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USCPA試験に必要な英語力とは? 英語力をプラスしてキャリアアップ!TOEIC®や英検®の目安と向上の方法を紹介

USCPA試験に必要な英語力とは? 英語力をプラスしてキャリアアップ!TOEIC®や英検®の目安と向上の方法を紹介

USCPA(米国公認会計士)の試験はすべて英語での実施で、リーディング力のみが必要です。英語力の目安は、TOEICであれば800点、英検であれば準1級、実務であれば業務で使えるレベルとなります。

本記事では、USCPA試験の英語力のレベルから、具体的な学習方法まで紹介します。試験合格後に求められる英語スキルやキャリアについても触れるため、ぜひ最後までご一読ください。

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マイナビ会計士編集部

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USCPA(米国公認会計士)とは

USCPA(米国公認会計士)は、米国各州が認定する国際的な会計資格で、財務会計、監査、税務などの専門知識を証明できます。2024年1月より試験制度が変更となり、必須3科目・選択1科目の4つを受験する形式になりました。

必須科目(コア科目)はFAR・AUD・REG、選択科目(ディシプリン科目)はBAR・ISC・TCPです。USCPAの概要や制度について詳しくは、以下のページをご覧ください。

USCPA試験の合格に必要な英語力とは

USCPA試験の合格に必要な英語力は、問題文を正確に読み取り、内容を正しく理解し、そのうえで適切な選択肢を選べる「リーディング力」です。試験ではライティングや会話力は問わず、英語を「読む力」だけが得点力に直結するためです。

USCPA試験は2024年の制度改正により、従来の4科目のうちBECは廃止となりライティング問題を出題していたパートがなくなりました。そのほかの科目では、もともとリスニングやスピーキングの試験を課していません。その結果、現在の試験では残った英語の「読み取り力」のみが問われます。

もう少しわかりやすくするため、以下ではよくUSCPAの英語力に例えられる「TOEIC」や「英検」、「実務レベル」の目安もお伝えします。

参照:Transition Policy Announced for the 2024 CPA Exam Under the CPA Evolution Initiative|NASBA

TOEICだと「800点以上」

USCPA試験に求められる英語力を「TOEICスコア」で例えるのであれば、800点以上あれば読解力は十分と考えられます。一方で、600点未満の場合、英文の読み取りや内容の理解が不十分になりやすく、試験合格はかなり難しいのが実情です。

ただし、あくまで目安であり、USCPAは英語「で」会計を学ぶ試験です。一般的な英語力よりも会計・ビジネス分野の専門用語への慣れが合否を左右します。

英検だと「準1級」

USCPAの英語力を英検で換算する場合、目安は「準1級」レベルです。英検準1級は大学程度の語彙・読解力が求められるため、必要な水準をおおむねカバーしています。

英検を基準にする場合、英作文やスピーキングはUSCPAには不要なため、リーディングに特化した対策で十分です。実務を想定しているのであれば、働く際に役立つので学んで損はありません。

実務レベルだと「業務で使えるか」

USCPAの英語力を実務レベルで評価するのであれば、マイナビ会計士が保有する求人を参考にすると以下の水準です

  • 米国大学卒業レベル(B.S.やB.A.など)
  • TOEIC700点程度でチャレンジ可能
  • TOEIC600点以上が応募条件(800点以上であればなお可)
  • ビジネスレベルの英語スキル
  • クロスボーダー案件での英語使用経験

実務では「点数」よりも「英語で業務ができるか」を問います。読み書きだけでなく、会話や資料作成など、実際に英語を使った経験を重視する傾向があると考えてください。

USCPA試験の英語力で求められるのは「リーディングスキル」

すでにお伝えしたように、USCPA試験においてもっとも重要視するのは、「リーディングスキル」です。
あくまでも、財務や会計の領域に関する試験ですので、試験問題で使用される単語や言い回しは限定されます

実際の問題は日常会話や文学作品のような複雑な表現はなく、基本的には簡潔かつ平易な文章が中心です。MCQ(4択問題)とTBS(実務形式の選択問題)のどちらも、ある程度の英語力があれば問題なく読めるレベルです。

しかし、試験で限られた時間内で大量の問題文を読むことができなければ、正しい答えがわかっていてもすべて無駄になってしまいます。スムーズに英文を読み、正確に理解する力が結果を左右するといっても過言ではありません。

ライティング・リスニング・スピーキングは不要

現行のUSCPA試験では、ライティング・リスニング・スピーキングの出題はありません。試験合格後、実際の業務では英語でのやりとりや文章の作成を求められますが、試験合格には不要です。

USCPA試験に合格するための英語力向上の方法

USCPA試験に合格するために、英語力向上を狙う方法は以下のとおりです。

  • 中学レベルの文法を完璧にする
  • 精読による読解力を優先的に鍛える
  • 長文のリーディングに慣れておく
  • 専門用語を集中的に暗記する
  • 反復&継続して英語力を向上する

中学レベルの文法を完璧にする

USCPA試験の英文を正確に読み取るためには、「中学レベルの英文法」を完璧に身につけてください。できるだけネイティブに近いスピードで、英文を読めるようになることが理想ですが、そのための基礎となる英文法は、実は中学レベルの英語で教えられています。

分野 内容の例 理解が不十分だとどうなるか
5文型 主語・動詞・目的語・補語など文の骨格 文全体の構造を読み違え、主語や目的語の誤解につながる
時制 現在・過去・現在完了・過去完了など いつの出来事か判断できず、正しい理解ができない
助動詞 can, must, should, may などの意味・使い方 ニュアンス(義務・可能性・推量など)を取り違える
不定詞 to + 動詞(目的・理由など) 動詞との結びつきや文の意味が不明瞭になる
動名詞 動詞 + ing の形で名詞的に使う 文中での役割がわからず意味を見失う
接続詞 because, although, if, when など 文同士の論理関係(因果・対比など)が追えなくなる
前置詞 in, on, at, by, with などの使い分け 時間・場所・手段などの情報を誤解する
指示語 this, that, these, those などの指す内容を理解する 文中の「何を指しているのか」が不明確になる

上記のうち、どれか1つでも理解が曖昧だと、文章全体の意味を誤って捉えかねません。USCPA試験の英文は、一見シンプルでも内容は専門的で論理的ですので、土台となる文法力に穴があると、正しく読み解くのは難しいです。

精読による読解力を優先的に鍛える

USCPA合格への最優先課題は、精読による読解力を鍛えることです
大量の英文を速く読むスキル(速読)も確かに有効ですが、理解不足は設問の意図を見誤り、誤答に繋がるリスクを高めます。

またリーディング力は、TBSのような長文資料をもとに処理する問題への対応力にも直結します。選択肢を「何となくの印象」で選ぶのではなく、英文の意味を論理的に理解したうえで、根拠を持って選ぶためにも、精読力の強化を継続してください。

長文のリーディングに慣れておく

USCPAの試験時間は、1科目あたり4時間の長丁場です。つまり、試験時間中ずっと集中して、英語の長文読解を続けることになります。

長時間にわたって、英文を読み続けることにも慣れていないと、集中力が途切れてしまう可能性があります。長文読解のトレーニングとして、参考書のほかに、興味のある分野の論文や記事、学術書などを読むのもよいでしょう。

専門用語を集中的に暗記する

英文法に加えて必要になる英単語の語彙量ですが、試験問題で使用される英語表現はかなり限定されています。例えば、以下のような単語です。

  • Depreciation(減価償却)
  • Amortization(償却)
  • Reconciliation(調整・照合)

こうした財務、会計や監査などの関連領域の専門用語とビジネス文書の慣用表現を覚えておくと、より速く読めるようになります。参考書や問題集に記載されている専門用語を中心に、集中的に暗記しましょう。

反復&継続して英語力を向上する

USCPA試験に向けた英語力向上の基本は、反復と継続です。週3回2時間ずつ勉強するよりは、1日30分ずつでも毎日欠かさず続けるほうが効果的です

洋書のUSCPA対策の参考書や問題集を精読することでも、リーディングスキルは鍛えられます。参考書のバリエーションを増やすよりは、正解の精度をあげる方向で、暗記するほど反復しましょう。

USCPAの合格までには何年かかる?

USCPA試験の合格に必要な学習時間は、約700〜2,000時間以上が目安です。平日に毎日3時間、休日に6時間、週に1日の休みを取るペースで英語力向上の学習を継続した場合、合格までにかかる期間はおおよそ以下のとおりです。

  • 最短:約6.4か月(700時間ペース)
  • 最長:約1年8か月(2,000時間ペース)

実際の期間は、英語力や会計知識の事前レベル、学習の進捗状況、受験スケジュールによって前後します。より詳しくは、以下のページをぜひご覧ください。

気になるUSCPAの難易度

USCPA試験における平均合格率は、各科目で50%前後です。英語ネイティブの受験者を含めた統計であり、日本人受験者に限ると英語力によって合格率はさらに低くなると考えられます。

とはいえ、日本の会計資格と比べると、「広く浅く」問う傾向があり、知識の正確性と応用力をバランスよく求める試験です。しっかりと準備をすれば着実に合格を狙えるため、実際に働きながら挑戦している社会人受験者も少なくありません。

USCPAの合格率の詳細や難易度については、以下のページもご覧ください。

USCPAの実務にはリーディング以外の英語力も必要

USCPA試験の英語力は、主にリーディングスキルを問うとお伝えしました。他方、実務の現場では、英語でのやりとりが日常的に発生するため、より実践的な英語力を求められます

ここで大切なのは、「英語を流暢に話せる」のではなく、会計やビジネスの専門用語を正しく理解し、英語で業務を説明・記述できる力です。具体的には、以下のようなスキルが必要です。

  • 会計資料の読解(リーディング)
  • メール・レポートの作成(ライティング)
  • 会話・会議でのやりとり(スピーキング・リスニング)

USCPAの試験対策を優先してリスニングや会話をおろそかにした結果、英語でのコミュニケーションが不自由になってしまうという可能性もあります。試験合格後を見据えて、徐々に英語の実務スキルも高めてください。

USCPA試験の勉強で英語力を磨いた後のキャリアは?

USCPAは、アメリカとUSCPA に関するMRA(国際相互承認協定)を締結している国(オーストラリア、カナダ、メキシコ、ニュージーランド、香港、アイルランド)で、公認会計士として業務を行える資格です。主にアメリカ国内に拠点をもつ事業者、すなわち業務の対象はグローバル展開している事業です。

USCPAの知識と英語力を活かした海外拠点とのやりとりはもちろん、世界各国の経済や社会状況などを踏まえたグローバルな業務に携わるチャンスがあります。アメリカ各州での実務経験と登録手続き、現地での追加研修などが必要ですが、これらの国以外でもUSCPAを活かしてインハウスで業務を行うことはできます。

USCPAの英語力を活かしたキャリアの詳細は、ぜひ以下のページも併せてご覧ください。

USCPA試験の英語力に関するよくある質問(FAQ)

最後に、USCPA試験の英語力に関するよくある質問へ解答します。

USCPAは英語力なし・ゼロでも合格を目指せる?

英語力ゼロからでも、正しい学習を重ねればUSCPA合格は目指せます。重要なのは「英語を話す・書く」力ではなく、英文を読んで理解するリーディング力です

日本語でも馴染みの薄い会計や監査の専門用語は、英語圏の人にとっても新たな単語を学ぶ対象としての扱いです。つまり、英語初学者でも文法と語彙、そして専門用語をしっかり暗記すれば、十分に対応可能な試験といえます。

USCPAは英語力に不安があっても合格できる?

英語に不安がある方でも、読解力さえあればUSCPA合格は可能です。試験では主に英文の読み取りと選択肢の選択が中心で、リスニングやスピーキングは出題されません。

加えて、試験で使う用語の多くは会計・監査の専門語であり、TOEICや英検上級者であっても暗記が必要です。一般的な英語力とは別の分野と考え、語彙と理解力に焦点を当てた学習を行えば、英語力に自信がなくても十分に合格を目指せます。

USCPA試験にTOEIC®︎や英検は必要?

USCPA試験において、TOEICや英検は一切必要ありません。いずれのスコアも出願条件ではなく、受験資格に定めておらず、持っていなくても問題なく受験できます。

実際の試験に求められるのは、スコアよりも「英文を読んで内容を理解する力」です。したがって、資格の有無よりも、英文資料を読みこなす訓練のほうが重要です。

まとめ

USCPA合格によって英語力の高い人材という評価を得ることができれば、キャリアアップの選択肢が広がります。ペーパーテストだけで合格できるUSCPAは、日本人が苦手としがちな会話力を求められないため、英語力から身につけようとする方にも比較的取り組みやすいでしょう。

もちろん、実際の業務では会話によるコミュニケーションが必須になりますので、ゆくゆくは会話力が必要になります。しかし、USCPA合格を外資系企業への転職や海外勤務のチャンスをつかむきっかけにできる可能性はあります。

USCPA資格の取得中でも、将来を見据えた転職は可能です。マイナビ会計士では、取得前も取得後も活かせるキャリアパスをご案内いたしますので、ぜひご相談ください。

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