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会計士にも「キャリアデザイン」が
求められる時代へ【前編】
2016/07/12
コラム
会計士にも「キャリアデザイン」が求められる時代へ【前編】
キャリアデザインとは?

公認会計士試験を突破して、監査法人に就職すれば将来は安泰――そんな時代はもはや過去のものとなり、現在は会計士の資格を取得した後の「キャリアデザイン」を真剣に考えることが必要になっています。

その背景には不況や需要の多様化、会計士の飽和など、さまざまなことがありますが、現状分析は後編に譲るとして、前編では「キャリアデザイン」とは何か?というところに着目したいと思います。

みなさんも新聞や書籍、テレビやインターネットなどでキャリアデザインという言葉をよく目にしませんか。でも、見たことや聞いたことはあるけれど、その本当の意味はよくわかっていないという人も少なからずいるのではないでしょうか。

簡単に説明すると、キャリアデザインとは職業人生を主体的に構想し、設計(デザイン)することです。ポイントは“主体的”というところ。今は敷かれたレールを進めばいい終身雇用の時代ではありません。

今後の市場予測や自分の長所・短所の分析などをして、社会における自分の仕事能力を最大限に発揮できる道筋を考え、それを実現するために主体的に動くことが必要なのです。

なぜ会計士にキャリアデザインが必要なのか

会計士にキャリアデザインが必要なことを示すタイムリーな例を紹介しましょう。

みなさんもご存知だと思いますが、米オックスフォード大学の准教授マイケル・オズボーン氏が発表した論文『雇用の未来―コンピュータ化によって仕事は失われるのか―』の中で、会計監査係員が人工知能(AI)やロボットに代替される可能性が高いとの指摘があります。

専門家の中には「クラウド会計ソフトが出現し、AIが進化を続けているため、会計士の仕事がAIに奪われる可能性がある」と予測する人もいます。つまり、従来のやり方を続けているだけでは技術の進化によって会計士の大半の仕事がAIに取って代わられる時代が本当にやってくるかもしれません。

AIはあくまで一例ですが、今後の時代の流れを読み、生き残るためにどのようなキャリアデザインをするべきなのか、を考えることは現在を生きる会計士にとって重要なタスクになっていると言えるでしょう。

しかし、「危機感は抱いているが、どのようにキャリアデザインをしてよいのかわからない」と悩んでいる人も多いと思います。そこで前編の最後ではキャリアデザインを考えるコツを少しご紹介します。

家を建てるには環境を考える――キャリアデザインも同じ

キャリアデザインをするときには「家を建てること」をイメージしてください。

実際に家を建てたことがなくても、子どもの頃に公園の砂場などで家らしきものをつくったことはありませんか。考え方はそれと同じです。

砂で家をつくるときは、場所の広さや砂の硬さ、環境(たとえば海辺の砂浜であれば波が届かない場所)などを考えてつくるものです。実際の家も同様で、雪国であれば雪が積もりにくい屋根にする、暑い地域であれば換気のよい構造にするなど、一口に家づくりと言ってもその方法は多種多様です。

キャリアデザインの考え方も同じです。

自分が生きていこうと考えている市場の動向、そこで生かせる自分の適性や長所、ライバルの人数などを常に考えながら、臨機応変に修正を繰り返して、キャリアデザインをしていくことが大切です。

具体例をあげます。会計士にとって今後AIが脅威になるのであれば「AIを使いこなすことができる会計士」の需要は伸びるかもしれません。どんなに優れたAIでも、それを管理するのは人間だからです。AIの勉強を誰よりも先に進めておくことが1つのキャリアデザインの形になる可能性は十分にあるでしょう。

若いときには闇雲に突き進む行動力も必要ですが、「会計士としてのキャリアデザイン」の視点も意識してみてください。

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