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公認会計士への転職が増加……
プロ野球選手から会計士の例も
2016/04/22
コラム
公認会計士への転職が増加…… プロ野球選手から会計士の例も
異業種への転職が盛んな現在

現在は終身雇用制度が当たり前だった昔と違って、「1つの仕事を、1つの会社でやり続けること」が至上命題の時代ではありません。そのため、転職組を積極的に採用する企業がどの業界でも増加傾向にあると言われています。

会計業界もその例外ではなく、ある調査によると、会計業界がカテゴライズされているサービス業は総合商社業界の次に異業種からの転職者を受け入れている業界なのだそうです。つまり、会計業界は「異業種からの転職が2番目に多い業界カテゴリーに属する」ということ。

さらに調査を細かく見てみると、サービス業の中で会計士や税理士の事務所は人材サービス業に次いで2番目に異業種からの転職者を受け入れているそうです。この背景には、会計士や税理士の国家資格は合格するまでに数年かかるので、他の仕事を続けながら試験勉強をする人が多いことがあると考えられます。

この調査データをもとに俯瞰的に分析すると、会計業界はいろいろな経験をしている人が集まっている“個性的な集団”という見方もできるのではないでしょうか。みなさんのまわりにも変わった仕事を経験している人がいませんか?

プロ野球選手から会計士になった異色の人

今回は、異業種からの転職者が多いと言われる会計業界の中でも、飛び切り変わった経歴の持ち主を紹介します。その方の名前は奥村武博さん。この名前だけでピンときた方は、相当のプロ野球通ではないでしょうか?

奥村さんは阪神タイガースで活躍していた元プロ野球選手です。1997年にドラフトで阪神に入団し、2000年には1軍にあがったものの、残念ながら出番はなく、2002年に引退を発表。その後、会計士の勉強を始めて、2013年には見事、会計士試験に合格して現在は都内の監査法人で働いているそうです。凄いですよね!

奥村さんが会計士を目指そうと考えたのは2004年のこと。引退後のキャリアを考えた際に高校生の頃に簿記2級の資格を取得していたことを思い出し、「有利に働くかも」との思いで会計士への道を歩み始めたのだとか。

もちろん、簿記2級を持っているからといって、すぐに会計士になれたわけではなく、会社員として働きながら、休日には14時間も勉強したそうですよ。奥村さんは今後、会計士として働きながら、選手のセカンドキャリアのサポートに取り組みたいと話しています。

面接では目的・志向を明確に伝えること

「プロ野球選手から会計士へ」という話はあまりに特殊なので、最後はもう少し“現実的な話”をしたいと思います。現在、会計業界は実務経験者の数が年々減ってきていると言われています。

原因は、高齢化による団塊世代の引退や他業種への転職など、さまざまなことがありますが、その影響で転職者に対する歓迎ムードは高まっているそうです。とはいえ、会計事務所も「誰でもいいから来てください」というわけでは当然ありません。

特に、人気のある会計事務所は「なぜ、未経験から会計業界へ転職しようと思ったのか」「どのような会計士になりたいか」といった、目的・志向の部分を重視して、面接の際につっこんで聞いてくることがよくあるそうです。

つまり、「会計士の資格を取得したからもう大丈夫」ではなく、その先を見据えて、転職活動をする必要があるということ。たとえば、奥村さんの目的である「元選手だからこそできる、会計士としての選手のセカンドキャリアのサポート」というものは、非常に明確で伝わりやすいですよね。

もしも、これから面接を受ける転職組の方がいたら、目的・志向の部分を改めて整理してみることをおすすめします。

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