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監査法人の国際機関が東京に設置される予定
2016/12/14

金融庁は、国内の関係団体と監査監督機関国際フォーラム(IFIAR)が意見交換を行うために「日本IFIARネットワーク」を立ち上げ、第1回総会を今月7日に開催した。IFIARは国内からは金融庁と公認会計士・監査審査会のほか、52の国と地域の当局で構成された団体。IFIARの幹部と日本の会計士や金融機関などが情報を共有・交換することで、監査の質の向上を図る狙いがある。

総会には会計監査関連の団体代表者など約30人が集まり、2017年4月に東京に設置される予定の監査法人の監査当局による国際機関に向けた話し合いが行われ、国内の監査業務に関する情報の伝達や海外から集まるスタッフの支援を目的に、東京に本部事務局が設立されることがわかった。金融関連の国際機関が東京に常設の事務局を設置するのは初の試みで、金融庁は「会計不祥事があったが監査の質は重要な問題。グローバルな監査の質の向上につなげたい」としている。

編集部からの一言

これまでは国際機関の事務局機能は参加する監督当局が交代で担ってきた背景がある。今後は事務局を常設することで、課題に対して継続して取り組む体制を整える狙いがあると見られている。交代制ではなくひとつの団体がシームレスに課題を見続け、改善案を考え続けることで監査の質は確実に向上するはずだ。不正会計が続いた国内の監査には厳しい目が向けられているため、今後は“話し合い”だけでなく“確実な結果”が求められる。

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