年収数千万も夢じゃない!?
高収入だからと転職しても失敗するかもしれませんが、「高収入」という点は働くうえでの大きな魅力になることもまた事実です。
実際に戦略系コンサルティングファームで働くコンサルタントは、年収数千万円を稼ぐ人も少なくないといわれています。ただ、完全に「実力勝負」の世界なので、転職したから高収入ではなく、結果を出さなければ高収入どころかすぐにクビということもある世界だと認識しておいたほうがよいでしょう。
戦略系コンサルティングファームに限らず、会計士は独立開業、一般企業の経営部門、ベンチャー企業のCFOなど、さまざまなキャリアパスがあり、どの道でも高収入を狙うことは可能です。
ただ、さまざまな道があるからこそ迷う人も少なくありません。1つの職種を経験しては「これじゃない」と何年も繰り返していると、「いい歳になったけど、自分は何のキャリアも築いてこなかった……」と後悔することにもなりかねません。どの道を選ぶか、それまでに迷うことはおおいに結構ですが、ある程度の期限を決めて選択していきたいものですね。
また、日頃の仕事に不満のある会計士の方は、せっかくさまざまなキャリアパスがあるのですから、真剣に考えてみる日を設けてみてもよいかもれません。1人で頭の中を整理できないときは、転職エージェントに相談してみましょう。
<ココまでのまとめ>
・独立開業、ベンチャー企業のCFOなど、会計士が稼ぐ道はバラエティー豊か。
・日常の仕事に不満がある会計士は、キャリアを真剣に考えてみる日をつくってみる。
マイナビ会計士を利用して
転職された方の声
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進路について適切なアドバイスをしてもらえました!自分の進路について明確な答えが出せていなかったものの、どの業種に進んだら良いかなど適切にアドバイスをしてもらえました。どういったキャリアを積んでいけばより市場価値を高められるのか、候補の会社がどう違うのかを具体的に説明していただけました。(30代/会計士)
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求人の提案力と面接のフィードバックが良かった!タイムリーな求人の紹介とフィードバックの提供が良かったです。面接前の情報提供では、自分のアピールしたい強みが、面接先企業のどこに符号しており、今後の展開をどう捉えているかの思考の整理をする際に役立ち、安心して面接を迎えることが出来ました。(30代/会計士)
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