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トーマツがビッグデータを用いた監査の対象を拡大
2017/01/04

監査法人トーマツは2012年に導入した「Audit Analytics(オーディット・アナリティクス)」を利用した“ビッグデータ監査”の対象を、2018年3月期に現在の約300社から900社に拡大すると発表した。オーディット・アナリティクスはデロイト・トーマツのホームページによると、「従来の監査では活用されていなかった関与先の財務・非財務データを様々な属性情報や外部データと組み合わせて分析・視覚化し、監査人の経験則では捉えられない相関や傾向・推移を識別することで、効率的かつ効果的な監査を実現するデロイトの先進的な手法」。

通常の監査では、会計士が時間をかけて顧客企業の財務データを分析する方法が一般的だが、ビッグデータを活用することで「時間の短縮」「動向の細かなチェック」が可能になる。異常値が発見された場合は、会計士が重点的に調べるという方法で、AIやビッグデータを活用した監査が広まっている。

編集部からの一言

ビッグデータは現在、さまざまな場所で活用されている。たとえば、最近のニュースでは、クレジットカードの購買情報をビッグデータとして活用するために、クレジット各社の購買者情報の共通規格を決めたというものがあった。匿名性を守ったうえで、企業が出店計画や販売戦略を立てやすくなるように、将来は閲覧できるようになるという。私たちが知っている、知らないにかかわらず、今は自分の情報が何かに利用される時代なのだ。

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