山田コンサルティンググループ株式会社

「M&Aのアドバイザリー業務は想像していた以上にやりがいに満ちた仕事。多くの人にチャレンジしてほしい」

FAS事業部 マネージャー/公認会計士 小川様

PROFILEプロフィール

FAS事業部 マネージャー/公認会計士小川様

「M&Aのアドバイザリー業務は想像していた以上にやりがいに満ちた仕事。多くの人にチャレンジしてほしい」

大学卒業後、国立大学法人に勤務していた小川様が公認会計士試験に合格したのは、29歳の時。大手監査法人で経験を積み、山田コンサルティンググループに転職されました。それ以来、M&Aのアドバイザリー業務に携わり、入社3年目に抜擢人事でマネージャーに昇格しています。

小川様が公認会計士を目指したきっかけや、M&Aのアドバイザリー業務に興味を持つようになった理由、そして山田コンサルティンググループで築いてきたキャリアなど、たっぷりとお話をお聞きしました。

会計士の専門性を発揮して、経営者の意思決定に役立つ情報を提供する――この思いを胸に、山田コンサルティンググループに転職

国立大学法人時代に会計士試験に合格し、新たなキャリアを踏み出す

大学卒業後、国立大学法人の財務部に在籍していた頃のことです。国立大学法人は民間企業とは様々税法が異なる中で、問題点をケースバイケースで検討し、「どうすれば問題点をクリアできるか」を考えるのがとても楽しく、この経験から会計士を目指すようになりました。

大学職員として働きながら公認会計士の勉強を始め、論文式試験は二度目のチャレンジで合格。当初は大学に残ることも検討しましたが、財務担当理事や財務の管理職との面談で考えが変わりました。2人は私に対して、「外に出て、色々な知見を得たほうがよい」と言ってくれました。当時の私は、経理業務の効率化のプロジェクトを終えたばかりで、「学内での仕事をやりきってくれた。会計士という専門性を活かすのであれば、大学法人よりも外に出たほうがいい」と、お話してくれたのです。そこで大手監査法人に就職。

エネルギーや金融業界のクライアントを中心に担当し、3年目に現場の責任者を任せていただけました。このほか、M&Aの評価の検証サポートやIFRS関連の業務などのアドバイザリー業務も経験。やりがいをもって働いていたものの、やがてある理由から転職を考えるようになりました。

M&Aアドバイザリーの必要性を感じたある出来事が、転職を考えるきっかけに

ある時、私が監査を担当していたクライアントが、M&Aアドバイザリーを入れずに最低限のDDのみでM&Aを行った結果、すぐに減損することになってしまいました。「経営判断を間違えたのではないか」と株主から詰問される役員陣を見て、M&Aアドバイザリー業務の重要性を痛感。これが、転職を考える1つのきっかけとなりました。

国立大学法人を離れて監査法人に就職した当時、私がイメージしていたのは「会計士としての専門性を発揮して、経営者の意思決定に資する姿」でした。監査に携わっていた私は、M&Aのアドバイザリーこそが自分が求めているキャリアがあると考えました。

そこで、独立系のFASを中心に転職先を検討し、M&Aアドバイザリーの幅広い経験が積める山田コンサルティンググループに転職しました。
M&Aアドバイザリーの必要性を感じたある出来事が、転職を考えるきっかけに

案件遂行能力の高さを評価され、抜擢人事でマネージャーに昇格

適切な価格を算出・提示し、M&Aを成功に導く

2021年7月の入社以来、主にプライベート、パブリック問わず、上場会社のアドバイザーを経験してきました。特に、私自身の強みは、MBOや上場子会社の非公開化の際の非公開化される会社側のアドバイザリーです。

一般的に、非公開化を伴う際、社外役員や専門家などで構成された第三者による委員会(特別委員会)を設置し、買手側と価格等の諸条件について検討していきます。また、MBOや上場子会社の案件は買い手の方が立場が強くありがちで、買手以外の既存株主の条件を無視されてしまう危険性があります。そうなると、少数株主は不利益を被ってしまう。そこで、当該会社の置かれている経済環境、将来の成長性や過去の事例の分析を踏まえ、諸条件が適切であるかを特別委員会が検討するために、必要な情報の提供や、買手側との交渉をサポートします。例えば、事業計画をもとに株式価値評価を行い、妥当な水準の株価を算出した上で、独立委員会に提示し、議論していきます。

もちろん、最終的には、M&Aの価格を決めるのは、買い手側(バイサイド)になります。しかし、私たちアドバイザリーが様々な状況を加味して、「適切な価格」の検討資料を特別委員会に提示し、議論し尽くすことで、交渉を実施することで、少数株主にとって納得感のある価格にすることができるのです。

入社3年目、マネージャーに昇格。部下の育成に取り組む

私はコンサルティング職からキャリアをスタートし、2023年6月にマネージャーに昇格しました。これは、コンサルタントとマネージャーの間にあるシニアコンサルタントを飛ばした抜擢人事になるため、内示をいただいたときは非常に驚きました。

日頃から昇格を意識して仕事に取り組んできたわけでもないのに、なぜこのような人事を行ったのか聞いたところ、理由として「案件遂行能力の高さ」を挙げてくれました。マネージャーになると、M&A案件のリーダーとしてメンバーを率いながらクロージングを目指していきます。これまでの私の実績を見て、上司は「小川は案件遂行能力が高い」と評価してくれたのです。

では、コンサルタントからマネージャーに昇格したことでどのような変化があったのか。一番の変化は、部下の育成を意識するようになったことです。たとえば部下がコンサルタントとして成長していけるような「きっかけ」や「環境」をつくること。実例を含めた自己学習につながるような課題を意識的に与えたるなどして、学習へのモチベーションアップも高めていけるよう心掛けています。

突き詰めて考えると、M&Aのアドバイザーは、当事者意識を抱くことが何よりも大切ですし、そこを意識しなければ、かゆいところに手の届くアドバイザーにはなれないと思います。M&Aには売り手側・買い手側ともにさまざまな立場の人たちが関わっており、それぞれの立場から意見を言います。私たちが「フェア」と判断した結論に対して、様々な反論が出るのも、よくあることですし、それにより議論が発展します。

だからこそ私は、あらゆる角度から相手サイドの意見・対応を想定し、対策を講じてますし、新しいクライアントからは別の視点を頂戴することはあります。当事者意識をもってM&A案件に取り組み、クライアントにとって最もメリットのある結果を導いていく。ここに私たちの仕事のやりがいがありますし、部下にも当事者意識を持ってもらえたらと願っています。

専門性を高めたい人も、マネージメントに携わりたい人も。山田コンサルティンググループなら実現可能

法律や会計基準に基づいて財務情報を監査してきた経験を、大いに生かすことができる

山田コンサルティンググループのコンサルタントは、財務デューデリジェンスやバリュエーション、FA(ファイナンシャル・アドバイザリー)業務まで、M&Aに関わるさまざまな業務を経験することができます。
また、これは私が山田コンサルティンググループに入社して強く実感していることなのですが、当社は部署を超えたコミュニケーションが活発で、これが「情報へのアクセス」をスピーディにしています。

たとえばFAS事業部だけでは問題の糸口が分からない時、特に手続き等せずに、ふらっと席に伺い、気軽に経営コンサルのメンバーや事業承継のメンバー等の他部門の専門家と相談します。しかも組織間でやりとりするのではなく、個人対個人でやりとりできるので返答がとても早い。このような当社の強みを生かすことで、M&Aの周辺のニーズにもスピーディに応えることができますし、知見も増えていきます。

公認会計士の有資格者の場合、キャリアのゴールとしては、幅広い業務を経験しながらプロジェクトマネージメントを担っていくタイプと、特定の業務の専門性を極めていくタイプの2つが存在すると思います。いずれにしても、会計士として会計基準や法律に基づいて財務情報を監査してきた経験は各種規制や法律にのっとって、M&Aを進めていくアドバイザリーの業務と親和性が高く、過去の経験や知見を大いに生かすことができると思います。

そしてもう一つ、上場会社のアドバイザーをやる以上、クライアントから会計処理に関する質問が来ることになりますが、その際も監査法人の経験を活かし、適切な回答ができます。そのため、公認会計士は、M&Aのアドバイザーの周辺業務においても大きなアドバンテージを持ちます。
法律や会計基準に基づいて財務情報を監査してきた経験を、大いに生かすことができる

悔いのないキャリアにするためにも、勇気を持って一歩踏み出そう!

M&Aは1つとして同じケースはなく、新しい案件を担当するたびに新鮮なやりがいを感じます。想像していた以上にアドバイザリー業務は大きなやりがいに満ちていて、「この会社に骨を埋めよう」と思っているくらいです。

これまでは、ミドルキャップと言われている時価総額100億円から500億円の企業を対象としたM&Aに関して、アドバイザリー業務を提供してきましたが、チャンスがあればより規模の大きなラージキャップのM&A案件も担当していきたいですね。そして、M&Aに限らず、そこで経験した業務をきっかけに、コーポレートガバナンスに関わる提案業務も行い、上場会社の駆け込み寺のようなアドバイザーになりたいと考えています。

M&Aや事業再生に興味がある方に対しては、「一度経験してみてほしい」と伝えたいです。悔いのないキャリアにするためにも、勇気を持って一歩踏み出してください。皆さんのキャリアを応援しています。

※役職、記事内容などは取材時のものになります。

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