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会計士にも「キャリアデザイン」が
求められる時代へ【後編】
2016/07/22
コラム
会計士にも「キャリアデザイン」が求められる時代へ【後編】
現在の会計士の市場はどうなっている?

後編は“現時点”に焦点を当てて、キャリアデザインを考えてみましょう。

今は会計士にとって、どのような時代なのでしょうか?

少し前は会計士試験の合格者数が増加し、飽和状態になり、就職難の会計士が溢れていると言われていました。しかし、その動向も収まりつつあるようです。

このような最近の動きでも分かるように、会計士の売り手市場と買い手市場の波は数年単位の一定周期でくるとの指摘もあるので、転職を考えている方はそのことを頭に入れておくとよいでしょう。転職市場で自分を売るのは、最も高い価値をつけてもらえる可能性がある売り手市場のときに行い、それまでに必要な力をつけるなどのキャリアデザインをしておきたいところです。

また、現在は大手監査法人からコンサルティング会社や一般企業に転職するというケースも増えているようです。会計士の専門知識を活かしながら、一般企業などで経営陣に入ることを目指すという道筋もでてきています。

ただ、この流れが今後もずっと続くかどうかはわかりません。“未来”のことを考えながら、常に“現在”の市場動向にも目を向け、時代に取り残されない努力が必要です。

これからの会計士には付加価値が必要

現在、会計士として伸び悩んでいる人、評価されていないと感じる人は、まさにキャリアデザインの思考をおすすめします。

会計士と名乗る人は全員が会計士試験を突破しています。

では、何で差がつくかと言えば、経験や実績、そして“付加価値”です。同じような経験と実績がある会計士がいるとして、英語がネイティブ並みに話せるAさんと、話せないBさんだったとき、クライアントや転職会社がどちらを選択するでしょうか。

おそらく英語という付加価値がある前者を多くが選ぶのではないでしょうか。キャリアデザインをするうえで付加価値を考えることはポイントの1つです。他の人にはない武器を日々磨き、自分の価値を上げておきたいところです。

現在は多くの企業が世界を相手に仕事をしているので、英語力は今後も武器になることは間違いありません。さらにグローバル化は進んでいくので、ますますその価値は高まっていくでしょう。

コミュニケーション力も評価されるポイントです。まだAIが会計士の仕事を奪っていない現在は、人と人が対面で仕事をしています。そのため、知識を詰め込んだだけの頭でっかちな会計士よりも、普通に話ができ、言ったことをすぐに理解して行動してくれる人が重宝されるのは当然のことではないでしょうか。

M&A案件も増加している

最近は企業の合併・買収(M&A)が増えているため、M&Aについて相談を受けられて、アドバイスができる会計士や会計事務所も需要は伸びています。M&Aに関する豊富な知識も会計士のキャリアデザインを考えるうえで、付加価値になるポイントと言えるでしょう。

たとえM&Aが専門外でも「やったことがないのでわかりません」とそのまま伝えるよりのではなく、最低限の知識を伝えてあげるだけでクライアントの心持ちは変わるものです。

買収の話が来て困っていると言われたら、たとえば一般的に言われている下記のような「会社を売る側のメリットとデメリット」を伝え、あとは専門家にという流れにしてみてはいかがでしょうか。

<メリット>
・譲渡することで利益を得られる。
・事業自体の継続が実現する可能性がある。
<デメリット>
・自社と事業との関わりがなくなる。
・従業員の待遇など買い手企業とのすり合わせが課題になる。

英語力やコミュニケーション力、M&Aなどの専門知識など、キャリアデザインを考えるうえで進む方向は人それぞれです。ポイントは前編でも書いた通り、“主体的”に進めることなので、現在と未来を冷静に判断しながら、自分のキャリアを自分でデザインすることを心掛けたいですね。

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