有限責任あずさ監査法人(アドバイザリー統轄事業部)
CFOを始め経営幹部クラスの課題に応えるアドバイザリー統轄事業部。人材育成の体制が整った今、ポテンシャル採用も開始し、さらなる成長を目指します
PROFILEプロフィール
HR責任者/パートナー黒川様
CFOを始め経営幹部クラスの課題に応えるアドバイザリー統轄事業部。人材育成の体制が整った今、ポテンシャル採用も開始し、さらなる成長を目指します
2012年4月、あずさ監査法人内に新しい部門が設置されました。アドバイザリー統轄事業部――東京事務所のIFRS事業部とビジネス・アドバイザリー事業部内のトランザクション・事業再生サービスグループの統合により新たに発足した部門です。その後、KPMGジャパンのコンサルティング部門が加わり、現在の体制になりました。Accounting & Strategy (A&S)、Transaction & Restructuring(T&R)、Process & Information (P&I)の3つのサービスラインを核に、財務・ビジネス・ITの観点からCFOを中心としたCクラス(経営幹部クラス)のご要望にお応えしています。
より強固な部門にしていくため、新たなメンバーを積極採用
前身のIFRS事業部も含めると、アドバイザリー統轄事業部は8年の歴史を有しています。A&Sは100名近いメンバーを抱えており、IFRSへのコンバージョン(移行)を中心に、会計基準に関するニーズにお応えしています。海外での上場や国際会計基準への移行を検討しているクライアントからご相談を受け、会計士のスキルを発揮してアドバイザリーサービスを提供しています。3つのサービスラインの中で、もっとも会計士のスキルを活かしやすいサービスラインと言えるでしょう。T&Rは60名ほどの部隊で、M&Aや事業再生案件を担当しています。バイヤーサイド及びセラーサイドの依頼に応えており、買収先企業の財務デューデリジェンスやストラクチャリングの支援など、広くM&Aや事業再生に関わるアドバイザリーを提供しています。A&S と同様に、監査経験などの会計士のスキルをフルに活かせる業務です。P&Iは、経営管理や財務経理機能の高度化支援、経営統合支援、IT戦略の支援等、財務・経理・経営企画領域を中心としたコンサルティングにより、クライアントの課題に応えています。会計士に加えて、コンサルティングファーム出身のメンバーも多く在籍しており、チームの総合力をもってクライアントの課題に解決に貢献しています。
以上3つのサービスライン合わせて約270名のメンバーが在籍するアドバイザリー統轄事業部。部門発足当初に比べると、サービスラインの充実により、多くの課題に応えられる体制を構築できていますが、私たちの目指すところはまだ先にあります。体制をさらに整備・強化していくことがアドバイザリー統轄事業部の当面の方針であり、そのためにも新たなメンバーを積極的に受け入れていきたいと考えています。
アドバイザリー統轄事業部独自の研修で知識を高め、幅広い経営課題と向き合う力を身につける
アドバイザリー統轄事業部は比較的新しい部門ですが、急ピッチで体制を整えてきたわけではありません。A&S、T&R、P&Iという三つのサービスラインを、時間をかけて作り上げてきました。また、さまざまなキャリアをもつメンバーが集まっていますが、互いの個性を尊重し合う風土が根付いています。どのメンバーも前向きに業務に取り組んでおり、仲間の良いところを吸収し、さらに成長していこうとする意欲を持っている点に、アドバイザリー統轄事業部らしさがあると思います。たとえるなら、コンサルティングファームと監査法人の良い所を合わせたような環境と言えるでしょう。
また、3つのサービスラインの垣根が低く、事業部内での異動も可能です。年に一度、面談を行っており、本人の希望を十分に受け止めた上で、異動するタイミングも含めて、検討していきます。アドバイザリー統轄事業部は右肩上がりで成長を続けていますが、何よりもあずさ監査法人という安定した財務基盤をもつ組織内に設立された部門である強みを生かして、中長期的な視野で事業部の戦略を考えることができます。人材育成においても然り。あずさ監査法人が企画・主催する研修やKPMGジャパンの研修など、活用できる研修は大いに活用しながらも、アドバイザリー統轄事業部独自の研修を多数用意しています。たとえばハイレベルナレッジ研修では、各サービスラインから最近サービス提供の多い事例などをメンバーが持ち寄って紹介し合います。近年、クライアントはどのような課題を抱えているのか、他のサービスラインの事例も含めて広く知ることができます。また、提案書の書き方から言葉での伝え方、文書での伝え方など、業務のベースとなるスキルを身につける研修も定期的に開催しています。こちらは、コンサルティングファームでパートナーを務めてきた社員が講師となり、自身の経験を踏まえながら生きた実務を授けています。
これらの研修の受講と並行してさまざまな案件を経験していくことで、アドバイザリー統轄事業部の会計士は課題解決力が高まっていきます。私たちの仕事は受け身ではなく、クライアントの幅広い経営課題と向き合いながら課題の本質をとらえ、物事を改善していく方法を考えていきます。そのため、コンサルティングの経験がない会計士でも、アドバイザリー統轄事業部配属後に経験を重ね、コンサルティングのスキルを早い段階で習得するケースも少なくありません。
会計士ができる事は、皆さんが想像している以上に広く、大きい
順調に成長してきたアドバイザリー統轄事業部ですが、まだ完成形ではなく、個々人として、チームとして研鑽を重ね、クライアントのあらゆる経営課題に対応できる部門でありたいと常日頃から願っています。そして、「会計士がどこまでキャリアを広げることができるか」という視点でとらえた時、アドバイザリー統轄事業部は非常に可能性の大きな部門であると確信しています。
特にこれからは、若い人材も多く採用していく方針です。これは、アドバイザリー統轄事業部が3つのサービスライン合わせて250人近い部隊になり、人材育成の体制も十分に整ったことを受けてのことです。アドバイザリー統轄事業部に入社した若き会計士の皆さんをじっくり育てていき、皆さんが理想のキャリアを実現できるよう全力で支援していきます。
「コンサルティングに興味があるなら、コンサルティングファームに就職すればいいのでは?」と疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし私たちは監査法人内にアドバイザリー統轄事業部を設置したことの意義を感じています。発足当初、アドバイザリー統轄事業部に集まったメンバーは「これからは監査以外の業務も伸ばしていくべき」という気概を持って、部門の成長を支えてきましたし、そのような気概を持つ私たちを、あずさ監査法人のトップが全力で応援してくれました。やり続けること――つまり、クライアントの課題解決に向き合い続けることが大切なのだと感じています。
アドバイザリー統轄事業部はチャレンジを続けてきた組織ですから、同じようにチャレンジ精神をもった人に事業部の仲間となっていただきたいですね。私たちは皆さんのポテンシャルを評価します。特に監査業務を経験してきた方や事業会社の経理部門に勤務している方にとって、「自分自身のキャリアの幅を広げる」という意味でも良いチャンスだと思います。ぜひ、皆さんのチャレンジに期待しています。
※役職、記事内容などは取材時のものになります。