株式会社エスネットワークス

地方創生支援を通じて、社会に貢献――エスネットワークスで叶えた理想のキャリア

グローカル事業本部 1部2グループ プロフェッショナル 梶様

PROFILEプロフィール

グローカル事業本部 1部2グループ プロフェッショナル梶様

地方創生支援を通じて、社会に貢献――エスネットワークスで叶えた理想のキャリア

「公認会計士が地方創生の支援を行う」と聞いて、多くの方が驚かれるかもしれません。そもそも、会計士の専門性をどのように活かしていけるのか、疑問に感じている方もいらっしゃることでしょう。エスネットワークスに勤務する梶様は、「生まれ育った地元、ひいては全国の地方を元気にしたい」という思いから地方創生に興味を抱くようになり、BIG4監査法人に就職。その後、エスネットワークスに転職し、現在は東日本大震災で被災した事業者の復興支援を担っています。自らの力で望むキャリアを叶えた梶様に、「公認会計士のキャリアの可能性」についてお聞きしました。

会計士のスキルを活かして、地方創生に携わりたい。その夢を叶えるため、エスネットワークスに転職

地方創生支援に携わる第一歩として、BIG4監査法人で経験を積む

私は島根県の出身です。大学進学を機に上京し、学生時代に履修した簿記の授業が楽しくて、公認会計士を目指すようになりました。公認会計士試験に合格したのは2013年で、BIG4監査法人に就職し、パブリックセクターに配属になりました。

パブリックセクターは公的機関から民間の事業会社まで広く監査を担う部門で、公的機関は地方自治体や独立行政法人、学校法人を、民間の事業会社は製造業や物流業、運輸業など、インフラ系のクライアントを多く担当しました。割合では公的機関3割に対して、民間の事業会社は7割程度。BIG4監査法人に勤務したのは6年程ですが、官民合わせて複数社のインチャージ経験を積むことが出来、時には不正対応の場面にも何度か直面し、会計士として非常に学びに満ちた期間だったと思います。

このように、私が公的機関の監査を多く担当してきた背景には、「地方創生に貢献したい」という思いがあったからです。私が生まれ育った島根をはじめ各地方の人口が年々減少しており、「再び地方を元気にするために、自分に何ができるだろう」と常に考えていました。安直ですが、公的機関の監査はその第一歩だったのです。

「この方たちと一緒に働きたい」――魅力的な諸先輩方に惹かれ、転職を決意

「この方たちと一緒に働きたい」――魅力的な諸先輩方に惹かれ、転職を決意

転職を考えるようになったのは、BIG4監査法人に就職して5年ほど経った頃です。シニアスタッフに昇格し、やがてインチャージも経験するようになり、監査業務を一通り覚えたことから、「次はコンサルティングファームで地方創生のプロジェクトに携わろう」と決意しました。

そこで、「地方創生」をキーワードに転職先を検討。BIG4監査法人時代の先輩が勤務するエスネットワークスへの転職を考えるようになりました。エスネットワークスには、地方の中小企業、地方自治体を数多く支援してきた実績があります。面接で公共セクターの案件を担当している部長をはじめ、社長や副社長とも話をする機会をいただきましたが、会う方全員ビジネスパーソンとしても、また一人の人間としても監査法人にはいないタイプの方々で、非常に魅力的でした。「この会社なら、やりたいことが実現できる」「この方々と一緒に働きたい」――このような印象を抱いたことが、転職の決め手となりました。

被災した事業者のために、会計士の自分にできること

公会計や上場準備会社の常駐支援を担当後、復興支援プロジェクトに参加

私が配属になったグローカル事業本部1部は、配属当時、企業再生や事業承継に加えて、地方自治体の調査、計画策定、実行後のモニタリング等にかかわるプロジェクトを担当する部門でした。転職後、省庁や地方自治体の財務諸表作成支援(公会計の作成支援)、地方公営企業の事業計画策定などを任せていただきました。加えて、別部署の案件になりますが、上場準備会社に常駐し、経理・経営企画支援や、M&Aにおける買収対象会社の財務デューデリジェンス・株価算定も並行して担当しました。

以上のプロジェクトがひと段落した後、新たに東日本大震災の復興支援を目的としたプロジェクト(以下・福島法人案件)を担当。以来、現在に至るまでこの案件に携わっています。

2011年3月、東日本大震災が発生。福島県でも多くの方が被災し、生活はもちろん、事業も立ち行かなくなってしまいました。そこで、東日本大震災に被災した事業者を支援する「公益法人(以下・法人)」が設立され、私たちエスネットワークスもその活動に参加し、主に被災当時、原発により帰還困難区域とされた市町村で被災した事業者の皆さまの復興を支援しています。10年経ったいまでも同区域は存在し、いまだに帰還できない事業者(福島県外にまで避難された事業者)も数多く存在するため、将来の帰還を見越した支援も行っています。

毎週のように現地福島に出張し、法人の職員とともに被災した事業者支援を行う――それまでとは生活のスタイルが一変しましたが、私は「地方創生」の文脈に近いプロジェクトをアサインされたことに、大きな喜びを感じました。

公会計や上場準備会社の常駐支援を担当後、復興支援プロジェクトに参加

あらゆる課題に応えながら、目の前の世界が広がっていく実感を得る

支援を必要とする事業者の方々は、福島県の中小企業から個人事業主までさまざまです。エリア的には、津波や原発の被害を受けた沿岸部が多く、出張中は毎日のように事業者先を訪問して、課題のヒアリングを行っていきました。課題は非常に幅広く、それこそ財務の損益改善や事業計画策定、事業承継に関するアドバイスをすることもあれば、創業支援を行うこともあります。「新商品開発」「人事制度の構築」「HP作成、SNS販促」「個人のファイナンシャルプランの策定」など、会計以外の領域に関するものも多数あります。

福島法人案件を担当するようになって1年弱の間、50以上の事業者様の課題と向き合ってきました。そして、すべての課題に対して、一つひとつ応えていきながら、目の前の世界が広がっていくような実感を得ました。

言うまでもなく、会計士は財務・会計の専門家です。しかし、先にお話ししたとおり、事業者が支援を必要としているのは財務・会計に関わることだけでなく、多岐に渡ります。ましてや、コロナ禍が続き明日も見えない状況においては、資金繰りに困り倒産・廃業のリスクが現実味を帯びています。その中で、公認会計士の肩書のある名刺を事業者にお渡しすると、事業者から見れば、会計士ならお金のことなら何でもわかるとの認識で、さも救世主のような期待をされるわけです。一方で、その分事業者の期待に応えられないとすぐに信頼を失います。ここが、「先生」と呼ばれていた監査法人時代とは大きく違う点です。私自身、最初は、会計士なんて監査しか出来ないから困るよという気持ちで不安でいっぱいでした。

そのため、私はまず事業者と相対する中で、当事者意識をもって寄り添い、事業者の中でなんとなくここが危ない、改善したい課題を具体的に言語化し優先すべき課題を特定、課題解決への道筋を一緒になって考えていくことを心がけました。そうすると、事業者もより心を開いて信頼してくださり、特に社長は孤独な存在なので、社長にとって最も近い距離での壁打ち相手となることができた瞬間は、非常に嬉しく思います。このような経験は、監査法人では通常経験し得ないことだと思うので、転職したことにより、会計士、ひいては自分の存在価値を実感できたことは、日々の充実感に大きく影響しました。

エスネットワークスに転職したことで、私は会計士の可能性がいかに大きく、社会からの期待が大きいかを実感しました。そして、「もっと広い世界を知りたい」「さらに知識を拡げて事業者の課題に応えていきたい」と思うようになったのです。

多種多様なスキルと経験を持つ仲間との交流が、日々の刺激に

もちろん、生半可な知識では、事業者の多岐にわたる課題を解決することはできません。事業者先を訪問し、ヒアリングを行いながら、未知の領域にぶつかることだってしょっちゅうあります。その中で、自分で知識をインプットし、事業者に伝え、最終的には事業者自身で自走できるよう支援していく必要があります。

そこで、エスネットワークスには、数多くの優秀な仲間がいます。私が在籍するグローカル事業本部も、会計士の有資格者以外に金融機関出身、自治体出身、さらには税理士・中小企業診断士の有資格者など、さまざまなバックボーンをもったメンバーが集結しています。これだけ多様な人材が集まっているからこそ、エスネットワークスは、クライアントの多様な課題に応えることができるのです。

私も才能あふれる仲間たちとともに働くことで、専門外の分野への興味・関心がどんどん高まっていきました。例えば、高度なプログラミングスキルを持った仲間に影響を受けて、自身でも勉強を始めるなど、非常に刺激に満ちた環境だと思います。

バックグラウンドは多種多様ですが、一つだけ共通していることがあります。それは、仕事に向き合う姿勢です。専門性の高さはもちろんですが、熱い人が多く、「クライアントの事業再生の力になりたい」「地方復興の一助となりたい」といった思いをもっています。このような熱い思いを持った仲間と一緒に働くことができ、各自の知見、経験を共有いただけることを、心から光栄に感じます。

IPO支援やM&A、事業再生など、さまざまなプロジェクトに携わるチャンスがある

経営者の支援を通じて、経営者のスキルとマインドを磨いていく

エスネットワークスは企業理念に“「経営者の支援」及び「経営者の輩出」を通じて、日本国経済に貢献する。”という言葉を掲げています。経営者の支援に注力するために、社員一人ひとりが経営のマインドとスキルを身につけていくことを意味しており、そのために必要な教育・研修体制が構築されています。経営者・CFOを育てる風土も根付いており、私自身、エスネットワークスで経験を積むことで、経営者マインドが自然と身についてきたのを実感しています。これは、エスネットワークスの大きな強みと言えるでしょう。

また、クライアントの課題が幅広い分、多様な業務に携われるのもエスネットワークスならではの強みです。私自身、エスネットワークスでの業務はすべて未経験だったので、最初は当然不安もありましたが、すべて無事終えることができています。それは、エスネットワークスの「やったことないだからやってみる」と、「ファミリースピリット」の気運が醸成されているかと感じます。私たち社員は、毎日のように新たな学びと発見があり、そして全員が近い距離にあることから皆の学びも吸収でき、30代の今でも新鮮な気持ちで日々成長を実感しています。

今後、グローカル事業本部では、復興支援の他、まちづくり、パブリックセクターを含めた事業体のDX化支援といったダイナミックなテーマの業務にもより一層、深く携わっていく方針です。このような環境の中で、未知の領域にも積極的にチャレンジしていきたいと考えています。当初は地方創生がやりたいという漠然としたテーマでしたが、さまざまなことにチャレンジしていくことで実績を積み上げて選択肢を拡げ、その中から、本当に自分がやりたいことや得意なことを見つけ、極めていく。これが、私の目標です。

経営者の支援を通じて、経営者のスキルとマインドを磨いていく

会計領域以外のフィールドに挑戦したい人も、会計士の専門性を高めたい人も

かつて監査法人に勤務していた頃、年々業務量が増えていき、気がつくと将来について考える余裕がなくなってしまったことがありました。今、同じように感じている会計士の方も少なからずいらっしゃるかもしれません。

そのような方々には、「身動きが取れず、閉塞感に包まれて数年過ごすよりも、思い切って外の世界に足を踏み出してほしい」と伝えたいですね。会計士の可能性は、皆さんが想像している以上に大きいと実感しています。もし仮に、最終的に監査を極める道を選ぶにしても、会計士の可能性を知り、選択肢を拡げた上で監査を選んだほうが、その人なりの深みや、監査手法に対する理解も深まると思います。現に、常駐経理支援で監査法人対応もしていましたが、本当のポイントはそこじゃないんだけどなという、外と中から見るリスクの認識ずれは驚きで、もしまた監査をやる場合には生かしたい気づきです。

これまで、私自身が携わっている復興支援のプロジェクトについてお話ししてきましたが、エスネットワークスでは、IPO支援やM&Aのアドバイザリー、それに伴う財務デューデリジェンスなど、会計士の専門性を発揮できる案件が数多くあります。実際に私も、復興支援と並行してそのような案件にもアサインされ、専門性の高いプロジェクトではマネージャーとして進捗管理(提案から納品・検収までの一気通貫)、後進育成も進めています。私のように多様な領域に挑戦することもできますし、会計士の専門性をさらに高めていくことも可能です。多様なキャリアの可能性があるので、あらゆる方に入社を検討していただきたいですね。

※役職、記事内容などは取材時のものになります。

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