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平均点を超えるプロフェッショナルたれ!

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インタビュー
平均点を超えるプロフェッショナルたれ!
長田信一

長田信一

公認会計士

山梨県出身。大学卒業後より会計士試験の勉強に本格的に取り組み、2013年に公認会計士試験に合格。2014年2月に大手監査法人に入所後、国内における上場企業を中心に監査業務に従事。2019年1月より現職。財務DDやIFRS導入支援等のFAS業務のほか、IPO支援、AUP業務、監査業務等にも従事。趣味は読書と筋トレ。今後の目標は、まず英語力の向上。
南青山グループ
https://minami-aoyama.jp

2つの会社で得られる多様な経験

私は、2019年1月より南青山グループで働き始めました。グループ内の南青山FAS株式会社及びShineWing Japan有限責任監査法人の2社に所属しています。南青山FAS株式会社では、FAS業務(=Financial Advisory Serviceの略。財務に関する助言業務)に従事し、ShineWing Japan有限責任監査法人では、監査業務やAUP業務(Agreed Upon Procedureの略、M&Aなどに先立って、あらかじめ依頼を受けた調査手続きを行う業務)を行っています。

最初に行った業務は、海外からのリファーラル(ここでは、監査業務の一部の手続を依頼されること)による監査業務でした。クライアントは海外に本店のある金融機関で、書類は全て英語という状況でした。金融機関に対する監査業務は初めての経験であり、またクライアントの中に多くの外国人もいるという状況で、英語でのコミュニケーションが要求される場面もあり、新鮮な経験でした。監査法人では、その他にコンフォートレター業務(新規上場(=IPO)等の際、証券会社に企業が提出する目論見書の内容を保証する業務)や一般労働者派遣法監査を行いました。コンフォートレター業務を実施した会社は今年3月に新規上場することが決まりました。

FAS業務としては、M&A業務では財務デューディリジェンスを中心に業務を実施しています。まだ数件しか経験がありませんが、入社早々に上場企業におけるMBO案件(Management Buy-outの略。上場企業の株式を経営者が買い取ること)にも関与できたことは大変良い経験になったと実感しています。この案件では、金融機関の方と接する場面も多くあり、貴重な経験になったと感じています。

その他、IPOを目指している会社の財務デューディリジェンスも経験しました。この点、IPOを目指している会社については、上場企業レベルの内部統制は整備されていないことや会計処理に問題点があることが調査を実施するうちに判明していきましたので、それを報告書にまとめていく作業と、調査依頼会社様に結果報告を行いました。その際に「短期間でここまで調査してもらってありがとうございました」とのお言葉を頂いた時には、微力ながらクライアントに貢献できたのだという気持ちになれました。また、その他にM&AのFA業務にも関与しました。M&A以外では、大手企業のIFRS(国際会計基準)導入支援を行っています。

業務の比率としては、監査業務よりFAS業務の方が多く、現在最も時間を割いて関与している仕事は、IFRS導入支援です。IFRS導入支援しているクライアントは金融機関や金融系の会社であることから、前職ではそういった業種のクライアントに関与する機会はありませんでしたので、求められる会計基準の内容や会計処理は新しいものが多く、自身の新たな知見にも繋がっていると感じています。また、経理サイドの視点から業務を進めていくことは、今までそう考えることの無い視点でしたので、良い経験になっていると感じています。このように入社して2ヵ月経っていない中、様々な業務に携わらせて頂きました。

プロフェッショナルとしての意識とは何か

コンサルティングファームが求める会計士像といっても、南青山でのわずかなコンサルト経験からしか述べられませんが、短い時間でいかに効率的に作業ができるか、ということと、それと共にクライアントが求めていることについて、いかに応えられるかということについて、考えて実行し成果を出すことが大切なのではないかと思います。実際に、クライアントが要求することは容易ではなく、その要求を満たすことに困難を常に感じる、といった状況に陥ることが多々生じると思われます。

本来は、プロフェッショナルとして、コストを意識するべきではなく、プロフェッショナルとしての成果物の品質を追求する姿勢が何よりも大事なことのように思います。その姿勢は、当然ながら持つべき姿勢であると考えられます。しかし、日本のサービス産業では特に顕著なのかもしれませんが、サービス業に対するコスト意識というのは他国に比べて違いがあるのではないかと思います。すなわち、クオリティの高さだけでなく、コストないしリソースを意識した業務とのバランスを取っていけることが、コンサルティングファームが求める会計士像の1つになるのではないかと考えられます。

また、コンサルティングファームでは、業務量が時期により膨大なものとなります。そうなった時に乗り切れるだけの体力や対応力は大事になると思います。

 

平均的な会計士から抜け出すこと

会計士の今後について思うことは、この昨今の会計士を取り巻く状況が、厳しくなってきているのではないかと言うことです。日本の政府は、プロフェッショナリズムを否定するような労働環境を国の施策として整備し始めています。プロフェッショナルたる所以は、ある特定の領域において優れた専門性を発揮できることであると考えています。その専門性を高める時間を奪ってしまうことは今後の会計士にとって必ずしも好ましいものではない可能性があります。それは、誰でも代替可能な会計士、平均的な会計士を生む状況に繋がるのではないかと思うからです。このため、今後の会計士に求められることは、このような制約の中でいかに強みを伸ばしていけるか、いかに平均から抜け出せる会計士になれるのかがポイントの1つになるのではないかと考えられます。

そのためのキャリア形成、環境は大事と思います。やはり優れた人材が集まっているファームや企業に就職すること、その中でいかに専門性や能力を伸ばしていけるかということは、とても大事なことのように思います。また、昨今の少子高齢化に伴い上場企業は市場が縮小してきている日本国内ではなく、より視線は海外に移って来ています。これに伴い、今まで以上に多言語を扱えることや、多様な文化、ダイバーシティを受け入れる人間や組織になっていけることが今後より求められると考えられます。言語の習得は、さらに求められていくのかもしれません。言語の習得だけではなく、異文化や習慣、色んな人種と交わっていけるコミュニケーション能力も大事になってくるのではないかと思います。

ところで、かつて、四半期レビューや内部統制監査も無い時代には、中間監査と期末監査以外はそこまで業務はあるものではなく、暇な時間もあったと先輩会計士から聞いています。今では基本的な業務量は増加している傾向にあります。しかし、世の中は働き方改革にまっしぐらです。法と秩序の話とは言え、このような矛盾にいかに対応していくか、そういった能力も大事になってくるのではないかと思います。

もちろん、会計士は基本的にまず専門家ですから、今後も専門能力を磨いていくことが昔から変わらず大事であり、どこに強みをもっていくのか、それをどう磨いていくかということも昔から変わらず大事になるのではないかと思います。私自身、会計士としてどこに強みを持っていくのか暗中模索ではありますが、今現在はM&A業務に対する知見を増やしていきたいと考えています。さらには、社会貢献の出来る会計士を目指したいと考えています。

           

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