MDS TMT シニアマネージャー寺井様

「出産後、時間的制約の中でシニアマネージャーに昇格。スキルを最大限に活かせる職場環境は、女性会計士のキャリア形成に最適だと思います」

会計士の活躍の舞台は「世界」

私は会計士としては変わった経歴を持っていると思います。学生時代から「海外で働きたい」という気持ちを強く持っており、選んだ職業は外資系航空会社のCA。7年間、同航空のCAとして働きました。

会計士という職業を意識するようになったきっかけは、CA時代、北米路線の乗客としてよく顔を合わせていた会計士の存在でした。会計士の仕事が幅広く、世界を舞台に活躍できることを知り、魅力を感じるようになりました。

会計士試験合格後、監査法人の就職先を探していたとき、多くの監査法人では、部署が国際部、国内部に分かれていることを知りました。一方、現在のPwCあらた有限責任監査法人（以下、PwCあらた）は、部署が業種ごと分かれていますが、国内、国外では分かれていません。

自身の興味のある業種で専門性を高めていくことで、より品質の高いサービスを提供できる会計士を目指しながら、国内外問わず、幅広い仕事ができることが、自分に合っているのではないかと考えました。

日進月歩の分野で常に研究

PwCあらたでは、製造・流通・サービス部（MDS）の、テクノロジー・エンターテイメント部（TMT；Technology,Media and Telecom）部門で、シニアマネージャーを務めています。主なクライアントは大手電機メーカーで、国内本社の監査、海外の関連会社を含むグローバルな監査のコーディネーション等を行っています。

MDSの中でも、TMTはモノがない取引が多いことに特徴があります。また、新しい取引形態が次々に出てくるのも特徴。たとえば、オンラインゲームのアイテムをお金で買うといった取引は、少し前なら考え付かなかったと思います。新しい取引では、収益認識など、会計処理の面からの検討が欠かせません。

PwCあらたの業界別の部署は、一つの業界をより深く知るために適している形態だと思います。「ゲームが好き」という理由でTMTを選んだ会計士もいるほど、業界への関心がモチベーションになる仕事。もちろん大変なこともありますが、常に好奇心を持ち、やりがいを感じられると思います。

女性が働きやすい制度を整備

そして、PwCあらたの大きな特徴、強みとしてとくに紹介したいのが、女性にとっての働きやすさです。私はPwCあらたで職場結婚して、2009年に出産。休職後、2010年に復職しています。

私は、上司やチームメンバーに相談し、働き方を決めていましたが、復職の際には、時短制度や育児特別休暇等に追加して、PwCあらたで制定しているフレキシブルワーキングアレンジメント（FWA）を利用する方も多いです。

FWAの制度としては、短時間勤務、短日勤務（週当たりの出勤日を３～4日に減らす）、在宅勤務等があります。出産や育児による休職、復職する際の働き方などを共有する「ワーキング・ペアレンツ・ネットワーク」というワークショップも開催しています。これは、女性に限らず、子どもを持つ親同士、ひいては、復職後ワーキングマザーをチームに迎えるチームメンバーなどが情報交換、意見交換するネットワークです。「ダイバーシティ」の観点から様々なサポートが設けられています。

また、育児中は、子どもの急病や保育園の送り迎えなどへの対応から、勤務場所やクライアントなどで遠方を避けたい場合もあります。PwCあらたでは、全メンバーにコーチと呼ばれるキャリア形成をサポートするメンバーがアサインされており、そのような事情も気軽に相談でき、最大限尊重されています。

そういったことを可能とするのは、制度もさることながら、PwCあらたがもつ、自分の考えや要望を伝えることが奨励される企業文化なのだと思います。

私は、復職後に、シニアアソシエイトからマネージャー、そしてシニアマネージャーに昇進しました。上司や同僚に状況を理解していただき、時間内に業務が終わらない場合には、自宅にて作業する等フレキシブルに働いていました。チームメンバーの理解があったことを感謝しています。

今でもその状況は変わりません。PwCあらたは、出産や介護など、ライフステージに合わせた働き方を選択し、自分の力を最大限に発揮できる環境があります。女性の会計士の皆様には、「一緒に頑張っていきましょう」と言いたいですね。