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会計士が「ハイクラス転職」を成功させる秘訣とは?
2018/06/22
キャリア
会計士が「ハイクラス転職」を成功させる秘訣とは?

魅力的な響きのある「ハイクラス転職」というワード。

ハイクラス転職に明確な定義は存在しませんが、一般的には「年収1千万円以上」や「シニアマネージャークラス」など、収入や地位の高いクラスの求人の総称として使われています。

今回はハイクラス転職を成功させるためのポイントを、事例をふまえてまとめてみました!

ケースその1

最初に登場していただくのは、四大監査法人で働いていた30代前半のAさん。

Aさんは20代前半で公認会計士試験に合格、20代中盤で終了考査に合格した、いわゆる“エリート”です。新卒で四大監査法人に就職し、そのままキャリアを積み上げていき、30代前半と若い年齢ながら「主査」の肩書きで働いていました。

そんなAさんが転職を考えた背景にあったものは、「いまの会社しか知らない」ことでした。新卒で入社した監査法人で10年以上働き、肩書きも収入も確実にアップしてきたものの、いまの評価が市場のなかで本当に自分の評価とマッチしているのか、疑問を抱いたようです。

「もっと高く自分を評価してくれる監査法人があるんじゃないか?」

エリートとして会計士の道を突き進んできたAさんなので、このような気持ちをもつのも不思議なことではありません。ちなみに、この頃のAさんの年収は1千万円弱。十分に高い収入で、Aさんも額に不満があったわけではありません。心のなかのモヤモヤを解消したい、というのが転職活動をはじめた理由でした。

Aさんは初めての転職活動だったこともあり、転職エージェントに相談。すると、エージェントから「年収1,200万円を提示する四大監査法人がいます」との連絡が入りました。

ただAさんは「年収アップ」が目的のすべてではなかったので、すぐにその話には飛びつきませんでした。それからエージェントを交えて、じっくりと企業文化や実際の仕事の進め方など、気になる点を相手にぶつけ、1カ月以上かけて疑問点を解消していきました。

そして転職を決意。現在では転職をしてから2年が経ちますが、事前に疑問点を解消していたこともあり、気持ちよく働いているそうです。

<ココまでのまとめ>

・自分の評価は適正なのか? という疑問を抱いて転職をスタートしたAさん。
・年収アップの提示にすぐに飛びつかず、疑問点を事前に解消して転職を決めた。

ケースその2

続いて紹介するBさんは40代中盤の公認会計士。

10年前に監査法人から「IPOを考えているからぜひ力を貸してほしい」と知り合いのベンチャー企業経営者に口説かれ、年収1千万円で企業内会計士として転職しました。

しかし、そのベンチャー企業はBさんの転職後、さまざまな事情からあえなくIPOを断念。社長は「いつかまた準備をして挑戦する」と常々いっていましたが、結局実現しないまま、10年という月日が経ってしまったそうです。

でも、Bさんはやると決めたことをやりきりたい性格で、高校生の頃に目標に掲げた公認会計士試験も15年かけて達成したような人なので、「一度きりの人生で、IPOというものをやってみたい」という気持ちが歳を重ねるごとに強くなっていきました。

Bさんは「50歳になったら腰が重くなって、もう挑戦はできない」と考え、思い切って転職エージェントに相談をもちかけました。このとき、年収が下がることは覚悟していたそうです。

でも、実際に相談したみたところ、「中堅メーカーがIPOの準備をしていて、経理部長と兼務で、キャリアのある会計士を探している」との情報が入りました。早速、面会をしたところ、キャリアと人柄を評価され、年収は同じ1千万円で転職が決まったそうです。

転職して間もないため、まだIPOは実現していませんが、Bさんは経理部長として働きながら、念願のIPOに向けて頑張っています。

<ココまでのまとめ>

・以前、IPOのためにベンチャーに就職したBさん。しかし、その企業がIPOを断念。
・40代中盤で「もう一度挑戦したい」と、転職活動をスタート。

 

ハイクラス転職を成功させる秘訣

AさんとBさん、2つの「ハイクラス転職」のケースを紹介しました。

この2人から、ハイクラス転職を成功させるポイントを考えてみたいと思います。

まずAさん。この人のキャリアであれば、実際に転職した監査法人以外からも「もっと給料を出す」という高条件の転職を提示された可能性はあるでしょう。でも、Aさんは「給料が高いところへ転職する」と考えていたわけではありません。

あくまでも「市場における評価を知りたい」と思っていたAさんは、転職後に現在の企業と同等か、それ以上に活躍できる環境を探していました。いまの職場に不満があったわけではないので、無理に転職する必要もなかったのです。

だからAさんは高年収を提示されても、すぐに「はい」とは返事しませんでした。疑問点を徹底して相手にぶつけ、すべてクリアしたから、転職を決意しています。

この「疑問点の解消」が大切です。ハイクラス転職と聞くと、年収や地位などの情報にまどわされがちですが、転職した後に続く仕事の日々を充実させずに、それらを得ることはできません。転職を考えている方は、ぜひ事前のチェックを重視してみてください。

そしてBさん。ちょっとハードルの高い挑戦と思われそうなBさんの転職ですが、成功の一因は「転職エージェントに相談したこと」でしょう。転職は夢や希望だけで実現するものではなく、的確なマッチングが不可欠だからです。

実際に、「IPO準備企業ならばまたベンチャーかな」と考えていたBさんですが、中堅メーカーという想像もしていなかったところに転職することができたのは、エージェントが豊富な情報をもっていたからです。

初めての転職活動で自分1人では何をしていいかわからないというときは、転職エージェントに声をかけてみるとよいかもしれませんね。

<ココまでのまとめ>

・年収や地位という情報だけで転職を決めず、事前に疑問点をすべて解消する。
・転職活動に不安があるときは、転職エージェントに相談してみる。

           
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