マイナビ会計士

公認会計士ほど楽しい仕事はない!?ママさん会計士が考える、会計士の5つの魅力
2018/06/29
インタビュー
公認会計士ほど楽しい仕事はない!?ママさん会計士が考える、会計士の5つの魅力

ママさん会計士という言葉やくくりが適切かどうかはわからない。でも、妊娠から育児まで、子育てに関わる多くのことを女性が担っているというのが現実である以上、そこにスポットを当てる意味はあるだろう。
今回はそんなママ会計士という生き方を楽しんでいらっしゃる素敵な女性に、会計士の魅力を教えてもらった。

<魅力その1 男女の別なく働ける!>

私は2004年の旧公認会計士第二次試験に合格後、あずさ監査法人に入所しました。監査法人では、金商法(金融商品取引法)・会社法監査の他、IPO支援業務、私立学校法人監査、有限責任事業組合監査等に携わりました。
監査法人では、男女の区別なく仕事ができたなと感じています。残業やアサインでも性別を理由に差別を受けたことはありませんでした。

<魅力その2 独立して仕事ができる!>

一方で、その分ハードな日々が続き、体調を崩してしまい、監査法人から逃げるような形での退所となりました。監査法人に入所した当初は独立しようとは思っていませんでしたが、8年間ほど勤めたのちに退所し、妊娠・出産を経て、2015年に、個人事務所として独立開業し現在にいたります。

監査法人退所直後は、夫が単身赴任していた九州と千葉の家を行き来する生活をし、九州に滞在している時は簿記の家庭教師などをしながらのんびりと過ごしていました。
その後、体調の回復もあり、子供にも恵まれ、しばらく育児に専念していましたが、徐々に、「せっかく公認会計士になったのに、このままじゃもったいないなぁ」と考えるようになりました。ちょうどその頃、友人の税理士の方からお誘いがあり、子供を保育園に預けて、税理士事務所でお手伝いを始めました。所長先生の仕事ぶりを見ているうちに、「士業は自分一人の名前で戦っていけるんだな」という気持ちがふつふつと湧いてきて、気軽な気持ちながら、自分の力で勝負してみようと思い、独立の道を選択しました。

しばらくブランクがあったにも関わらず、自分で事務所を開き、自分の融通を利かせながら楽しく仕事ができているのは、私が公認会計士という社会的信頼性の高い資格を持ち、監査法人で専門性の高い経験を積ませてもらったおかげだと思っています。

また、公認会計士事務所として独立する場合、まずは机と椅子とノートパソコンさえあれば始められるのもありがたいことです。クライアント先に出向くことも多く、また世の中のクラウド環境の整備が進んでいることもあり、独立して4年目となる今も、自宅事務所です。事務所勤務日は仕事の合間に家事ができるのも、ママさん会計士には助かっています。

 

<魅力その3 時間の融通が利く!>

 
公認会計士ほど楽しい仕事はない!?ママさん会計士が考える、会計士の5つの魅力

現在は、経理業務全般のサポート、資金繰りや決算がきちんと行われるようアドバイスしたりする財務コンサルティングをメインにしつつ、市役所の業務やベンチャー企業の監査役、そして公認会計士協会の役員としての活動等に取り組んでいます。

決まった時刻にどこかに通勤をするわけではなく、自分の裁量でスケジュールを組めるのは、子育てとの両立には、とてもありがたいことです。例えば、保育園の行事などは、平日に設定されることも少なくありません。また、子供は突発的に体調を崩し、急に、外出できなくなってしまうときがあります。そのようなとき、外出が必要な業務と事務所で行える業務のバランスを取ることで、周囲へのご迷惑を最小限に抑えることができています。

もちろん、お受けした仕事が予定していた平日で終わらないときには、土日にも対応しなければなりませんが、息子も慣れたもので、土曜日の保育園のお休みの日に、「今日は、ママ、お仕事するからね」というと、傍らで、一人で遊んでくれるようになりました。

夜の予定は、最低限にはしていますが、夫と共有しているウェブのカレンダーに入れ、保育園のお迎えをどちらが行うのか、調整しています。昨年は、産後初めての宿泊出張にも行くことができました。子育てと仕事の両立には、家族のチームワークが欠かせないと思います。

      

<魅力その4 活躍できるフィールドが広い!>

     

現在は、公認会計士の独占業務(法律上、公認会計士でないと実施できない業務)である監査には携わっていません。公認会計士の資格を持っていると登録すれば税理士にもなれますが、実は税理士登録もしていません。監査や税務をやりたくないというわけではなく、やらなくても、私にとっては十分なボリュームのお仕事に恵まれていることが理由です。

独立して、様々な士業の方と接する機会が増えたのですが、独占業務以外の仕事で独立できてしまうのが公認会計士の面白いところだと感じています。それというのも、監査を行う際、会社全体の業務フローを理解することが不可欠であり、あらゆることを見聞きすることができだからだと思います。これは、時間、量、質のどれをとっても他の士業を圧倒しているように感じます。もちろん、守秘義務があるので、監査法人で得た情報そのものは持ち出せませんが、頭の中には知識や経験が蓄積されているのです。

先日もお客様とお話をしていて「会社の業務の改善をしたいと考えたときに、誰に相談したらいいのかいつも悩んでいたのですが、公認会計士さんに相談すればよかったんですね」と言われました。もちろん、独立後も監査業務に携われている方もいらっしゃいますが、独占業務以外でも仕事ができ、お客様に感謝され、社会に貢献できるというのは、公認会計士の面白みと感じています。

ところで、同業者や知り合いから「仕事の営業って、どうやっているの?」と聞かれることもありますが、正直なところ、営業は特にしていません。監査法人時代の諸先輩や会計士仲間からご連絡をいただいたり、公認会計士協会の役員の活動を通じてのご縁でお仕事をいただいたりと、様々なルートがあり、それで十分だからです。

ちなみに、独立してからは自分の中に、IPOをはじめとする「新興・中堅企業へのサポート」、「地元への貢献」という2つの軸を定めて、その軸に合うような仕事に取り組むことを決めています。結果的に、千葉県内の企業や市役所のお仕事が中心となっていて、職住接近での利便性も兼ね備え、それなりに忙しくやりがいのある業務に取り組むことができています。

       

<魅力その5 公認会計士ほど楽しい仕事はない!>

 

私は子供のころから数学が大好きで、漠然と、将来は好きな数学を生かした仕事に就きたいと考えていました。当時は学校の先生くらいしか思いつかなかったのですが、数字の波に埋もれて一日を過ごすことができ、それを誰かに感謝していただき、報酬までもいただけるなんて、公認会計士という職業に巡り合えて、本当に幸せだなと日々感じています。

監査法人という公認会計士の集団にいると、ある程度数字に強いのが当たり前のことになってしまいますが、その世界から少し出ると、数字に強いということは武器になります。AIに負けることのない会計士として自負し、目の前の業務一つずつに真摯に取り組んでいくことで、さらに楽しい世界が広がっていることを信じています。

(編集後記)
子育てもお仕事も楽しんでいらっしゃる様子の吉田さん。もちろん、人知れぬ苦労はあるのでしょうけれど、それも含めて「楽しんでいる」のでしょう。太陽のように輝く笑顔が印象的でした。また「気軽な気持ちながら(独立した)」という言葉も、文字通りの「気軽」ではなく、いろいろなことに前向きに取り組むフットワークの軽さ、を意味しているように思います。「子育てや家庭と仕事との両立を頑張らなくちゃ」と頭でっかちに考えすぎず、「なんとかなる」という気持ちを持つことができたら素敵ですね。

 
吉田恵美

吉田恵美

公認会計士。吉田恵美公認会計士事務所所長(現職)。明治大学商学部卒業後、㈱公文教育研究会を経て、2004年に公認会計士二次試験(旧制度)合格。有限責任あずさ監査法人を経て独立。現在は、一般企業の財務コンサルティングを中心に、千葉県内の市役所の業務にも従事。VRコンテンツ制作の㈱ハシラスの監査役にも就任。日本公認会計士協会千葉会幹事、公会計研究会副研究会長。2009年に結婚し、2013年に出産。趣味は旅行で、この夏は幼稚園年中の息子と沖縄二人旅を計画中。

簡単3分で完了無料転職サポートに登録する