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公認会計士試験に独学で合格できる? 独学のメリットとデメリット

公認会計士試験に独学で合格できる? 独学のメリットとデメリット

公認会計士をめざす人にとって、最初にして最大のハードルになるのが公認会計士試験です。出題範囲の広さや試験の難易度の高さから、数ある資格試験の中でも最難関のひとつと言われています。しかし、比率としてはかなり低いですが、独学で合格する人もいらっしゃいます

そこで今回は、公認会計士試験に独学で挑戦するメリットやデメリットを解説します。

マイナビ会計士編集部

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公認会計士試験に独学で合格できる?

公認会計士試験の概要と難易度

公認会計士試験に年齢や学歴などの受験資格は必要なく、短答式試験と論文式試験の2種類の試験に合格する必要があります。最終的な合格率は10%前後で、それぞれの試験の合格率は短答式試験が20~25%、論文式試験は35%~40%程度で推移しています。

また、公認会計士試験に合格した後、3年以上(※)の実務経験と実務補習所での必要単位の取得後、修了考査に合格すると正式に公認会計士になることができます。

※公認会計士法の改正により、令和4年5月以後は、実務経験の期間が2年から3年に変更になりました。

短答式試験は、例年5月と12月の年2回実施されます。科目は下記の4科目で、試験方法はマークシート方式です。

・財務会計論
・管理会計論
・監査論
・企業法

短答式試験合格後は、2年間短答式試験が免除されます。

論文式試験は、例年8月に年1回実施されます。科目は以下の必須4科目に加えて、選択科目(経営学・経済学・民法・統計学)から1科目選択します。

・会計学(財務会計論・管理会計論)
・監査論
・企業法
・租税法

論文式試験も科目合格制度があり、合格した科目については2年間免除されます。

公認会計士試験の3つの学習方法

公認会計士試験の学習方法には、下記3つの方法があります。
①専門学校や受験予備校への通学
②通信講座
③教育サービスを利用しない独学

公認会計士試験に合格するまでの時間は、平均して2年から4年程度といわれています。過去に金融庁が公認会計士試験合格者を対象に実施した調査では、合格までに要した時間は2年間20%、3年間50%、4年以上25%程度という結果だったそうです。その中で、独学で合格する人は非常に少なく、合格者の大半は学校や通信講座などを利用しながら、試験勉強を続け、合格に至っています。

ただし、試験合格を最優先する場合には、独学はリスクが高い方法であると考えておいたほうが良いでしょう。独学では合格できないということではありませんが、独学で結果を出せる人は限られています。下のような人が独学に向いているといえるでしょう。

<独学で結果を出しやすい人>
・授業で教えられるより、自己学習のほうが知識を身につけられる。
・意志が強く、自己管理を徹底できる。
・自分にあった勉強の方法がわかっている。
・合理的な目標設定と計画を立てることができる。

独学のメリット、デメリット、また自分に適しているかなどをしっかり見きわめたうえで、学習方法を選ぶことをおすすめいたします。

独学での勉強時間・合格率

公認会計士試験の合格に必要な勉強時間は最低でも3,000時間といわれていますが、2年で合格する方で4,000時間以上、3、4年になれば5,000時間以上ともいわれています。効率的に学習したとしても、3,000時間以上は必要です。資格試験の受験ノウハウを持たない人が独学で挑戦する場合は、試験対策や効率的な勉強方法など、試行錯誤しながら進める形になり、より多くの時間がかかると考えるべきでしょう。

公認会計士試験の合格率は例年10%前後で、独学で合格する人はその中に何人いるのかわからないほど希少な存在です。独学での合格率の統計はありませんが、1%にも届かない数字であることは間違いないでしょう。

<ココまでのまとめ>

・授業より自己学習が知識を身につけやすい人、意志が強く、自己管理を徹底できる人は、独学に向いている。
・資格試験の受験ノウハウがない人は試行錯誤しながら進めるため、より時間がかかる。

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公認会計士を独学でめざすメリット

試験勉強にかかる費用を節約できる

公認会計士の受験予備校の授業料、通信講座の受講費用の相場は1年間で50~80万円前後となります。独学の場合に必要となる教材の購入費用と比較すると、かなりの差になります。

働きながら通学する場合は、通学時間を確保するために仕事の調整が必要となり、収入を減らす方もいらっしゃいます。そのほかにも通学の交通費など、独学の場合には発生しない出費もあります。

自分のペースで学習できる

専門学校や予備校では、公認会計士試験の膨大な出題範囲を網羅するようカリキュラムが組まれます。もちろん、過去の出題傾向や重点部分などのノウハウをもとに効率よく組み立てられてはいますが、一人ひとりの理解度やペース配分に合わせた内容ではありません。独学ならば、自分の理解度や得意不得意にあわせて、必要な部分を集中的に勉強することができます。

また、独学の場合は自分の生活スタイルに合わせて、好きな時間に、好きな場所で勉強することができますので、勉強時間は柔軟に確保することができます。

<ココまでのまとめ>

・専門学校や予備校、通信講座はかなりの費用がかかる。
・独学は理解度や得意不得意にあわせて必要な部分を集中的に勉強できる。
・自分の生活スタイルに合わせて、好きな時間に、好きな場所で勉強できる。

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公認会計士を独学でめざすデメリット

わからない点を質問できない

専門学校や予備校には講師に質問することができ、通信講座でも講義内容への質問に答えるサービスが用意されている場合が多いです。独学の場合は、わからない点は自分で調べて答えを見つけなければなりません。時間や労力がかかることもありますし、見つけた答えが本当に正しいのかという懸念が残る場合もあります。試験制度や出題範囲の変更などのさまざまな情報収集も、すべて自分で行わなければなりません。

そして、質問や相談をできる相手がいないという状況は、疑問点の解消という問題だけでなく、孤立感や孤独感につながる場合があります。平均2~4年の長丁場の試験勉強では、このような精神的な負担が大きく影響する可能性もあります。

集中力・モチベーション維持が大変

独学とは、文字通り自分ひとりでの勉強になりますので、勉強の進め方も自分次第になります。集中力が途切れてダラダラしてしまう、勉強するモチベーションを維持できなくなってしまうなど、自己管理の難しさが独学の課題のひとつと言えます。

働きながら公認会計士をめざす方にとっては、仕事や家庭と試験勉強を両立させる難しさもあります。職場や家族の理解や協力を得られるようにすることも大切です。

<ココまでのまとめ>

・質問や相談をする相手がいない孤立感、孤独感。
・さまざまな情報収集をすべて自分で行わなければならない。
・集中力、モチベーションなどの自己管理の難しさが独学の課題。

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独学での勉強に立ちはだかる壁の乗り越え方

勉強の目的・目標を明確にする

試験勉強が長くなってくると勉強する目的が曖昧になり、苦しさばかりを感じるようになります。モチベーションを維持するために、公認会計士をめざす理由や将来の夢など、試験勉強の目的や目標を振り返ることも効果があるでしょう

長期的な目標は、どうしてもモチベーションを維持しにくくなります。1日単位、週単位、月単位などの短いスパンで具体的な目標を設定しておくと、達成感を感じる機会が増え、前向きな気持ちを維持しやすくなります。

たとえば、その日の目標をクリアしたら趣味や遊びを楽しむことをルーティーン化するなど、目標達成のご褒美を用意しておくのも、自己管理とモチベーション維持に効果的です。

SNSで勉強仲間を作る

専門学校や予備校では同じ目標をもつ仲間に出会うことができますが、独学で自宅学習を続けていると閉じこもりがちになり、勉強仲間を見つける機会は少なくなります。SNSを活用すると、公認会計士試験をめざす仲間を探し、交流することができます。同じ目的のために頑張っている話や苦労話を見聞きすることは刺激になるでしょう。

しかし、「SNS疲れ」という言葉もあるように、SNSでのコミュニケーションが過ぎると精神的な負担になる場合もあります。SNSでしか知らない相手の言動に一喜一憂させられたり、混乱したりすることがないよう、SNSの使い方には注意が必要です。

勉強時間が確保できる環境に転職する

学校、通信講座、独学、どの学習方法を選んだ場合でも勉強時間の確保は最大の課題になります。働きながら公認会計士をめざしていた人が仕事との両立ができず、断念してしまうという残念な話も珍しくありません。試験勉強と仕事を両立させるために、勉強時間が確保しやすい職場に転職する方もいらっしゃいます。

会計事務所などでは、公認会計士や税理士の資格取得を支援する制度が用意されている場合があります。通学のための残業免除や試験前の有給取得など、勉強時間を確保しやすい環境になっています。将来を見据えて、勉強時間確保のための転職を考えるのも選択肢のひとつです。

答案練習会などに参加する

普段は独学で勉強していても、予備校の答案練習会などに参加して実践を積むのも良いでしょう。試験当日に近い雰囲気を感じることができるとともに、その年の出題傾向や重要度などもわかります。そのため、情報収集及び効率的に勉強を行うことができ、モチベーションの維持にもつながるためです。

<ココまでのまとめ>

・短いスパンで具体的な目標を設定し、達成感を感じる機会を増やす。
・SNSで勉強仲間を見つけることはできるが、SNSの使い方には注意が必要。
・勉強時間を確保しやすい環境への転職も選択肢のひとつ。

試験合格後に公認会計士として就職する方法

公認会計士試験に合格しただけでは、すぐに会計士として登録できず、3年間の実務経験が必要となります。実務経験の時期は試験の前後を問わず、また、常勤と非常勤のどちらでも構いません。また、監査法人における監査証明業務の補助以外にも、一般企業などでの財務に関する監査や分析などの実務従事も実務経験とみなされます。

合格後に必要な実務経験と修了考査

実務経験に加えて、3年間は業務終了後や休日などに実務補習所に通って単位を取得するとともに、修了考査に合格する必要があります。監査法人に就職すると実務経験のみでなく、仕事と勉強の両立にも理解が得やすいため、多くの試験合格者が大手の監査法人に就職します。

監査法人への就職活動

監査法人への就職活動は、採用から内定までが2週間程度とかなり短期決戦のため、合格発表後のスタートダッシュが大切です。
監査法人の定期採用は、大手から中小法人まで、試験の合格発表後に一斉に採用がスタートします。そのため、論文式試験が終わった後は各監査法人の相談会などに参加をして情報収集を行い、合格発表後はすぐに説明会や面接などのエントリーをする必要があります。

<ココまでのまとめ>

・試験合格後、会計士に登録するためには3年間の実務経験と修了考査の合格が必要。。
・監査法人への就職活動は短期決戦のため、スタートダッシュが大切。
・就職後の仕事と勉強の両立は、監査法人に就職すると理解と協力が得やすい。

まとめ

公認会計士試験はいわずと知れた難関資格のひとつで、受験予備校や専門学校、通信講座など、受験者向けの教育サービスも豊富です。公認会計士をめざして大学院に進学する方もいらっしゃいます。

一方で、独学で公認会計士試験に挑戦し、見事合格する人も希少ではありますが、いらっしゃいます。独学で合格するためには、強い意志と人並み以上の努力が必要になるでしょう。通学、通信講座、独学、それぞれにメリットデメリットがあります。いくつもの選択肢の中で、自分に合った学習方法を見つけましょう。

また、試験が終わったら監査法人への就職に向けて情報収集などの準備も進めておくと、合格した後も慌てずに採用試験に臨むことができるでしょう。

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