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監査アシスタントの仕事内容は?スキルや経験・将来性も解説

監査アシスタントの仕事内容は?スキルや経験・将来性も解説

企業において、外部の第三者が適切な財務状況であるかを検証する会計監査。その詳細かつ厳密な検証を助ける監査アシスタントの仕事は、難易度が高くハードルも高いと感じている方も多くいるはずです。実際に、どのようなスキルや対応力が求められるのか分からず、就職や転職に不安を感じる人も少なくありません。

そこで、この記事では、監査アシスタントの具体的な業務内容から求められるスキル、仕事の魅力と難しさまで総合的に解説します。監査アシスタントは未経験からもはじめられるため、新たなキャリアとしてぜひ検討してみましょう。

マイナビ会計士編集部

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目次

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監査アシスタントとは

監査アシスタントとは、会計監査を担当する公認会計士のサポートを行う職種のことです。そのほかの呼び名として、監査事務、監査補助、会計士のサポート業務、オーディットアシスタントなどが使われますが、公認会計士を支援するという本質は同じです。

監査アシスタントの仕事内容は、主に監査の下準備や資料作成、数値確認、情報の整理などの補助的なものです。公認会計士の資格は求められず、職歴や専門知識がなくてもはじめられるため、未経験者にも適しています。加えて、雇用形態や働き方も様々で、リモートワークを採用する法人も見受けられます。

複数のチームから作業を引き受ける仕事

監査アシスタントは、複数のチームから依頼される様々な作業を引き受ける仕事です。結果、企業の大きさや時期によって異なりますが、1人で1〜10社程度のクライアントを手がけることになります。もっとも忙しい時期は、会計監査が集中する4月から5月にかけての繁忙期で、チームとして割り当てられる仕事量も増加します。また、中小企業では業務量が少ない一方で、細かく緻密な作業が求められることもあるでしょう。

以下は、監査アシスタントとして働く場合を想定した1日のタイムライン例です。

  • 朝:チームAの企業データ整理
  • 午前中:チームBのデータ入力支援
  • 昼の休憩:同僚との情報交換
  • 午後:チームCでの事務処理のアシスト
  • 夕方:その日に行った作業の検討と整理

このように、毎日の業務は多岐にわたり変化するため、監査アシスタントは多様なサポート作業を柔軟にこなす必要があるものです。

監査業務には対応できない

監査アシスタントは、監査における判断や意見の表明を許されておらず、直接的な監査業務に携わることはできません。あくまでも、公認会計士や監査チームが深い分析や評価を行うための基礎データの確保と、事務作業をサポートする仕事だからです。

そのため、独自の裁量で業務を進めることはめったになく、指示されたタスクを丁寧に、かつ正確に処理することが求められます。精確かつ綿密な仕事を通じて、監査チームの負荷を軽くすることが、監査アシスタントの中心的な仕事内容だと覚えておきましょう。

監査法人のアシスタントの難易度は?

ここまで触れたように、監査法人アシスタントの役割は、特別な専門知識を必要とする作業が少なく、チームの指示に沿ってサポートをすることが中心です。また、公認会計士の指示に基づいて行われるため、複雑な決断を下すこともまれです。そのため、監査法人のアシスタントの難易度は低いと言えます。

しかし、チームの一員としての責任感や、変わりゆく業務内容への柔軟な対応力も必要です。加えて、監査法人のオフィスやクライアント先での勤務も含まれるため、日々新しい体験ができるかもしれませんが、繁忙期は勤務時間や残業が増えることもあることに留意してください。では、実際にどのような仕事を担うことになるのか、次項で紹介します。

監査アシスタントの仕事内容

監査アシスタントの仕事内容は、以下の様々な業務を包括しています。実際に従事する場合は、監査法人またはチームの公認会計士の指示をよく聞いて対応しましょう。

  • データ入力・チェック・検証
  • 文書の作成や校正
  • 資料の管理・ファイリング
  • 各種資料の作成
  • 会議の日程調整・議事録作成
  • 監査の準備・補助
  • 確認状の発送・管理
  • 評価テスト
  • 財務諸表監査の補助
  • 内部統制の補助
  • アドバイザリー業務の補助
  • 連結決算業務の補助
  • その他関連業務

データ入力・チェック・検証

監査アシスタントには、財務諸表や仕訳帳などの会計情報の入力が求められます。また、入力内容の正確性を確認し、エラーや不整合がないか徹底的にチェックすることもあります。ほかにも、実際の領収書や請求書に基づいた整合性の確認も業務の1つです。いずれも、単純な作業に見えますが、詳細にわたるチェックを通じて信頼性が担保されるものだということは覚えておきましょう。

文書の作成や校正

監査アシスタントは、文書の作成と厳格な校正も行います。主に、ExcelやWordなどを利用して、監査に必要な資料の作成と校正を行います。また、印刷やPDF形式における資料の作成・準備、監査結果や調査内容を記述する報告書の作成も仕事の1つです。文書は読み手の理解を助けるためにも、タイポや一貫性のないフォーマット、不適切な専門用語の使用を避ける必要があります。

資料の管理・ファイリング

資料の管理・ファイリングも、監査アシスタントの仕事内容の1つです。具体的には、オフラインおよびデジタルでの監査関連資料の丁寧な整理と安全な保管、資料のデジタル化、アーカイブ作業、コピーとPDFの作成などです。また、情報の機密性を保ちつつ適切な保管方法の設定と、その管理を任されることもあります。

各種資料の作成

監査アシスタントが担う日常の業務において、多くの時間を占めるのが各種資料の作成です。ここまでに触れたデータ入力や文書の作成、管理からファイリングに至るまで対応し、監査の質の向上と効率化に寄与します。そのほか、チームやクライアントとのミーティング資料や、議事録や会議の議題の整理と準備にも対応します。

会議の日程調整・議事録作成

監査アシスタントとしての役割には、会議の日程調整や議事録作成も含まれます。主に、チームやクライアントとのミーティングを円滑に進行するため、適切に日程を設定し、必要な情報を関係者へ伝達します。また、会議の準備を整え、議事の経過を正確に記録することで、プロジェクトの進捗をサポートすることも仕事の1つです。

監査の準備・補助

監査アシスタントは、監査の効率化と品質の維持を図るために、監査の準備と補助作業へ関わります。例えば、証憑突合では、金融取引の記録や契約書など、証憑性のある書類を検証し、会計項目との一致を確認します。

また、計算突合において、財務諸表に記されている数値の正確性を検証する作業も挙げられるでしょう。そのほか、書類の照合や数字のチェックなどを通じて、監査がスムーズに進行するようなサポートが求められます。

確認状の発送・管理

監査アシスタントでは、確認状を適切に発送し、適切な時間内に返送されるように追跡も対応します。また、返送された確認状に不一致がある場合は、それを解消するための追加的な調査や確認が必要です。

会計監査では、勘定科目や残高を確認するために確認状の発送と管理が不可欠です。確認状とは、監査の過程で使用される文書の一つで、企業の財務状況に関する情報を第三者から直接取得するために用いられます。主に、企業が報告している金額や取引の正確性を検証する目的で使用されるものです。

評価テスト

また、監査アシスタントにおいては、評価テストのサポートも重要な仕事の1つです。評価テストとは、監査対象の組織やシステムが定められた基準やポリシーに適合しているかを確認し、リスク評価やコントロールの効果性を検証する手段のことです。主に、以下が挙げられ、監査アシスタントはそれぞれの補助を担います。

項目 説明
リスク評価 組織の運営リスクを特定・評価。財務的リスク、運用的リスク、コンプライアンスリスクなど含む
内部コントロール 内部コントロールの有効性を検証。財務報告の正確性、資産保護、法令遵守などを確認
テストの計画と実施 評価テスト計画の立案・実施。サンプリング、データ分析、観察、インタビューなど使用
報告とフィードバック テスト結果を文書化し、監査報告書として提出。問題に対する改善提案も実施
フォローアップ 改善領域のフォローアップ。改善措置の適切な実施を確認

財務諸表監査の補助

監査アシスタントは、財務諸表監査の補助として、会計帳簿、例えば仕訳や総勘定元帳の確認、そしてそれぞれが正しく整合しているかの検証を行います。また、物理的に在庫や固定資産を確認し、財務諸表に記載された数値と実際が一致しているかの「実地調査」や、支払や収入に関する伝票が正しいことを証明する「検証作業」の補助に携わることもあるでしょう。

内部統制の補助

監査アシスタントは、内部統制に関する文書の作成・整理に至るまでサポートも行います。内部統制とは、組織における業務の適正を確保するための体制を構築していくことを指します。具体的には、内部において適用されるルールや業務プロセスの整備・運用などです。会社のリスクを管理し、正しく運営されていることを保証するためには、内部統制が不可欠です。

アドバイザリー業務の補助

監査法人のアドバイザリー業務では、企業の財務状況の分析、税務戦略の策定、リスク評価と管理、ビジネスプロセスの最適化、財務報告の改善、組織構造の再編成などのアドバイスを行います。

この際、監査アシスタントは、資料作成やデータ入力、調査からプレゼンテーション資料作成に至るまで補助を行います。会計監査とは異なりますが、アドバイザリー業務の補助を通して、会計や監査の知識だけでなく、ビジネス全般の知識やスキルも身につけられるでしょう。

連結決算業務の補助

連結決算とは、グループ企業間での業績を1つにまとめる作業のことです。監査アシスタントは、連結決算業務において、連結仕訳・精算表・財務諸表の作成や決算書のレビューを行います。連結決算業務では、会計や連結会計の知識やスキルを身につけることができます。また、データ分析やレポート作成スキルも磨くことができるでしょう。

その他関連業務

監査アシスタントの役割は、前述の点に限定されません。例えば、クライアントとのやり取りや問い合わせ対応、ニーズの把握、関係構築も仕事の一部です。さらに、業界の動向や会計基準、監査基準などに関するリサーチを行い、データを分析して監査チームに情報を提供することもあります。このように、監査アシスタントは広範な業務に携わることで、チームの効率を高めつつ、自身の知識とスキルを向上させることができる仕事です。

【求人から見る】気になる監査アシスタントの年収の目安

監査アシスタントの年収の目安は、マイナビ会計士のデータによると300〜480万円です。

求人内容 年収
全般的な公認会計士補佐業務 300万円~480万円
公認会計士の監査サポート 330万円~430万円
クライアントでのサポート業務 306万円
会計士指示下のサポート業務 320万円~400万円

※2024年2月時点

あくまでも紹介した年収は、未経験で何も資格や経験を持たないことを想定しています。また、大手と中小、地域による違いもあるため、実際の求人を比較するのが良いでしょう。監査アシスタントは、未経験者にもはじめやすく、リモートワークの選択肢もある柔軟な働き方が魅力です。

辞めたい?監査アシスタントとして働くデメリット

監査アシスタントとしてのキャリアは、様々な課題があり、以下のデメリットを考慮する必要があります。

  • 繁忙期には残業がある
  • 単純作業で飽きやすい
  • 生活習慣が乱れることがある

繁忙期には残業がある

監査アシスタントとして働く場合、繁忙期には残業する可能性があります。監査法人などでは、年間を通じて忙しい時期とそうでない時期があり、特に繁忙期と呼ばれる時期は3月決算に関連した監査作業が増えます。また、年末年始でも決算準備に伴い、残業が増加する見込みです。

公認会計士と比べると少ないと言われていますが、月に30時間までは想定しておくと良いでしょう。もちろん、目安に過ぎず、プロジェクトによっては残業が発生しないこともあります。仕事とプライベートのバランスを考えている方は、残業のない求人を探すことを推奨します。激務か不安になった方は、ぜひ下記ページもご覧ください。

単純作業で飽きやすい

次に、監査アシスタントとして働く上でのデメリットとして、単純作業が多い点も挙げられます。アシスタントという名のとおり、あくまでサポート業務が主であるためです。スキルや経験に関係なく、日常的な作業内容には以下の繰り返し行うルーチンワークが伴います。

  • 書類のファイリングや整理
  • データの入力やチェックリストの確認
  • 簡単な計算や分析の補助

いずれも機械的に進められますが、仕事に変化が少ない分、モチベーションを維持することが課題です。また、飽きやすいとも言い換えられ、「辞めたい」と感じてしまうことがあるでしょう。

生活習慣が乱れることがある

最後に、監査アシスタントの仕事は、生活習慣が乱れることもデメリットです。監査法人の事務所に限らず、クライアントの元へ出向くことも多いため、通勤時間や出張の都合で、生活のリズムが不規則になりがちです。例えば、クライアントが遠方にある場合、朝早く起きて出勤し、夜遅く帰宅することもあります。

また、クライアントの営業時間に合わせて、仕事のスケジュールを組むことも少なくありません。そのため、平日や土日を問わず、仕事が長引いたり、休日出勤をしたりすることもあります。このように、通常のワークライフバランスが崩れ、健康や生活スタイルに影響をおよぼすことも考慮しなければなりません。

監査アシスタントとして働くメリット

一方で、監査アシスタントとして働くことには、デメリットを超える以下のメリットがあります。

  • 未経験から挑戦できる
  • 柔軟な働き方を実現できる
  • 人脈が広がる
  • キャリアパスが広がる

未経験から挑戦できる

監査アシスタントのポジションは、特別な経験を必要とせずにはじめられる仕事です。多くの場合、基礎的な簿記の知識があれば十分であり、実際に働きながら会計の専門知識をより深めることができます。

加えて、監査法人やクライアントの規模、業種、業務内容等によって、求められるスキルや経験は異なります。結果として、これまで培ってきた経験がアピールポイントとなり、異業種からの転職も十分に検討できるでしょう。入社後には、簿記や会計に関する基礎知識や、監査の基本的な手法に関する研修を受けられることもあることから、未経験からチャレンジできる環境が整っていると言えます。

柔軟な働き方を実現できる

また、監査アシスタントは、様々な雇用形態や勤務時間に合わせて柔軟に働くことが可能な仕事です。チーム単位での仕事となるため、万が一人手が足りなくなったときも迅速に補充され、それぞれの負担を軽減するサポート体制が整っています。

また、日本公認会計士協会でも取り組みが行われ、2018年からは女性比率が20%を超えています。この動きを受けて、監査法人でもフレックスタイム制度やテレワーク制度の導入、育児休業や介護休業制度の充実などが実現されていることも多いです。こうした取り組みにより、男性・女性の垣根がなくなり、子育てや介護をしながらでも、監査業務に従事しやすくなってきています。

参照:公認会計士試験合格者の女性比率|日本公認会計士協会

人脈が広がる

監査アシスタントとして働くと、大きな人脈のチャンスを得られることもメリットです。実際の業務では、公認会計士と密に連携し、多くの専門家と出会う機会があります。また、様々なクライアント企業との接点も多く、有名企業や大企業の内情を見ることもできます。

特に、大手監査法人に所属すると、有名企業や大企業のクライアントと接する機会も多く、貴重な経験を積むチャンスです。このように、監査アシスタントとして働くことで、幅広い業界の人脈を築くことができます。今後、公認会計士の資格を取得して働くことを踏まえると、ビジネスの知識やスキルを身につけ、将来の選択肢を広げることができる良い機会となるでしょう。

キャリアパスが広がる

先ほども軽く触れましたが、監査アシスタントとしての経験は、将来のキャリア展望にとって有利に働くものです。例えば、以下のキャリアパスが挙げられるでしょう。

  • 簿記資格を取得してそのまま正社員となる
  • 得られた知識を活かして経理を目指す
  • 税理士資格(一部科目)を取得し、会計事務所に転職
  • 同社でアシスタントを続けて税理士や会計士の取得を目指す

このように、実務を通じて得られた会計や監査の知識を活用できるキャリアであれば、転職市場でも評価されます。つまり、監査アシスタントは幅広いキャリアパスへとつながる大切な一歩となり得るものだと言えます。

監査アシスタントの仕事に求められるスキル・資格・経験の例

監査アシスタントの仕事に求められるスキルや資格、経験は、以下のとおりです。

  • コミュニケーションスキル
  • 単純作業をこなすバイタリティ
  • 事務職の経験
  • 会計や税務の知識
  • 簿記などの資格

コミュニケーションスキル

監査アシスタントでは、クライアントと効果的に交渉し、情報を収集するコミュニケーションスキルが欠かせません。出向する企業やチーム内で円滑なコミュニケーションを取れることも、仕事の成否を大きく左右します。そのほか、チームメンバーと昼食を共にすることもあり、良好な関係を築くのにも役立ちます。

単純作業をこなすバイタリティ

監査アシスタントは、長時間、繰り返し行う単純な作業に取り組むことが多い職種なため、バイタリティも求められます。例えば、大量の財務データの確認や伝票整理など、一見すると単調な作業でも、高い集中力と精度を保ちながら取り組むことが求められます。また、少しでもミスを減らすために、細部にわたる注意を払い、精確な仕事を心がける必要もあるでしょう。

事務職の経験

監査アシスタントでは、事務職で培った文書作成、データ入力、ファイリングなどの経験が、類似した作業を即座にこなすために有効です。具体的な事務職は、以下が一例として挙げられます。

  • 一般事務・受付・秘書
  • 人事事務・医療事務・教育事務
  • 仕入れ・売上管理の経験

こうした経験は、与えられた情報を迅速に整理し、適切な場所に配置する力をアピールできます。また、複数の仕事を効率的に管理し、優先順位をつける能力も伝えられるでしょう。

会計や税務の知識

監査アシスタントでは、監査や税務関連の仕事に取り組むため、基本的な会計や税務の知識があると有利になりやすいです。知識があると業務を理解しやすくなり、早く仕事を覚えることができるためです。例えば、以下は覚えておくと良いでしょう。

  • 簿記の基本知識
  • 財務諸表の作成方法
  • 監査の手続き
  • 税務の基本知識

また、会計や税務の知識があると、クライアント企業とのコミュニケーションにも役立ちます。監査アシスタントを目指す方は、日ごろから会計や税務の知識を身につけておくことをおすすめします。

簿記などの資格

先ほども触れましたが、会計や税務の知識が求められるため、簿記等の資格取得を目指すのも1つの方法です。具体的には、以下の資格が挙げられます。

  • 日本簿記検定:会計知識の証明となる資格
  • TOEIC(ビジネス英語能力の証明):国際ビジネスで活躍できる英語能力を証明

加えて、ExcelやWordなどMicrosoftが提供するOffice製品の扱いに長けていると作業を素早くこなせます。そのため、MOS検定の一般レベル程度を目指して、学習しておきましょう。それぞれの資格は、就職・転職の際に、監査アシスタントとしての職務をより効率的にこなすための準備が整っていることをアピールするポイントともなります。

監査アシスタントの将来性

監査アシスタントの将来性は、非常に高いと言えます。実際、監査アシスタントは重要な役割を果たしており、会計監査の必要がある限り、その需要は継続すると見込まれます。また、金融庁の報告によれば、監査アシスタントの増員は監査業務の負担軽減を目的として進んでいます。このことから、一定の需要があり、必要性も高まりを見せていると考えられるでしょう。

加えて、公認会計士へのキャリアパスは多様で、監査法人だけでなく、事業会社やアドバイザリーなどへの道もあります。一方で、マイナビ会計士が調査した公認会計士の合格者数は、約3,700〜4,000人あたりで推移しており、多方面へ人材が広まっていくと人材も不足しやすい状況になる見込みです。

こうした背景を考えると、監査アシスタントの職種は引き続き必要とされる見通しがあり、比較的安定した将来性があると言えます。マイナビ会計士では、監査アシスタントの求人も豊富に取り扱っています。興味がある方は、まず求人情報からチェックしてみてください。

参照:監査業界の概観|金融庁

監査アシスタントと仕事に関するFAQ

最後に、監査アシスタントと仕事に関するFAQへ回答します。

  • 監査アシスタントは男性でも働ける?
  • 監査アシスタントは新卒でも働ける?
  • 監査アシスタントは未経験でも働ける?
  • 監査アシスタントは正社員の募集がある?
  • 監査アシスタントの志望動機には何を書く?

監査アシスタントは男性でも働ける?

監査アシスタントの仕事に性別は関係ないため、男性も女性も同等の機会を得てこの職に就くことが可能です。業務内容には詳細なデータの分析や報告書の作成などがあり、それぞれの作業は性別に依らず遂行できます。また、日本公認会計士協会の調査においても、公認会計士の数は男性が7〜8割と非常に高いです。そのため、監査アシスタントから公認会計士を目指すキャリアプランを考えると、男性が働いても違和感はないでしょう。

監査アシスタントは新卒でも働ける?

監査アシスタントは、新卒でも働けます。多くの監査法人は新卒採用を行っており、充実の研修プログラムや教育システムを整備しているためです。また、実際の仕事を通じての学習を重視しており、新卒者には専門知識やスキルを習得する絶好の機会が提供されています。

監査アシスタントは未経験でも働ける?

本記事でも触れたとおり、監査アシスタントは未経験でも働けます。アシスタントレベルでは、業界未経験者がスキルを習得し、成長するためのスタートラインになるケースが一般的です。多くの監査法人は未経験者へのトレーニングに力を入れており、段階的に専門的な知識や技術を身につけることができる環境を提供しています。

監査アシスタントは正社員の募集がある?

監査アシスタントのポジションでも、正社員としての採用が行われています。例えば、あずさ監査法人では正社員としての監査アシスタントを募集していることが、マイナビ会計士の求人情報で確認できています。将来性が高いことで競争も激しいものの、適切なスキルと熱意があれば、正社員としてのキャリア構築が見込めるでしょう。

監査アシスタントの志望動機には何を書く?

志望動機を書く際には、自身のキャリア目標や業務への関心をはっきりと示すことが不可欠です。具体的には、以下に挙げた4つのポイントを押さえましょう

  • チーム・組織への貢献をアピールする
  • 独自内容との親和性の高さを伝える
  • 退職・転職・志望動機に一貫性を持たせる
  • スキル・経験・能力・資格を伝える

ポイントを押さえて、選んだ企業だけを志望した強い意志を伝えることで、採用担当者に忘れられない印象を残すことができます。詳しくは、ぜひ下記ページもご覧ください。

まとめ

監査アシスタントの仕事は多岐にわたり、未経験からでも始めることができますが、繁忙期の残業や単調な作業によるマイナス面もあるものです。

  • 監査アシスタントでは事務作業や監査の支援など多様な業務を担当でき、未経験者にもチャレンジの機会を提供している
  • 柔軟な働き方が可能であり、会計や監査の知識を深めながらキャリアを築くことができる
  • 残業や生活習慣の乱れなどのデメリットがある

しかし、就職・転職先を適切に選び、フレックスやリモートなどを活用できれば、デメリットを最小限に抑えることができます。少しでも悩んだら、詳細な内容や求人で求められている仕事の例、そのほか条件にマッチした求人情報など、気になることをキャリアアドバイザーへぜひ相談してください。

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