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中小監査法人にはクライアントとの関係や働きやすさに大きな魅力がある|きさらぎ監査法人 公認会計士/税理士 木村直人さんインタビュー[第2回]

中小監査法人にはクライアントとの関係や働きやすさに大きな魅力がある|きさらぎ監査法人 公認会計士/税理士 木村直人さんインタビュー[第2回]

会計士として幅広い経験を積み、いつか独立したい――公認会計士試験に合格した木村さんは独立を視野に入れて、あずさ監査法人で経験を積んできました。その後、労働環境や人間の良さに惹かれて、学生時代の友人が勤務していた”きさらぎ監査法人”に転職し、新たなキャリアをスタートさせました。

第2回では、仕事の内容や社風、人間関係、さらにはワークライフバランスなど、さまざまな視点から「中小監査法人と大手監査法人の違い」についてお聞きしました。

マイナビ会計士編集部

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目次

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プロフィール

木村 直人きさらぎ監査法人

1985年、新潟県上越市生まれ。千葉大学法経学部経済学科在籍中に公認会計士を志し、2012年に公認会計士試験に合格。2013年2月、有限責任あずさ監査法人に入所し、主に製造・金融・商社の会計監査を担当。2014年2月、きさらぎ監査法人へ転職し、金融・保険業、製造業、運輸業、小売業、サービス業など幅広い業種の会計監査業務に従事。2016年公認会計士登録。翌年の2017年に税理士登録。現在は会計士として大手企業の会計監査を担う一方、税理士として、地元の中小企業及び個人事業主のサポートを行っている。

大手監査法人と中小監査法人を徹底比較!担当業務&クライアント編

大手監査法人と中小監査法人を徹底比較!担当業務&クライアント編

――では、ここからは大手監査法人と中小監査法人でキャリアを積んできた木村さんに、双方の違いについてお聞きしたいと思います。まずは、担当するクライアントの違いはいかがでしょう?

最も大きな違いは、「クライアントの売上規模」だと思います。大手監査法人の場合、売上数兆円を超える大手企業や、数多くの海外拠点を持つグローバルカンパニーを担当することも珍しくありません。一方、中小監査法人は比較的売上規模の小さなクライアントを担当することが多いですね。

――クライアントとの関係についてはいかがでしょう?

クライアントとの関係の違いは、実際にきさらぎ監査法人に転職して感じたことの一つです。大手監査法人時代はクライアントと一定の距離を取りながら接していましたが、きさらぎ監査法人の場合は、一定の距離を取りながらもクライアントと会計士が互いに信頼感をもって働いています。信頼関係が構築できるので、例えば会計士が資料の提出を依頼した際も、スムーズに対応してくれます。もちろん、会計監査は公認会計士が第三者の立場から客観的にクライアントの財務をチェックするのですから、適度な距離感を保つことも大切です。きさらぎ監査法人の会計士は、程よい距離を取りながらも、親身になって対応しているからこそ、クライアントから厚い信頼を得ているのだと思います。

――任される業務範囲に違いはありますか?

大手監査法人に勤務していた頃は、担当業務が細分化されていて、クライアントの規模が大きくなればなるほど、その傾向が高かったように思います。一方、きさらぎ監査法人はチーム制を採用していますが、場合によっては多くのプロセスを自分一人でやることも可能です。これは、中小監査法人が大手監査法人に比べて売上規模が大きくないクライアントが多いためで、その分、任される業務の範囲が広くなるのです。監査を幅広く学べるので、私と同じように独立志向の高い会計士の方には、中小監査法人の方がより適していると思います。

――きさらぎ監査法人では、チーム制でクライアントを担当するのですね?

はい。ただ、大手監査法人のようにアサインされるたびにメンバーが変わるといったことは無く、ある程度固定化されたメンバーでチームを組むことになります。

――仕事の進め方に違いはありますか?

基本的には変わりはないかと思います。年度ごとにクライアントと監査契約を結び、監査の計画を立てて、実際に監査業務を行って、報告書をまとめて提出します。あえて違うところを挙げるとしたら、情報伝達の違いでしょうか。大手監査法人は組織が大きい分、情報を全体管理するために細かなルールがあり、そのルールに従って仕事を進めていきます。中小監査法人は目の前に上司や代表がいるので、声をかければすぐに振り向いてくれます(笑)。

――キャリアの違いはどうでしょうか?

大手監査法人は明確なキャリアパスがありますが、中小監査法人は職位を設けてはいるものの、明確にキャリアパスを設けていないところが多いように思います。例えばきさらぎ監査法人の場合、パートナーとマネージャーとスタッフの3つの職位があり、本人の仕事に対する意欲や姿勢、実績などを評価して昇格が決まることが多いですね。昇給は業務実績に応じて行われているので、中小監査法人には肩書にあまりこだわらない会計士や、スキル志向の高い会計士が多く働いているように思います。

大手監査法人と中小監査法人を徹底比較!社風&人間関係編

大手監査法人と中小監査法人を徹底比較!社風&人間関係編

――では、人間関係についてはいかがですか?

人間関係の良さは、きさらぎ監査法人が誇る大きな魅力です。スタッフ同士だけでなく、スタッフとパートナーとの距離も近く、しかも非常に仲が良いですね。他のチームのスタッフやパートナーとも気軽に話しています。大手監査法人時代は、パートナーと会話する機会がなかなか持てなかったので、これも中小監査法人ならではの特徴だと思います。

――職場の雰囲気に違いはありますか?

大手監査法人は若手会計士が多く、華やかな雰囲気がありましたね。個性的な会計士もいますが、人数が多いのでそれほど目立つこともありません。中小監査法人は人数が限られているので、メンバーが固定化されます。個性的な会計士の言動も、目立ってしまいがちです。でも、そこが中小監査法人の良いところでもあると思うんです。前述のとおり、きさらぎ監査法人は人間関係がとても良いので、職場の雰囲気も非常に和やかですよ。

――とても働きやすい環境なのですね。

会計士の人柄も影響しているかもしれません。きさらぎ監査法人は、温厚な会計士が揃っているので。私のように、公認会計士試験合格後の最初のキャリアとして大手監査法人を選ぶ方は非常に多いと思います。中小監査法人の場合、大手監査法人で経験を積んだ後の“次のキャリア”として選ぶ方が多いかもしれません。きさらぎ監査法人には、大手監査法人出身の会計士がたくさんいます。

――大手監査法人にも、会計と税務を両立している会計士はいますか?

大手監査法人は原則として副業禁止のところが多いため、副業で税務に携わっている会計士はほとんどいないと思います。きさらぎ監査法人は副業等の柔軟な働き方を認めていて、私も当時の代表に勧められて税理士登録を行いました。きさらぎ監査法人に勤めている方のキャリアは多種多様で、実家に戻ってご両親の税理士事務所を継ぐなど、独立・開業した会計士もたくさんいます。このような方は、繁忙期などに監査業務を手伝いながら、監査と税務の仕事を両立させています。大手監査法人ほど会計士の数は多くありませんが、その分、皆さんそれぞれ濃いキャリアをもっています。先輩方から仕事や人生経験について話を聞けるのも、中小監査法人で働く魅力ですね。

大手監査法人と中小監査法人を徹底比較!ワークライフバランス編

大手監査法人と中小監査法人を徹底比較!ワークライフバランス編

――ここからは、福利厚生や休日・給与、待遇など、ワークライフバランスに関連した質問です。まず、残業時間や休日休暇はどうでしょうか?

残業時間や休日休暇は、会計士の皆さんが一番知りたい点かもしれません。もちろん、同じ中小監査法人でも法人によって多少の違いがあると思います。以前は中小監査法人に対して泥臭いイメージを抱く方もいたようですが、きさらぎ監査法人はその逆で、非常に恵まれた環境にあると思います。

――実際のところ、残業時間はどのくらいあるのですか?

私の経験でお話しますが、大手監査法人時代は平均して月に30~40時間ぐらいでした。きさらぎ監査法人では概ね半分程度ですね。もちろん、休日休暇もしっかりとれます。きさらぎ監査法人に転職して、ワークライフバランスが充実したと話す会計士は非常に多いですよ。

――仕事だけでなく、プライベートも充実しているのですね。

残業時間は少ないですし、休日休暇が取りやすいので、「子どもと過ごす時間が増えた」という会計士も多いですね。私自身も、転職によってワークライフバランスが改善されたと感じています。もちろん、担当する業務に関しては大手監査法人も中小監査法人も変わりありません。会計士に求められる監査の水準や社会的役割も、当然同じです。そのため、残業時間が少ないからといって、仕事が楽というわけではないことを理解していただけるとうれしいです。

――では、教育・研修についてはどうでしょうか?

教育・研修に関しては、中小監査法人は大手監査法人に劣ると思います。大手監査法人はビジネスマナーから会計監査に必要な知識・スキル、さらには語学スキルまで、体系立てて学ぶ研修が用意されています。一方、中小監査法人はOJT教育が中心で、法人独自の研修を用意しているところはほとんどないと思います。

――資格取得のバックアップについてはいかがですか?

公認会計士試験合格後、監査法人で実務経験を積む方は非常に多いと思います。そのため、大手監査法人も中小監査法人も、修了考査前の試験休暇を用意しているほか、会計士登録に必要な費用を負担しています。特に近年、修了考査の難易度が高くなっているため、中小監査法人でも2~3週間程度の試験休暇を導入しています。

――待遇面はどうでしょうか?

「大手監査法人よりも中小監査法人は年収が低いのでは」と思われがちですが、実際はほぼ同じです。これは、中小監査法人が大手監査法人の給与水準に足並みをそろえているからで、それだけ優秀な人材を求めているということを意味します。

代表から若手会計士まで、世代を超えた交流があり、非常に和やかな雰囲気があること。クライアントとの距離も近く、良い関係を築きながら仕事に取り組めていること。そして、残業時間が少なく、ワークライフバランスも充実していること。木村さんの話から、中小監査法人ならではの魅力が数多く伝わってきました。 最終回は、副業で税務の仕事に携わっている木村さんに、「監査と税務を両立させるポイント」や「仕事のやりがい」「今後の目標」「中小監査法人への転職を検討している皆さんへのメッセージ」をお聞きしました。

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