マイナビ会計士

株式会社アクセルコンサルティングを
設立された横山氏の一日の働き方

今回、アクセルコンサルティングの代表取締役としてご活躍されている
横山和樹氏にインタビューさせていただきました。
金融機関、監査法人、コンサルティングファームを経験された後、
独立・開業された経歴をお持ちの横山氏に、独立・開業に至った経緯や楽しさ、
今後のビジョンなどを話していただきました。

Profile - 横山和樹氏 -

  • 転職前

    前職の業種

    コンサルティングファーム

    前職の業務内容

    監査法人トーマツ:スタッフとして上場会社、上場準備会社を担当、㈱AGSコンサルティング、AGS税理士法人:マネジャーとして会計税務顧問、IPOコンサルティング、財務DD及びバリュエーション等を担当

  • 転職後

    現職の業種

    コンサルティングファーム

    現職の業務内容

    会計税務顧問、IPOコンサルティング、M&A、監査、社外役員、他

現職への転職理由

公認会計士を志した当初から独立希望であり、独立するための経験を満たしたと考えたため

横山氏の一日の働き方

  • 8:30 - 9:00出勤

    事務所までの移動時間を利用して、スマホでメールチェック。

  • 9:00出社

    事務所のPCでメールの再チェック。漏れがないかを確認したうえで、日経電子版、dマガジンなどビジネス雑誌の電子版に目を通す。

  • 10:00事務作業またはクライアント先での打ち合わせ

    事務所で事務作業を行うが、事務所内での不要な会議や事務作業は最小限に。集中力を要する事務作業は、集中力が高い午前中にまとめて行う。事務作業がない場合、または終わったら、クライアント先に出向いて帳簿のチェックや、財務戦略をアドバイスする。

  • 12:00昼食

    事務所やクライアント先の近辺でランチ。お店の新規開拓も。

  • 13:00 - 16:00クライアント先での打ち合わせ

    引き続きクライアント先を訪問。紹介を受けた新規営業先を訪問することも。出来るだけ多くの人に会うことで、ネットワーク拡大に注力。

  • 17:00決算書、申告書等のチェック

    事務所でスタッフと情報共有。クライアントの決算書、申告書などに目を通す。

  • 18:00会食

    クライアント、新規開拓先、他の士業の方や事務所スタッフと食事。人間関係を構築すると同時に、情報交換もする重要な時間。

  • 23:00帰宅

1日の
スケジュール

起床時間は7時。自宅から事務所までDoor to Doorで約30分のため、8時半に家を出て、9時に出社します。事務所に向かう間の時間を利用して、スマホでメールのチェック及び返信。出社して、メールの漏れがないかどうかをPCで確認した後、日経電子版で記事をチェック。さらにdマガジンで、週刊東洋経済や週刊ダイヤモンドなどのビジネス雑誌の電子版にも目を通します。

最近の関心事はAI。近い将来、AIが普及すると、会計士などの士業は仕事が無くなるとも言われていますが、私はそうは思いません。逆に記帳や簡単な申告書作成などの単純作業はAIを活用することで効率化し、空いた時間でAIでは対応できないクライアントのニーズを的確にとらえたアドバイスや情報提供を行うことに、私たちのような士業の将来性があると考えています。

10時から事務所で事務作業、あるいはクライアント先に出向いて打ち合わせなど日によって変わってきます。クライアントとのミーティング時間をきっちり確保できるよう、往訪は多くても1日2件までとしています。クライアント1件あたりにかける時間は3時間程度で、税務コンサルを担当しているクライアント先では帳簿のチェックを行ない、気付いた点を経営者に指摘し、改善案を提案します。経営コンサルを担当しているクライアント先では、IPOの進捗状況や財務戦略、内部統制などのアドバイスを行なっています。

12時にランチ。13時以降も引き続き、クライアント先でのミーティングを行ないます。
17時には事務所に戻り、スタッフと情報共有を行います。繁忙期以外は、夕方からクライアント先、新規営業先、他の士業の方々やスタッフと会食します。
23時に帰宅し、24時には就寝します。

私が会計士として
独立まで至った経緯

大学卒業後、金融関係の仕事に就いていましたが、もともと独立志向が強かったため、独立につながる資格を取りたいと思い、勤務先を辞めて公認会計士の勉強を開始しました。親が会社勤めで転勤が多かったせいか、自分のペースで仕事をしたいという気持ちが、子供の頃から強かったようです。また、人とコミュニケーションを取りながら仕事をしたいという気持ちもあり、それなら独立して働いた方が良いだろうと思っていました。

4年間資格取得に向けた勉強をし、資格取得後は、独立に必要なスキルを効率良く身に付けることができるようにするため、監査法人にて勤務した後、税理士法人/コンサルティングファームに転職。その後、会計監査、税務、IPO、M&A、企業再生など幅広い経験を積み、他の士業の方々や、他業種とのネットワークを構築しました。

あくまでも私個人の感覚で恐縮ですが、公認会計士資格を持っている人で独立を目指す人は、全体の3分の1程度だと思います。監査法人に継続して勤務する人が3分の1、事業会社に転職して会計の専門家として働く人が3分の1という感じです。独立までのキャリアは、監査法人勤務からそのまま独立する人もいますが、独立する前に税理士法人に転職する人も多く、私も税理士法人への転職を経験しました。

監査法人の場合、クライアントは比較的規模の大きな企業が中心ですが、独立してすぐ、大企業に食い込める可能性は極めて低く、やはり中小企業がクライアントの中心になります。そうなると、税理士法人の方が中小企業オーナーの方々との付き合いが多いので、独立の準備をするにはうってつけと考えられます。

税理士法人/コンサルティングファームで幅広い知識と経験を積み、クライアントからの要望に適宜応えられるようになりました。また、専門性の高い分野についても、会計士以外の専門家に相談できるネットワークがある程度と整ったことから、独立を決意しました。

独立して良かったこと、
学んだこと

一番の魅力はダイレクトにやりがいを感じられることです。
監査法人や税理士法人に勤務していた時も、仕事自体は楽しかったのですが、独立すると、リターンもリスクもすべて自分にダイレクトに返ってきます。それだけ仕事に真摯に向き合い、すべての責任を自分が取るという覚悟が必要ですが、それらすべてがやりがいにつながってきますし、ひとつひとつの仕事を丁寧にこなすようになりました。

その他にも時間のコントロールがしやすくなりました。案件をうまくコントロールすれば土日は完全に休日にできますし、残業も基本的には行なっていません。スタッフも残業していないはずです。繁閑期を把握しているので、比較的時間が空いている時に、事前にこなせる仕事を先に進めておいたり、それでも対応し切れない場合は、自分以外の人に事務作業の一部をお願いしたりして、なるべく日々の仕事量を平準化するようにしています。仕事を休んでゴルフに行けるのも、時間のコントロールが出来るからです。

また、残業をしないことで、クライアントの方々や、他の士業の方々と、日々会食する時間も取れるようになりました。次の仕事をどうやって獲得するかが独立後は重要ですが、会食の時間を持つことが、次の仕事につながっています。
独立したことで時間のコントロールが出来るようになり、その時間で様々な交流を深め、新しい仕事につなげていく、という好循環が生まれています。

事務所の
今後のビジョン

来年には税理士法人を設立したいと思っています。
会計士業務は単価は高いですが、スポット依頼が多いため、事務所の経営を行っていく上では不安定な部分がどうしても残ります。これに対して税理士業務は、中小企業の税務顧問として、安定的なキャッシュフローが得られます。昨年、事務所に税理士が1名入所したので、来年には税理士法人を立ち上げ、税務顧問の仕事を強化しようと考えています。加えて、私自身が会計士なので、監査業務も充実させていこうと考えています。

これは将来的なビジョンですが、ゆくゆくは会計士、税理士だけでなく、弁護士や社会保険労務士など、さまざまな士業を集約させた総合ファームのようなものを創りたいと思います。企業から求められるニーズは、これからどんどん多様化していきますから、それにワンストップで応えられるようにするのが目的です。それに、他の士業の方との交流は、自分自身の勉強にもつながるので、総合ファームを立ち上げたら、社内にそういうコミュニティが生まれるので、きっと楽しいだろうなとも考えています。

- これから独立を目指す人に対するメッセージ -

独立して、仕事をきちんと得ていくためには、スキルとネットワークが鍵を握ります。
仕事が得られたとしても、スキルが低いと対応できませんし、スキルが高くてもネットワークが無ければ、仕事は入ってきません。ちなみに私の場合、仕事は100%、紹介によって得ているため、自分のスキル向上を常に頭に置いて実践しているだけでなく、様々な方との会食などを通じた、ネットワーク作りも大事にしています。

なお、ネットワークを作るには、単に会食をしているだけではダメです。見返りを気にせず、相手から聞かれたことに対してはきちんと調べて返答する。あるいは自分のネットワークで対応できる方がいたら、紹介する。こうしたことの積み重ねが、新しい仕事を紹介していただくことへとつながっていくのです。

ここまでクリアしたら、あとは独立する勇気とタイミング、そして運です。

運については何とも言えませんが、独立のタイミングとして、今はそう悪い環境ではありません。案件が多く、しかも会計士や税理士は人手不足ですから、仕事に困ることはないでしょう。

あとは独立する勇気ですが、これは金銭的な面である程度準備できれば、かなり心理的な負担を軽減できます。私の場合、事務所はしばらく知り合いのところを間借りさせてもらったので、家賃負担はほとんど無く、せいぜいノートPCとプリンタ、会計ソフトで計50万円程度を支出しただけです。あとは、クライアントが得られるまで無収入ですから、その間の生活資金として500万円ほど準備しておきました。

最後に、もし独立を目指すなら、早いうちから将来、自分が何をしたいのかという目標を立て、それに向けて計画的にスキルを積み上げていかないと、時間がもったいないと思います。独立したいなら、監査法人で会計の基礎を学び、開業にあたって、他にどのようなスキルを身に着ければ良いのかを考えて、それを学ぶ。事業会社で働きたいなら、自分が行きたい業種のクライアントを付けてもらうなど、方法はいろいろあります。だから、まずは自分が会計士として将来、どのような働き方をしたいのかを考えたうえで、少しでも早くその目標に到達できる方法を探すことが大切です。

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