EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

「2019年7月、EY JapanはAsia-Pacific Areaに参画。グローバル化とデジタル化を加速させ、顧客満足度のさらなる向上を目指します」

パートナー 井上様

PROFILEプロフィール

パートナー井上様

「2019年7月、EY JapanはAsia-Pacific Areaに参画。グローバル化とデジタル化を加速させ、顧客満足度のさらなる向上を目指します」

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(以下EYSC)のストラテジー・アンド・トランザクション(以下SaT)内のトランザクションディリジェンス部門でパートナーを務める井上様は、海外の経営大学院で会計と税務を学び、USCPAの資格を取得。総合金融機関における営業や企画のキャリアを積んだ後、13年以上に渡ってM&A関連のアドバイザリー業務に従事されています。豊富なキャリアを活かしてメンバーを率いる井上様に、トランザクションディリジェンス部門のサービス内容や強み、今後の展望などについてお話をいただきました。

M&Aの財務デューディリジェンスを担うプロフェッショナル集団

財務DDを中心に、売買契約へのアドバイスや組織再編の支援も行う

SaTのトランザクションディリジェンス部門では、M&Aに関わるアドバイザリーの中でも、主に「バイサイドの財務デューディリジェンス(以下DD)」「セルサイドの財務DD」「その他トランザクションに関する会計関連アドバイス(売買契約書や組織再編)」を提供しています。

これまで、日本では、買収対象企業の財務DDを行う「バイサイド」の案件が多かったのですが、近年は売却対象企業の財務DDを行う「セルサイド」の案件も増加傾向にあります。これは、事業整理を行って競争力のある事業のみ残していくという戦略を打ち出す企業が増えてきたことが要因として挙げられます。また、買収金額の価格調整に関するアドバイス、クロージングDDや組織再編に関する会計的なアドバイス等も財務DDからの派生業務として多数実施しております。

M&Aのトレンドを見極めながら、クライアントのニーズに応える体制を構築

M&Aのトレンドとしては、クロスボーダー案件が年々増加傾向にあり、私たちトランザクションディリジェンス部門では、EY のグローバルネットワークも活用しながら、このようなニーズに応えています。

これを具体的に見ていくと、昨今では日本企業が海外の企業を買収するケースが案件数としては多いものの、逆のケースも増えつつあります。特にコングロマリット企業の事業売却に関しては、海外のPEなど投資ファンドが関わるケースも少なくありません。実際、日本の高品質なプロダクトは世界から高い評価を得ており、海外企業や投資ファンドが買収の対象として注目しています。今後も、この傾向は続くと考えています。

トランザクションディリジェンス部門では、このようなM&Aに関する最新のトレンドを見極めながら、クライアントの臨むタイミングで必要なサービスを提供する体制を整備しています。

各国のEYメンバーファームと連携を図り、クライアントのニーズに応える

東京と大阪の2拠点で、総勢90名のメンバーが財務デューディリジェンスに携わる

SaTのトランザクションディリジェンス部門は東京と大阪の2拠点にあり、両拠点合わせて現在約90名のメンバーが勤務しています。監査法人出身が最も多いのですが、最近は事業会社出身のメンバーも増えており、多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されています。

当部門の強みは、EY Japanはもとより、各国のEYとの連携が取れている点が挙げられます。たとえば、日本企業が海外企業を買収するアウトバウンド案件に際しては、海外のEYメンバーファームと連携して、クライアントにグローバルなサービスを提供できる体制があります。また、国内においても、EY新日本有限責任監査法人は豊富な監査経験により業界の知見を蓄積しており、グループ間の連携により、これらの知見を活かすこともできます。また、EY税理士法人やEYSCのコンサルティングの専門性も生かしながらEYチームとして、クライアントにとって最適なサービスを提供することを心掛けております。

東京と大阪の2拠点で、総勢90名のメンバーが財務デューディリジェンスに携わる

グローバルなフィールドで、会計の専門性を発揮する

財務DDを担うやりがいとしては、「さまざまな企業のビジネスモデルを分析できる」点が第一に挙げられます。逆に言えば、ここにやりがいや興味を感じなければ、財務DDの仕事は続かないかもしれません。

また、EY は世界約200か国に拠点があり、チャットによりコミュニケーションが容易に図れる環境にあります。そして、EYには縦割りの文化がなく、EYの他の法人とフラットなつながりを持っています。日常的に世界各国のメンバーの考えや価値観に触れながら、グループ間のネットワークを活用してクロスボーダーの案件に携わっており、「グローバルなフィールドで活躍できる」というやりがいも大きいと言えるでしょう。

Asia-Pacific Areaのメンバーの一員となりグローバル化とデジタル化を加速させる

2019年7月、EY JapanはAsia-Pacific Areaへ参画

EYは各リージョンをエリアごとに統括しており、私たちSaTはJapanエリアのメンバーファームとして活動を続けてきました。2019年7月、EY Japanはアジア太平洋地域にある23カ国のメンバーファームで構成されているAsia-Pacific Areaヘ参画しました。これにより、Asia-Pacificというより大きな視点でビジネスを捉えていくことになり、今後はさらにグローバル化を加速させていくことが期待されています。

また、近年デジタル技術が飛躍的に進歩しており、さまざまな企業がデジタル化を推進しています。SaTでもデジタル・アナリティクスツールを活用して、これまで以上に効率的かつ的確な分析を実現し、クライアントに高付加価値なサービスを提供いたします。デジタル化により作業効率をあげることで、クライアントとのコミュニケーションにより多くの時間を割き、顧客満足度をさらに向上させることを狙っていきます。

2019年7月、EY JapanはAsia-Pacific Areaへ参画

財務DDの経験を積み、信頼されるプロフェッショナルを目指す

トランザクションディリジェンス部門は案件の数が多く、業種を問わずさまざまな企業の財務DDを経験することができます。「数多くの案件を担当しながら、速いスピードで成長していきたい」と考えている方にとって最高の環境があると自負しています。

また、前述のとおり、EY JapanはAsia-Pacific Areaの一員となりました。EY はもともと海外のメンバーファームとの強い連携がありますが、今後はグローバル化がさらに加速していきます。「グローバルな環境に身を置いて仕事をしたい」という希望をもった方にも、SaTをお勧めしたいですね。

最後に、アメリカやイギリスなど他のM&A先進国と比較すると、日本は「M&Aのアドバイザリーに携わるプレイヤーが圧倒的に少ない」というのが現状です。そのため、M&Aのアドバイザリーに携わるプロフェッショナルを育成することが急務であると考えています。希少性の高い仕事ですし、ぜひ多くの方に私たちの仕事に興味を持っていただけたらと願っています。トランザクションディリジェンス部門で財務DDに携わり、会計のプロフェッショナルとして更なる成長を一緒に目指していただければ幸いです。

※役職、記事内容などは取材時のものになります。

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