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あずさ監査法人がオークファンとの契約解除に合意
2016/10/26

あずさ監査法人はネットオークション分析サイト「オークファン」を運営する株式会社オークファンからの契約解除申請に合意したと発表。オークファンは一時的に監査法人アリアと契約する。背景には監査を巡る見解の不一致があり、あずさ監査法人は一部取引に追加的な監査を求めたが、オークファンは「過大な監査費用となるため、妥当ではない」と拒否したという。

あずさ監査法人は「追加的な監査手続が必要と判断してその実施を申し入れたものの、会社の十分な対応が得られないまま、同年 10 月7日に会社よりこれ以上当監査法人との監査契約を継続することが困難であるとして合意解除の申し入れがあり、当監査法人においても会社からの監査業務への理解を得ることができないため、監査契約を継続させることは困難であると判断いたしました」との見解を発表。この件で投資家からオークファンに疑念が生まれたことから、17日のオークファン株価は急落、ストップ安となる事態を迎えた。

編集部からの一言

求められた追加的な監査を断り、監査法人との契約を解除する――今回のオークファンのケースからもわかるように、これは「不適切会計処理のもみ消し」という印象を投資家に与えてしまうため、極めて異例の対応だという。アリアが担当して、9月期の決算発表は予定通り11月に行うというが、今後、投資家はオークファンがどのような対応をとり、信頼を取り戻すのかに注目している。果たして、株式市場の動揺を抑えることはできるのか。

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