会計士に求められるのは「営業力」? 仕事の幅を広げる「二刀流」から学べ

「二刀流」で思い出すのは、プロ野球チーム・日本ハムファイターズの大谷翔平選手。大谷選手はピッチャーとバッターの両方で好成績を残し、はじめる前は困難といわれていた二刀流を実現可能と証明して、世間の常識を覆してしまいました。じつはこの二刀流、プロ野球界だけにいるのではありません。「会計業界」にも二刀流を実践している方がいることをご存知ですか?

監修
マイナビ会計士編集部
マイナビ会計士は、公認会計士・試験合格者・USCPAの方の転職サポートを行なう転職エージェント。業界専門のキャリアアドバイザーが最適なキャリアプランをご提案いたします。Webサイト・SNSでは、公認会計士・公認会計士試験合格者・USCPAの転職に役立つ記情報を発信しています。
会計士×プロバスケ選手
会計業界で二刀流を実践している方の名前は、岡田優介さん。現在32歳の岡田さんは、2007年にプロバスケットボール選手になり、その3年後の2010年に公認会計士試験に合格した異色の経歴をもつ人。現在も、Bリーグ所属の「京都ハンナリーズ」で活躍する現役バリバリの選手なのです。
公認会計士も、資格を保有しているだけの“ペーパー会計士”ではありません。バスケがオフシーズンになると大手監査法人の非常勤として業務に携わり、実務経験を積んでいるそうです。まさにバスケと会計の二刀流ですね。
岡田さんは大学時代、強豪・青山学院の中心選手として活躍する傍ら、「空き時間を有効活用して、他の人が実現できないことをやりたい」と、通信教育で勉強ができる公認会計士の資格を目指すようになったのだとか。また、数字に強い会計士はスポーツビジネスを理解するうえでも役に立つという思いがあったそうです。バスケットボールでは、代表に招集されるほど全力で取り組みながら、2009年には一次試験、2010年には二次試験に合格して、目標を見事に達成しました。「現在の主軸はバスケ」と言い切る岡田さんですが、引退後は独自のキャリアを活かして会計業界に貢献する、なんていうことも実現するかもしれませんね。
これからの時代は能力の「二刀流」が求められる?
「二刀流」と聞くと、「自分とは縁がない」「中途半端でどっちつかず」というネガティブな印象を抱く人もいるでしょう。大活躍を見せている日本ハムの大谷選手でさえも、今もなお「ピッチャーに専念するべきだ」という声が根強くあるほどです。でも、本当に二刀流は中途半端なのでしょうか?
その答えのヒントになるのが、現在、注目を集めている「副業」ならぬ「複業=パラレルワーク」という働き方です。副業はメインの仕事があり、サブの仕事もするというイメージですが、複業はどれも主軸として仕事をする働き方を指します。まさに二刀流の複業ですが、この働き方には特有のメリットがあると聞きます。たとえば、マイクロソフトで勤務した経験をもち、現在は2社に所属しながら農業も行っている「複業」の実践者は「それぞれの仕事に良い影響を及ぼしている」と述べています。
また、冒頭に紹介したプロバスケ選手の岡田さんも「数字に強い会計士の資格がスポーツビジネスをやるうえで役に立つ」と話していることからも、複業は相互の仕事にメリットをもたらす面もあると考えてよいでしょう。
とはいえ、さすがに「会計士とバスケ選手」、「会計士と農業」などの二刀流をいきなり実践することは難しいと思います。でも、会計士の仕事に関連することで二刀流を実現することはできるのではないでしょうか。それは――。
会計士がもつべきもう1本の刀とは?
会計士の仕事は書類上の業務だけではありません。クライアントとなる企業と契約を結び、初めて監査などの仕事が発生します。つまり、クライアントとなりうる企業とコミュニケーションをとり、営業をかけてクロージングして契約に結び付けることも大切な仕事です。大手監査法人ではパートナーレベルに昇進するためには「営業力がカギ」ともいわれています。若い頃は目の前の業務に集中するだけでよかったかもしれませんが、経験を積んで年齢を重ねているにもかかわらず書類の業務レベルのことしかできないと、リストラ候補になることも実際にあります。
しかし、営業を苦手とする会計士は少なくありません。中には「苦労して国家資格を取ったのだから、自分から頭を下げて仕事を獲りたくない。向こうから来るだろう」と考える会計士もいるほどです。この考え方は若手で仕事がいくらでもある好景気のときは通用しても、いつまでもそうはいかないものです。
ここで本日のテーマである「二刀流」に話を戻しましょう。会計士のみなさんが身につけておくべきもう1本の刀は、ズバリ「営業力」です。専門として深い知識のある会計関連の能力と同じくらいに「営業力」を武器にしましょう。仕事の幅が広がるだけではなく、昇進にも有利になり、さらにコンサルタントとして独立できる可能性も広がるはずです。
マイナビ会計士を利用して
転職された方の声
-
進路について適切なアドバイスをしてもらえました!自分の進路について明確な答えが出せていなかったものの、どの業種に進んだら良いかなど適切にアドバイスをしてもらえました。どういったキャリアを積んでいけばより市場価値を高められるのか、候補の会社がどう違うのかを具体的に説明していただけました。(30代/会計士)
-
求人の提案力と面接のフィードバックが良かった!タイムリーな求人の紹介とフィードバックの提供が良かったです。面接前の情報提供では、自分のアピールしたい強みが、面接先企業のどこに符号しており、今後の展開をどう捉えているかの思考の整理をする際に役立ち、安心して面接を迎えることが出来ました。(30代/会計士)
マイナビ会計士とは?
マイナビ会計士は会計士として働く「あなたの可能性」を広げるサポートをいたします。

特集コンテンツ
あわせて読みたいオススメ記事
カテゴリから記事を探す
会計士業界専門転職エージェント
担当のキャリアアドバイザーが
相談~内定後までご支援いたします。
特集コンテンツ
カテゴリから記事を探す
会計士業界専門転職エージェント
担当のキャリアアドバイザーが
相談~内定後までご支援いたします。