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女性初の会長が誕生。日本公認会計士協会
2016/08/03

日本公認会計士協会は7月25日に定期総会を開催し、新会長に“女性初”となる関根愛子氏を選出した。任期は3年。関根氏は1981年に早稲田大学を卒業後、青山監査法人を経て、PwCあらた有限責任監査法人ではパートナーを務めた人物。2010年からは同協会の副会長になっていた。会長就任後に行われた記者会見では、東芝の不正会計問題などで会計士への信頼が揺らいでいることから、「信頼回復と向上に全力を挙げて取り組む」と語った。

また、総会では東芝の監査を担当していた新日本監査法人とその会計士の懲戒処分が発表されると見られていたが、その発表はなく、前会長からの「手続きを迅速に進めている」との説明にとどめられた。関根新会長は以前のインタビューで「品質管理レビューの方法を改善する」「チェック体制にITを導入して効率化を図る」、女性初の会長については「女性会計士が職場復帰するための研修制度も検討したい」と意欲を語っていた。

編集部からの一言

減少の一途をたどっている公認会計士試験の受験者数だが、受験者の女性比率に目を向けてみると毎年2割弱という状態を維持しており、増減どちらの傾向も見られない。新会長の関根氏は「女性活躍推進のための機関を協会内につくり、比率を上げていきたい」など、“女性が活躍できる会計士の世界”の構築にも意欲的だ。「すべての女性が輝く社会づくり」を掲げている安倍政権の方針通り、会計士の世界にも変化は見られるのだろうか。

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