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三菱電機が2019年3月期決算から国際会計基準を適用と発表
2017/03/01

三菱電機は、国際会計基準(IFRS)を2019年3月期決算から任意適用すると発表した。現在は米国会計基準を採用しているが、年々、海外進出の傾向が加速していることから、財務情報をグローバル企業と比較しやすくする狙いがある。

IFRS に基づく連結財務諸表の開示時期は、2019 年 3 月期の第 1四半期(2018 年 4 月 1 日~6 月 30 日)を予定していて、任意適用に向けたスケジュールは次の通りだ。

・2018 年 3 月期:決算短信、連結計算書類及び有価証券報告書(米国会計基準)
(2019 年3月期の連結業績予想は、IFRS で開示する予定)
・2019年3月期第 1 四半期~第 3 四半期:四半期決算短信及び四半期報告書(IFRS)
・2019年3月期:決算短信、連結計算書類及び有価証券報告書(IFRS)

国内重電業界では、日立製作所がすでにIFRS適用済みで、東芝は導入を見送っている。

編集部からの一言

IFRSを導入する企業が増えているが、導入にはメリットだけではなくデメリットもある。メリットは「国外の投資家も対象となるので、資金調達をしやすくなる」「世界基準のため相手国に合わせて資料を書きかえる必要がない」などで、一方のデメリットは「適用までに時間・労力・費用がかかる」「財務報告の2重作成が必要となる」「対応項目が増える」などがある。世界を相手に戦う企業は今後、どのような選択を取るのだろうか。

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