「事業再生支援を通じて、地域経済の活性化に貢献する。やりがいに満ちた仕事が待っています！」

多くの方が公認会計士試験合格後、監査法人に就職するように、私もEY新日本有限責任監査法人大阪事務所でファーストキャリアをスタートしました。
上場企業の会計監査を中心に、非上場企業の上場準備を担当。さまざまなプロジェクトを担当するなかで、クライアントに近い立場でサポートしたいという思いが芽生え、自ら志望してEY新日本有限責任監査法人のアドバイザリー部門に異動しました。

アドバイザリー部門時代は、中小企業の事業再生支援とM&Aに伴う財務デューデリジェンスに従事し、経営陣や従業員とディスカッションを重ねながら会社をより良い方向に導くやりがいを何度も感じてきました。

やがて私は、「当事者として、事業再生に携わりたい」と思うように。
そこで、10年勤務したEY新日本有限責任監査法人を退職し、事業会社に転職しました。

事業会社では、経理及び経営企画業務に携わりました。
日々の会計や決算書の取りまとめを中心に、財務分析やIR活動、さらには店舗開発、社史編纂など、貴重な経験をたくさんさせていただきました。

実際に事業会社の従業員として働いてみないとわからないことがたくさんあり、社内の人間関係や社風、従業員一人一人の思いを肌で感じ取り、多くの気づきを得ることができたと感じています。

こうして、2年間に渡って事業会社で経験を積んできた私は、この経験を活かしたコンサルティングを行うことで、より良い支援ができると考えました。
再び、EY新日本有限責任監査法人大阪事務所のアドバイザリー部門に戻ってきたのは、2017年のことです。

以後、現在に至るまで、西日本エリアにおける中小企業の事業再生支援を専門に担当しています。

現在、私はEYストラテジー・アンド・コンサルティング（以下・EYSC）大阪事務所のTurnaround & Restructuring Strategy部門（以下・TRS）に所属しています。
これは、EY Japan内の組織再編によるもので、私も含め、アドバイザリー部門に在籍していたメンバーの多くが、TRSに転部しています。

このほか、金融機関や事業会社、コンサルティングファームなどで経験を積んできた、多彩なバックグラウンドを持つ個性豊かなメンバーがTRSに在籍しています。
中小企業の事業再生においては、業績や資金繰りが悪化しているクライアントの財政状態を正しく把握した上で、改善の方法を検討していくことが大切です。

そこで財政調査を行って、帳簿上の数字だけでなく、損益の実態を把握していきます。
会計監査の経験がある公認会計士にとって、事業再生はその専門性を大いに発揮することができると言えるでしょう。

これまで、さまざまな案件を担当してきましたが、なかには、「数週間後にはキャッシュが底をついて倒産するかもしれない」といった状態でご相談いただくケースもあります。
このようなケースでは、資金繰りの改善が急務になります。
売却できる資産を検討するほか、支払いの先延ばしを交渉するなど、可能な限りの対策を講じていきます。

すでに限度額いっぱいまで融資を受けている等の理由で、新規の借り入れが難しいといった状態でご相談いただく場合は、まさに待ったなしの状態です。
経営陣や従業員とひざを突き合わせて、どうすればこの時期を乗り越えることができるのか。
当面の資金繰りはもちろん、根本にある赤字解消のための抜本的な施策について幾度となく議論を重ねていくことになります。

このように、事業再生は泥臭い側面も持ち合わせていますが、だからこそ、TRSの各メンバーが持つ専門性を最大限に発揮しながら、最悪の事態を乗り越えたときには、かけがえのない喜びを感じます。
この喜びは、事業再生支援に携わっているからこそ得られる「やりがい」であると感じています。

これまでお話ししたとおり、EYSC大阪事務所はEY新日本有限責任監査法人の流れを汲んでおり、古くから在籍しているメンバーも含めて、多様な人材が活躍しています。
担当する案件によって部門が細分化されていますが、部門の垣根を超えた交流が活発で、ここに大阪事務所らしさがあるように思います。

たとえば事業再生担当の若手スタッフが、M&Aの財務デューデリジェンスを担当することもあります。特定の領域に限らず、広くさまざまな経験を積みたい方にとって、最適な環境があるといえるでしょう。

気軽に声を掛け合う風土や、部門を感じさせない空気感があるからこそ、若手会計士が他部門の先輩に助言を請うこともできます。そしてこれは、拠点を超えた交流においても同様です。
EYSC東京事務所とセッションする機会が日常的にあるからです。

異なる環境に身を置きながら、相手の意見を尊重し、認め合う。
これは、世界中にネットワークを持つEYに共通した風土なのかもしれません。

事業再生支援を通じてクライアントの業績が改善し、ひいては地域経済が活性化する。
これが、私が願っている「理想の未来」です。
このような未来を実現するには、これまで以上にスキルを磨いていく必要があると感じています。
事業再生支援では、金融機関や税理士、弁護士、公的機関など、さまざまな関係者と関わりながら、再生に向けた道筋を描いていきます。

時には関係者の利害が反する場面も出てくるため、プロジェクトを統括する立場にいる私たちには、高度な交渉力やマネジメント力も要求されます。
公認会計士の専門性をベースに置きながら、マネジメントスキルも磨いていくことで、より良い地域社会の実現に貢献していきたいと考えています。

現在、転職を検討されている方のなかには、「コンサルティングの専門性がなければ、転職は難しいだろう」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、EYSC大阪事務所には、コンサル未経験で転職してきたメンバーも多数います。
大切なのは、「クライアントに寄り添う姿勢」や「事業再生に向けて少しでも貢献していきたい」と願うマインドです。

高い使命感をもった方に、ぜひEYSC大阪事務所の新たな仲間になっていただけたらうれしいです。

※役職、記事内容などは取材時のものになります。