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公認会計士・監査審査会が監査法人アヴァンティアに対して行政処分を勧告
2018/05/23

公認会計士・監査審査会は、上場企業21社の監査を手掛けている監査法人アヴァンティアに対して、管理体制上の問題や前回調査時に指摘された不備に十分な措置を講じてこなかったとして、行政処分などの措置を講じるよう金融庁に勧告した。

アヴァンティアはこの件についてHP上で、「今般、公認会計士・監査審査会から金融庁に対して、当法人に対する行政処分勧告がなされました。これは、当法人に対して行われた公認会計士・監査審査会による検査結果を受けてなされたものです。(中略)今後は、検査の途上である昨年8月に立案し推進している自主改善計画の履行を確実に進めるとともに、監督官庁である金融庁に対しても、改善状況の説明を適切に行ってまいります。当法人としましては、今回の事態を厳粛に受け止めるとともに、今後も適正規模の中堅監査法人としての社会的役割を適切に果たしていくため、さらなる成長の一里塚と前向きに捉え、高い専門性をより磨いてより社会に貢献することができるよう、法人一丸となって邁進する所存です。(一部抜粋)」とコメントを発表している。

編集部からの一言

公認会計士・監査審査会は「監査法人アヴァンティアに対する検査結果に基づく勧告について」という資料を発表している。それによると「当監査法人を検査した結果、以下のとおり、当監査法人の運営は、著しく不当なものと認められる」もので、具体的には「品質管理部長は、前回審査会検査等で指摘された個々の不備を研修で周知しているものの、対症療法的な改善策を指示するのみで、不備の原因にまで踏み込んだ改善策を検討していない」など複数の点を指摘している。前回の指摘により改善できなかった体質は、今回の勧告で変わることができるか。

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