転職で退職する場合の挨拶例【公認会計士の退職から転職まで3】
退職までの手続きや業務の引き継ぎが終わり、いよいよ退職日が近くなると、同僚や取引先などへの挨拶をすることがあります。コロナ禍で対面する機会が減った現在でも、メールなどによる挨拶は、社会人としてしっかりすべきことです。また、最終出社日に、スピーチを依頼されることがあるかもしれません。
寿退社と違い、転職が決まって退職する場合などは、何も準備しないままで臨むと、聞きようによっては会社に対してネガティブな表現をしてしまう可能性もあります。
ここでは、公認会計士の退職から転職までの流れのうち、退職の挨拶例についてご紹介します。相手やシーン別にサンプルを掲載していますので、参考にしてください。
マイナビ会計士編集部
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公認会計士が退職時に自社で挨拶する場合のサンプル
公認会計士が退職時に自社で挨拶をする場合、多人数を前にしたスピーチや個人的な挨拶、メールでの挨拶などが考えられます。ここでは、ケース別に退職の挨拶のサンプルを見ていきましょう。
スピーチによる退職の挨拶
朝礼やミーティング、送別会などで、退職のスピーチを求められることもあります。この場合、話を聞く全員が親しい人ではありませんから、あまり時間をかけずに、丁寧に感謝の言葉を述べることが重要です。
<退職の挨拶のサンプル>
ご多忙の中、お時間をいただき、ありがとうございます。本日をもちまして、一身上の都合で退職させていただくことになりました。
入社して3年。公認会計士の資格を取得し、監査業務のスキルアップができたのも、多くの方にご指導いただいたおかげです。特に、上司の◯◯さんをはじめ、同じ部署の諸先輩方には、公認会計士として多くのことを学ばせていただき、とても感謝しております。
◯◯社で得た経験を今後に活かせるよう、これからも努力していきたいと思います。これからも、皆様のご活躍とご健康を心よりお祈りしています。これまで本当にありがとうございました。
メールによる退職の挨拶
会社の規模が大きい場合、これまでお世話になった人たちや同期、後輩など、すべての人へ挨拶することは難しいでしょう。特に、コロナ禍以降はテレワークも増え、コミュニケーション手段がメールしかない場合もあります。
メールの場合、複数人にまとめて同じ内容のメールを送る場合と、個人向けに送る場合の2つがあるでしょう。ここでは、複数人向けのメールサンプルを記載します。個人向けの場合、個人的なエピソードや謝辞を、複数人向けのメールの文面に加えれば十分です。ただし、個人向けだからといって、会社の悪口や本当の転職理由など書いてしまうのは厳禁です。
<退職の挨拶のサンプル>
件名:
退職のご挨拶(山田)
本文:
◯◯部の山田です。
私、山田は、一身上の都合により、本日をもちまして退職いたします。
本来であれば直接ご挨拶したいところですが、昨今の状況を鑑みて、メールでの挨拶にて失礼いたします。
在職中は、皆様にご迷惑をおかけすることもあったかと思いますが、たくさんのご指導をいだたき、公認会計士として一人前に育てていただいたことに、あらためて感謝申し上げます。
今後は、◯◯会社で得た経験を活かし、公認会計士としてより努力していきたいと思っています。
なお、退職後の連絡先は下記になります。
今後ともご連絡いただけますと幸いです。
メールアドレス:◯◯◯◯@◯◯◯◯
携帯電話:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
末筆ですが、皆様の健康と益々のご活躍をお祈りいたします。 本当にありがとうございました。
山田 太郎
手紙による退職の挨拶
在職中、特にお世話になった役職付きの人には、メールではなく手紙による挨拶もいいでしょう。
書き方のポイントとしては、ビジネスレターのルールを守ることです。転職活動中に書いたメールのように、「拝啓」や「敬具」を入れたり、時候の挨拶を入れたりしなければなりません。
<退職の挨拶のサンプル>
拝啓
◯◯の候、◯◯様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
私、山田は、◯月◯日をもちまして◯◯監査法人を退職することとなりました。
長年にわたり格別のご厚情を賜り、心から御礼を申し上げます。
何卒、今後とも倍旧のご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
書面をもって失礼とは存じましたが、ご通知方々、ご挨拶申し上げます。
末筆ながら、◯◯様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 敬具
令和◯◯年◯月◯日
東京都◯◯区◯◯1丁目1番1号 ◯◯◯◯マンション101
山田 太郎
◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯(連絡先)
公認会計士が退職時に取引先に挨拶する場合のサンプル
クライアントへの挨拶も重要です。BIG4や準大手監査法人の場合、クライアントと直接面識がない場合もありますが、中小規模の監査法人であれば、クライアントと顔を合わせていることもあるでしょう。
クライアントへの挨拶は、これまで取引をさせていただいたことへのお礼と、後任者を紹介することで、安心して契約継続をしてもらうことが目的です。クライアントへの挨拶に個人の連絡先などを記載すると、場合によっては顧客を転職する会社に持って行く可能性を示唆してしまいますので注意しましょう。
メールによる顧客への退職の挨拶
クライアントへの挨拶は、直接会うことも礼儀正しい手段ではありますが、相手の時間を奪いますし、何よりコロナ禍以降は、対面でのやりとりも減っています。 対面が難しい場合は、上長や後任者をCCに入れながら、メールで退職の挨拶をするのもいいでしょう。
<退職の挨拶のサンプル>
件名:
退職のご挨拶(◯◯監査法人 山田)
◯◯株式会社取締役
◯◯様
いつもお世話になっております。
◯◯監査法人の山田です。
私事で大変恐縮ですが、一身上の都合により、◯月◯日をもって◯◯監査法人を退職することになりました。
在職中、◯◯様には大変お世話になりました。
ここにあらためてお礼を申し上げます。
本来なら直接お伺いしてご挨拶すべきところですが、メールでのご連絡となりましたことをお詫び申し上げます。
後任の担当は、同僚の◯◯が務めさせていただきます。
後日、◯◯よりご挨拶させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、貴社のご発展と◯◯様の健康とご多幸をお祈り申し上げます。
手紙による顧客への退職の挨拶
クライアントの業種によっては、メールをあまり使わないケースもあります。また、目上の人などには、手紙で送るほうが丁寧な印象を与えます。
こちらも、社内の方への手紙と同様、ビジネスレターのルールを守りつつ、お礼と後任者の紹介をしましょう。
<退職の挨拶のサンプル>
拝啓 ◯◯の候、貴社におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
私、山田は、◯月◯日をもちまして◯◯監査法人を退職することとなりました。
長年にわたり格別のご厚情を賜り、心から御礼を申し上げます。
何卒、今後とも倍旧のご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
書面をもって失礼とは存じましたが、ご通知方々、ご挨拶申し上げます。
後任の担当は、同僚の◯◯が務めさせていただきます。
末筆ながら、◯◯様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 敬具
気持ちを切り替えるためにもきちんとした挨拶を
退職者の中には、一刻も早く現在の仕事を忘れてしまいたいと思い、退職の挨拶をおろそかにしてしまう人もいます。しかし、公認会計士は士業です。社会的なルールを守ることはもちろん、常識的なコミュニケーションをとる必要があります。
気持ちを切り替えて、心機一転、転職先でがんばるためにも、退職の挨拶はきちんと行いましょう。
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転職された方の声
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