理系から公認会計士へ!理系出身者が活躍できる理由と学部選びのポイント
公認会計士が、文系の資格だと思っていないでしょうか。実は近年、理系出身で公認会計士を目指している人が増えています。公認会計士の活躍は監査や税務、IPO支援だけではなく、IT監査、ESG対応など理系的素養が活きる分野にも広がっている資格です。そのため、理系ならではの論理的思考力やデータ分析力は大きな武器となります。本記事では、理系出身者が会計士に向いている理由や学部選びのポイント、学習戦略、取得後のキャリアまでを詳しく解説します。
目次
公認会計士とは?試験制度とキャリアの全体像
まずは、公認会計士という職業がどのようなものなのか、試験制度や資格取得後のキャリアについて整理していきます。
公認会計士の役割と働くフィールド
公認会計士は企業の財務書類の監査を中心としながらも、IPO支援、M&Aアドバイザリー、内部統制監査、経営コンサルティングなど、多岐にわたる分野で活躍できる資格です。近年ではESG対応やサステナビリティ経営の支援、ITシステム監査など、会計の枠に捉われず専門領域も拡大しています。そのため、理系出身者が得意とする技術的・数理的な知見を活かせる場面も増えています。
試験制度と必要な学習量
公認会計士試験は短答式・論文式の2段階構成で、財務会計論、管理会計論、監査論、企業法、租税法などが出題されます。数学など理系の内容は出題されませんが、論理的に物事を構造化し、正確に処理する力が必要です。合格までに必要とされる学習時間はおよそ3,000時間前後とされており、合格するためには戦略的な時間配分と継続力がキーとなります。
資格取得後のキャリアパス
公認会計士の活躍するフィールドは監査法人にとどまりません。事業会社の経理部、財務部、経営企画、ベンチャー企業のCFO候補、さらにはコンサルティングファームなど多様なキャリアが選択可能です。理系的な素養を活かせる分野も年々広がっており、公認会計士は数字とロジックを使った仕事を志す理系人材にとっても魅力的な資格となっています。
理系から目指す際に押さえるべき3つのポイント
理系出身者が公認会計士を目指す上で直面しやすい課題と、それを乗り越えるために押さえておくべきポイントを3つに絞って解説します。
文系科目のキャッチアップ方法
会計の知識など持っておらず、法律は苦手だと思われる理系学生は多いかもしれません。しかし、試験対策の内容は誰もがゼロベースからのスタートとなるため、学部は不問です。資格予備校やオンライン講座などを受講すれば、必要な知識を積み上げることは可能です。学習環境を整えれば、理系の体系的・積み上げ型の学習スタイルはむしろ有利に進めることができます。
学習時間の確保と戦略
理系学部では実験や研究、レポートなど忙しい毎日を送っている人が少なくないでしょう。限られた時間の中で公認会計士の合格を目指すには、スケジュールの最適化が不可欠です。学年ごとの負荷などを見極め、比較的時間に余裕がある1〜2年次に簿記3級の取得からスタートするなど、段階的な学習戦略を立てるのが理想です。
資格取得支援制度の活用
大学によっては、学内講座や外部予備校との連携制度を設けているケースがあります。例えば、経営学部や商学部で開講されている公認会計士講座に、理系学生が参加できる大学もあるでしょう。そうした制度を早期に調べて活用することで、学習効率と合格可能性を高めることができます。
学部別の特徴と試験との相性
理系出身者の中でも、所属する学部によって強みや学習戦略が変わります。学部別の相性を理解することで、自分に合った準備を進めやすくなるはずです。
理工学部・情報学部など
プログラミングや数学的解析、データサイエンスなどの学部はIT監査やシステムアシュアランス、経営データの分析などに強く、公認会計士の業務との親和性が高まっています。財務会計論、管理会計論や租税法などにおいても、数字の処理能力を発揮することができるでしょう。
理学部・農学部・医学部系
自然科学分野を専門とする学部では、製薬業界、食品業界、医療業界などへの就職を見据えた監査・経理・経営企画などでの活躍が期待されます。専門知識を持ちつつ、財務や会計の知見も備える人材は、現場と経営をつなぐ存在として重宝されるでしょう。
複合系学部
サステナビリティやAI、IoTといった次世代領域に関心がある方にとって、公認会計士の知見は新領域のビジネスを支えるという武器となります。非財務情報の保証、ESG投資に関連する評価業務など、未来志向の仕事に関われるチャンスも増えています。
自分の強みを活かす学び方と試験戦略
公認会計士試験は戦略が大切です。理系で培った考え方や学び方などを最大限に活用し、合格に近づく方法を考えましょう。
得意分野から逆算する学習計画
得意な領域を基軸に勉強を進めることで、精神的な負担を減らしながら効率よく学習することができます。例えば数学や分析が得意なら管理会計論や財務会計論、租税法などを得点源に、論述や論理展開が得意なら監査論や企業法で勝負するという戦略が考えられます。
ゼミ・研究活動の経験を活かす
理系学生が行うレポート執筆や研究発表の経験は、論文式試験における記述・考察・論述力に直結します。論理構成や客観的根拠の提示、図解・数式の活用など、理系で養った表現技術を試験でもフルに活かすことができます。
簿記・会計知識の段階的習得
理系の学習スタイルに合うのが、「簿記→会計学→試験対策」というようなステップアップの学習法です。まずは日商簿記3級・2級を取得した上で、仕訳や財務諸表の基礎を習得し、本格的な公認会計士試験対策に移ることで理解度を高めながら実力を積み重ねていくことができます。
まずは自分に向いているか相談しよう
理系から公認会計士を目指す上で、不安や疑問はつきものです。そんな時に活用してほしい、無料のサポート制度をご紹介します。
「自分は本当に会計士を目指せるのか?」
「理系からのキャリアチェンジは無理じゃないか?」
「研究や授業とどう両立すればいい?」
といった不安を感じたら、まずはマイナビ会計士の無料キャリア相談会を活用してみましょう。
マイナビ会計士では、理系出身者の受験や就職支援の実績も豊富です。学習計画の立て方、大学との両立方法、就職後のキャリアパスまで、専門のキャリアアドバイザーが一人ひとりに合ったアドバイスを行っています。「向いているかわからない」からこそ、まずは話を聞いてみるという一歩が、未来を変えるきっかけになるかもしれません。まずは最新の動向を知るために、個別の相談会などに参加してみてはいかがでしょうか。
まとめ
理系出身だとしても、公認会計士を目指すことは十分に可能です。むしろ、論理的思考力や専門性の高さが強みとなり、将来のキャリアに大きな広がりをもたらしてくれます。文理の枠にとらわれず、「数字を武器に社会で活躍したい」と考えるあなたにとっては、公認会計士が非常に魅力的な選択肢となるでしょう。まずは一歩を踏み出すために、個別の無料相談会などを活用してみてください。
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